マイカーローンを利用する際、最も気になるのが「審査」です。
車を購入したいけれど、ローンの審査が通るかどうか心配になる方は多いでしょう。特に過去にクレジットカードの支払いや他のローンで問題があった場合、審査が厳しくなる可能性があります。
しかし、審査が甘いローンを選ぶ、審査を通過するためのポイントを押さえるなど、工夫できる点は残されています。
そこで本記事では、カーローンの種類ごとの審査の特徴とおすすめマイカーローンについて徹底解説。金利がなく、審査が比較的甘いとされる話題の「自社ローン」についても詳しくご紹介します。
マイカーローンは4種類!審査が甘いのはどこ?
カーローンとひとくちに言っても、実は条件やローン先が異なる4種類があるのをご存知でしょうか。
4種類のローンにはそれぞれ独自の審査基準があり、その中でも審査が比較的甘いとされるローンも存在します。
自分に合ったローンを選ぶためには、各ローンの特性と審査基準を理解しておくことが重要です。
それでは早速、代表的な4種類のカーローン「自社ローン」「ディーラーローン」「金融機関ローン」「消費者金融ローン」について、その審査の特徴と審査が甘いとされるポイントをご紹介していきましょう。
ローン種類 | 自社ローン | ディーラーローン | 金融機関ローン | 消費者金融ローン |
---|---|---|---|---|
金利 | なし | やや高い(年4~7%) | 低い(年1~4%) | 高い(年3~18%) |
返済期間上限 | 短い(2年前後) | やや短い(6~8年) | 長い(10年) | やや短い(返済額による) |
車の名義 | 購入者 | ディーラー | 購入者 | 購入者 |
用途 | 車(中古車) | 車(新車) | 車、車関連 | 自由 |
審査期間 | スピーディ | スピーディ | やや遅い | スピーディ |
審査難易度 | 甘い | やや甘い | やや厳しい | やや甘い |
メリット | 手続きが簡便 | 手続きが簡便 |
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用途が自由 |
デメリット |
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金利が高い |
①自社ローンの場合
自社ローンとは、車の販売店自体が提供するローンのことです。
ただし、「ローン」と呼ばれてはいますが実際にはいわゆるローン商品ではなく、販売店が独自の仕組みで車両代金を分割払いにしてくれるサービスとなっています。
厳密にはローンではないため金利もなく、審査についても信販会社などを通さずその販売店が行うため、「審査が甘い」と言えるでしょう。
なお、金利がないぶんは車両価格に上乗せされる、分割払いの支払い回数が少ない、新車ではなく中古車購入時の利用がメインなど、いくつかのポイントを把握した上で利用するのがおすすめです。
- 審査は信販会社でなく独自基準となり、ハードルは低め
- ローンと呼ばれているが、実際は独自の分割払い
- 新車購入時は利用できないことが多い
②ディーラーローンの場合
ディーラーローンは、車のディーラーが提携している信販会社を通じて提供するローンです。
ディーラーで新車を購入する際に同時に申し込めるため、手続きが簡便で時間と手間を省けるのが大きなメリットでしょう。審査結果が当日中にわかるローンもあり、スピーディな手続きが可能です。また、ディーラーローンを選択することで車体価格の割引など特典が得られる場合もあります。
そして、審査については「やや甘い」傾向にあるようです。
ディーラーローンでは車の所有権が購入者ではなくディーラーや提携信販会社となりますが、万が一返済が滞った際には車が担保になるため、審査ハードルもやや低く設定されているというわけです。
なお、気をつけたいのは金利がおよそ年4~7%と高めに設定されていること。
ディーラーローンは利便性と金利の高さのバランス、車の所有権にまつわる注意点に気をつけましょう。
- 車購入と同時に手続き可能で、利便性が高い
- 審査はやや甘い傾向
- 車の所有権がディーラーとなる点に注意
③金融機関ローンの場合
金融機関ローンは、銀行や信用金庫などの金融機関が提供するカーローンです。
前述したディーラーローンと違って車の所有権が購入者(自分)になることが特徴で、単なる「カーローン」でなく「マイカーローン」という名称となっていることもしばしばです。
その他に、金利が年1~4%程度と安い、返済期間が長く返済計画を立てやすい、利用用途が幅広いなど、メリットが多いのが特徴です。
一方、デメリットとしては、審査がやや厳しい、審査結果が出るまでに時間がかかる、その金融機関の口座を作らなくてはならないなどが挙げられます。
また、ディーラーローンと違って、利用する金融機関を自分でイチから探さなくてはならないという点も一つのハードルとなるでしょう。
ただ、自分に最適のマイカーローンが見つかれば、低金利でローンが組めるため資金面で大変有利となります。
- 低金利で返済期間上限も長い
- 審査はやや厳しい
- 車購入とは別に、金融機関で手続きが必要
④消費者金融ローンの場合
消費者金融ローンは、車に限らず自由な用途で融資を受けられるローンです。「カーローン」ではないため、車の種類や購入時期、所有権などを気にする必要はありません。
また、審査がやや甘い傾向にあること、審査スピードが速く、無人機での契約やWEB完結ローンなど利便性が高いことなど、柔軟性が高いのも特徴です。
ただし、金利は年3~18%と高く設定されており、総返済額が大きくなる点には注意が必要でしょう。
短期間で返済を終えられる方や、審査通過が最優先の方に向いています。融資~返済の手間が少ないので、購入資金の一部をすぐに調達し、無利息期間サービスなどを利用し低リスクで返済するなど賢く利用するのがおすすめです。
- 用途が自由で、車以外の目的にも使える
- ネットや無人機など、手続きが簡単
- 金利が高いことに注意
審査を通過するための2つのポイント
スムーズにカーローンの審査を通過したい場合、適切な準備が重要となります。
特に、申し込み先の選択や事前準備によって審査通過の可能性は大きく上がりますので、少しでも審査に不安を感じている方は念入りに下準備をするに越したことはありません。
ここでは、審査を通過するための2つの重要なポイントについて解説していきます。
①申し込み先の選別
先ほどのおさらいになりますが、カーローンには
- 自社ローン
- ディーラーローン
- 金融機関ローン
- 消費者金融ローン
の4つの種類があります。
この4つのうちのどのローンを選ぶかによって、審査の難易度や金利、返済条件が大きく変わってきます。
審査が比較的甘いのは自社ローンと消費者金融ローンですが、自社ローンは新車に利用できないなど制限が多く、また消費者金融ローンは金利が高くなるため最終的な支払い総額が大きくなるリスクがあります。
ディーラーローンは、利便性やキャンペーン等によってはメリットが多くなりますが、条件次第ではデメリットもあるため検討が必要でしょう。
対して、金融機関ローンは金利が低く長期的に見て返済負担が少ないものの、審査が厳しいというハードルがあります。
スムーズな審査通過のためには、まずこの4つのローンの性質を把握し、用途や収入に合った申込先を選ぶのが最初の一歩となるでしょう。
②申し込みの準備
審査を通過しやすくするためには、何よりも事前の準備が大切です。
まずは借入額を慎重に検討し、無理のない返済計画を立てることが重要になります。
特に、現時点で他の借入がある場合はそれらの状況を把握し、収入に対して負担が大きくならないようにすることがポイントです。
もし審査に不安が残るまま焦ってカーローンの本審査に申し込み、落ちてしまった場合、自身の信用情報に「審査落ち」の記録が残ってしまうことになります。
そうなると、次に申し込むローンの審査でデメリットとなることもあります。そのため、審査申込みの前には自身の信用情報を自分で照会するなど準備をしておくといいでしょう。
なお、上記でご紹介した4つのローンのうち、「自社ローン」は実際にはローンではなく審査も独自のものとなりますので、他社の審査とはやや異なります。
では、次の項目で自社ローンについてさらに詳しく解説しましょう。
審査が甘いマイカーローンなら自社ローンがおすすめ
ここまで4種類のカーローンと審査のポイントについてお伝えしてきましたが、特に審査が甘いとされる自社ローンについて見ていきます。
今回は、その中でも「オトロン」という自社ローンをご紹介しましょう。
マイカーローン名称 | オトロン |
---|---|
金利タイプ | ー(金利なし) |
金利(年) | ー(金利なし) |
借入可能額 | 目安:月6万円以内×48回(288万円)まで |
借入期間 | 48ヶ月(4年) |
担保・保証人 | 保証人が必要 |
申込み方法 | 店頭 |
オトロンは、自社ローンの中でも業界最大手の業者で、車の「オートローン(Auto Loan)」をもじった名前のサービスです。
オトロンが扱う中古車を購入する際に、自社ローンを組んで車を買うことができます。
- 審査通過率は95%
- 48回払いまで可能
- 全国で利用可能
- 契約期間中オイル交換6回まで無料
オトロンでは信販会社を通さず独自の審査基準を採用。他社で審査落ちした方や、これから別のローンを組むため審査落ちしたくない、または借入金額を増やしたくないという方でも車が購入しやすくなっています。
多くの金融機関のように過去の信用情報や現在の借り入れ状況で判断するのではなく、あくまで実際の支払い能力があるかどうかが重視されます。そのため、95%という圧倒的な審査通過率を実現しているのです。
また、一般的な自社ローンでは分割払いの支払い回数が少ないことがデメリットでしたが、オトロンでは2025年1月から支払い回数が36回から48回に増え、さらに月々の支払い金額を抑えることが可能になりました。
さらに、店舗数は提携店舗含め全国600店以上あり、北海道・沖縄や離島をのぞく全国でオトロンの中古車を選べます。自社ローンは店舗が身近にないと利用しづらいものでしたが、オトロンであれば誰でも利用しやすくなっています。
なお、オトロンで自社ローンが使えるのはオトロンが扱う中古車限定となりますが、修復歴のない品質検査済み車両のみであり、契約期間中オイル交換6回まで無料という特典もあるため安心です。
これまで審査への不安が理由で車の購入をためらっていた方も、オトロンでの自社ローンを検討してみてはいかがでしょうか。
マイカーローンより審査が甘い?車のサブスクもおすすめ
さて、ここまで車を購入する場合のマイカーローンをご紹介してきましたが、審査という点で見ると「カーリース」もおすすめです。
カーリースは車のサブスクリプションとも呼ばれる、月々定額で新車に乗れるサービスです。契約期間が終了したら車を返却しなくてはなりませんが、残価設定があるためオトクに利用できるのです。
また、契約期間が長いほど月額料金を抑えられる仕組みとなっており、月々の負担が少なければ審査も通りやすくなるでしょう。
それでは、そんな使い勝手の良いカーリースの中でもおすすめの2社をご紹介します。
定額カルモくん
月額料金(新車リース) | 13,920円~(ボーナス払い無し) |
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料金に含まれるもの | 車両代金、登録諸費用、各種税金、自賠責保険 |
任意保険 | 含まない |
メンテナンス | オプション |
選べるメーカー・車種 | 国内全メーカー、全車種 |
新車・中古車 | 新車・中古車 |
リース期間 | 1~11年 |
走行距離制限 | 月1,500km、7年以上の契約は制限なし |
契約方式 | クローズドエンド方式 |
公式HP | 定額カルモくん |
定額カルモくんは、契約期間が1年~最長11年まで1年刻みで選べるカーリースです。
一般的なカーリースでは3年・5年・7年などの選択肢しかない場合が多いですが、カルモくんはユーザーの都合に合わせて契約期間を柔軟に設定できるとともに、長期リースにすることで月額料金も抑えられます。
最安料金は月額1万円台からとなっており、リーズナブルさが魅力。契約期間だけでなく車種、グレード、ボディカラー、オプション装備なども自由に選ぶことができ、審査に不安があるときは、これらを調整することで審査のハードルを下げることができるでしょう。
ニコノリ
月額料金(新車リース) | 5,500円~(ボーナス払い併用) |
---|---|
料金に含まれるもの | 車両代金、登録諸費用、各種税金、自賠責保険、車検代、メンテナンス費用(消耗品のみ) |
任意保険 | 含まない |
メンテナンス | オプション |
選べるメーカー・車種 | 国内全メーカー、全車種 |
新車・中古車 | 新車・中古車 |
リース期間 | 1年~9年 |
走行距離制限 | 個別に相談 |
契約方式 | オープンエンド方式/クローズドエンド方式 |
公式HP | ニコノリ |
ニコノリは、ボーナス払い併用で月額5,500円からという業界最安級のカーリースです。
有料オプションを付けずとも車検やオイル交換がコミコミになっていることや、契約期間中のガソリン代割引サービスがあるのが嬉しいポイントでしょう。
また、審査についても利点があります。一般的には1つの信販会社で審査するところ、ニコノリでは複数の信販会社と提携しているので審査通過のチャンスが多いのです。
審査に不安がある場合でも、ニコノリでは契約にあたって専用カスタマーセンターの担当者が丁寧にヒアリングを行うため、ユーザーにとって最適なプランが作成できるでしょう。
まとめ
今回は、カーローンの種類とその審査についてお伝えしました。
カーローンを利用する際には、自分の状況に合ったローンを選ぶことが重要です。金利が安いのは銀行系マイカーローンと言われますが、反面、審査のハードルは高くなる傾向があります。
その点、自社ローンであれば審査が不安な方にもメリットが多いためおすすめです。
ぜひこの記事を参考に、無理のない返済計画を立て、安心してマイカーライフを楽しんでください。
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