物事には、一見すればすべてが順調に見えても、実はものすごく困難な道のりであることが少なからずあります。この“1万円生活”もそうした試行錯誤の下に行われ、その中には様々な失敗も少なくありません。そうした轍を踏んでいただかないためにも、こうした記録もまた必要なのです。ただなぜでしょう? 多くの方々がこうしたお話を実に楽しそうに読まれます。実に不思議な話ですが。
失敗1:カーボンボンネットの塗装
以前、ご紹介したカーボンボンネットは、初期のクリア塗装がうまくいかなかったのか、熱により劣化が始まりました。
やむを得ず、時間のあるときを見計らいながら少しずつ再び研磨し、今回はあえてクリア塗装は吹かずにワックスとコーティング剤で様子を見ることにしました。
とりあえず修復が終わったボンネット
失敗2:ウィンカーリレー
20年も前のクルマですから、電装品も劣化します。あるとき、ウィンカーリレーが寿命を迎えました。幸いなことに送料を入れても¥2000としないリレーを、MonotaRO(モノタロウ)で見つけます。
しかし、これが曲者でした。取り付けてみると、作動はするのですがイグニションをONにすると同時に「カチカチカチカチカチカチカチカチ……」と、とてもうるさいのです。
不具合かと思ってメーカーに問い合わせると「向きが違うのではないか?」というお話をいただき、今度は逆向きを取り寄せます。「よし!これで大丈夫だろう」とキーをひねると……。何の変化もありません。もちろんウィンカーも動きません。
だまされたぁぁぁ!? いえ、実際にはそうではなく、注文したリレーが「LED対応型」だという部分に問題があったようで、通常の電球を使用している筆者のクルマはその弊害が出るようでした。つまり、すべてのウィンカーランプをLEDにせよということで、即座にお蔵入りになりました。合掌……。
失敗3:リモコンキーのケース
筆者の場合、どうやらこうした細かな部品ほど“外す”傾向があるようです。その中でも極めつきは、キーレスエントリーリモコンのケースでした。
ご覧のようにボタン部分が剥離しているので、同形状のケースを注文しましたが、実際に届きますとまったくの別物。寸法も微妙に違っており、とてもブランクキーとして耐え得るものではありませんでした。
失敗4:ABSモーター
もうさすがにこのあたりで疲れが出始めましたが、皆さんは覚えておいででしょうか? 以前筆者が¥2000でABSモーターを交換したことを。
あのときは「いい買い物をした!」と筆者も思っておりました。しかし、それから1年の歳月がたつと再びランプが点灯。モーターがお亡くなりになられました。何事も安いものには訳があるということですね。
しかし、反省をすることはあっても学習するという概念が筆者にはありません。再び仕入れましたABSモーター、今度も¥2000です。
これで、ひとまずはインパネ内のランプが点いてしまうと車検に通らないという新しい車検制度にも対応できます。問題は、これがそれまできちんと作動するかです。果たして無事に車検まで持つのでしょうか? それは神のみぞ知ること。願わくば筆者に笑いの神が下りないことを祈るばかりです。
text & photo by きもだこよし edit by 木谷宗義
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