車の故障は身の安全にも関わるためすぐに対応する必要がありますが、慣れていないとどこに修理に出していいかわからないという方も多いでしょう。
しかし、焦って安易に修理業者を選んでしまうと想定より高額になってしまうこともしばしばで、費用を抑えたい場合は修理業者を慎重に選びたいところです。
そこで今回の記事では、車の修理が安い業者はどこなのか、またよくある故障部位とその費用相場もご紹介していきます。
車の修理を安く済ませる3つのコツ
車を所有していると普段の維持費だけでも家計を圧迫することがありますが、さらに修理費用がかかるとなれば、なるべく安く済ませたいと思うものです。
とにかく費用を抑えるコツとしては、以下のようなものがあります。
コツ1.複数の業者から見積りをもらう
修理費用を安くするコツの1つめは、複数の業者から見積もりを取って一番安い業者に頼むことです。
車の修理費用というものはこれといった明確な価格がないため、業者によってかなりバラツキが出てしまいます。
そのため、様々なタイプの業者をピックアップして数多く見積もりを取り、費用を比較するのが修理費用を抑える最も確実な方法と言えるでしょう。
ただし、自分で業者をピックアップし、問い合わせをして車の状態を説明したり、実車を見せに行くとなるとかなりの時間と手間がかかります。
修理費用を安くするためには確実な方法ではありますが、車に詳しくない方や、これまでに修理経験のない方にはハードルが高いとも言えるでしょう。
コツ2.リビルトパーツを使う
コツの2つめは、リビルトパーツと呼ばれる部品を利用することです。
リビルトパーツとは、中古車から取り出した部品を分解・洗浄し、不良箇所があれば取り除くなどして組み立て直したパーツのことを指します。
これはいわば「オーバーホール」を行った部品とも言え、単なる中古部品と比べると安全性や品質が高いのが特徴です。
このリビルトパーツを利用すれば純正品に比べて費用を抑えつつ、安全性も確保することができるでしょう。
ただし、リビルトパーツは明確な品質基準が設けられているわけではなく、一部に出回っている粗悪品を素人が見極めるのは難しいかもしれません。
そのため、リビルトパーツを使うのであれば、これまでの取り扱い経験も豊富な整備工場で相談するのがいいでしょう。
コツ3.自分で修理する
修理費用を抑える最後のコツとしては、自分で修理をすることが挙げられます。
ボディの引っかき傷や小キズ程度であれば、市販の安価なキットを購入して自分で修繕することも可能です。
ただし車の安全性能に関わる部分については、安いからといってご自身で修理するのはやめた方がいいでしょう。ダメ元で挑戦し、たとえ状態が直ったように見えても、実際は別の個所に不具合をもたらしているという可能性もあります。
車の不具合は自分だけでなく他人の生命にもかかわる事柄であり、万が一のことがあれば修理費用どころではない損害をもたらします。
修理費用を安くしたい場合は、業者の選び方などで工夫するのがおすすめです。
車の修理が多い故障部位とその費用相場
それではここで、修理に出すことが多くなる故障の部位を3つ挙げてみますので、その費用相場をチェックしていきましょう。
タイヤの修理の費用相場
タイヤは常に路面に接するパーツであり、外部刺激によるトラブルをもっとも受けやすい箇所と言えます。
異物を踏んでしまうことはもちろん、気温や寒暖差、空気圧や溝の減りなど様々なことに影響を受けますが、タイヤの不具合は事故のリスクに直結するため早急なメンテナンスが必要になります。
もっとも早急に対応しなければならないのが「パンク」ですが、パンクの場合は「外面修理」または「内面修理」という修理を行います。
一般的なのが外面修理で、タイヤの外側から補修を行う方法です。こちらの費用相場は約2,000円ほどとなります。
一方、内面修理はタイヤをホイールから取り外して内側から補修を行うもので、外面修理よりもさらに細かい点検が可能となります。こちらは外面修理より高く、相場は約3,000円~となっています。
なお、これらの修理で対応できない場合はタイヤ交換となり、タイヤの代金+交換の作業工賃がかかりますので注意しましょう。
バッテリーの修理の費用相場
近年の車はさまざまな機能が電気制御となっており、電気を使うためのバッテリーの役割も大きくなってきています。
バッテリーに不具合があればそもそもエンジンを始動することもできなくなる可能性があり、バッテリーの不具合は決して放置しておくことはできません。
エアコンで電力を大量に使うため夏冬に多くなる「バッテリー上がり」は、ジャンプスタートなどの方法で自力で解決することもできますが、劣化が進んでしまった場合は交換が必要となります。
バッテリー交換の工賃は約2,000円ほどで、それほど高額ではありません。
またバッテリー本体の価格は約1万円ほどですが、ハイブリッドやEVなどは対応するバッテリーが異なり、2~3万円ほどかかる場合があります。
バッテリー上がり対応時にも車のタイプは重要ですので、まずは自身の車の対応バッテリーを確認しておくことも大事です。
オルタネータの修理の費用相場
オルタネータというのは、エンジンが動くエネルギーを利用して電力を生み出す装置のことで、ここで生まれた電力がバッテリーに蓄えられるという仕組みです。
そのため、バッテリーと同じかそれ以上に、車内の電力を担っている大きな存在と言えます。
このオルタネータに不具合が起こった場合、バッテリーに蓄えられた電力によってしばらくは稼働できますが、やがてバッテリー上がりのような状態となり走行不能に陥ることもあります。
オルタネータは新車購入から10年・10万キロが交換の目安とされていますが、交換費用は車種により本体代+作業工賃合わせて約5万円~10万円前後となっています。
バッテリーの交換はDIYでも可能ですが、オルタネータ交換には専用工具なども必要になるため、自身で交換するより業者に依頼することをおすすめします。
車の修理が安い業者ランキング
車の修理の依頼先としては、ディーラーや整備工場などいくつかの業者が挙げられます。
その中でもどの業者が安いのか、ランキングでご紹介しましょう。
1位.整備工場
車の修理が安い業者の1位は、整備工場です。
技術力の高いスタッフがいたり、国の指定や認可を受けた工場であれば設備が充実しているため、部品交換をせずとも修理のみで対応できる場合も多く、費用を抑えることができます。
また部品交換の場合でも、リビルトパーツや持ち込み部品に対応してくれるところもあるなど、柔軟な対応が期待できるのがメリットです。
しかし、整備工場は個人店から中小のチェーン店まで様々で、技術力や設備もそれぞれで全く異なります。そのため、乱暴に言えば「当たりハズレがある」ことがデメリットとなります。
近隣に信頼できる整備工場を見つけた場合はラッキーとも言え、抑えた価格で品質の高い修理を受けることができます。
修理内容 | タイヤ交換工賃(1本) | バッテリー交換工賃 | オルタネータ交換工賃 |
---|---|---|---|
費用の目安 | 約2,000~5,000円 | 約2,000円~3,000円 | 約3,000~1万円 |
2位.カー用品店
整備工場の次に車の修理費用が安いのが、カー用品店です。
大型カー用品店では整備工場を併設していることがあり、手軽かつ安価でスピーディに修理を頼むことができます。
カー用品店はそもそも車のパーツ類を販売していますので、修理における交換部品も豊富であり、部品の費用が安く抑えられるのが特徴です。
ただ、併設工場の規模によっては難しい修理はできなかったり、部品の持ち込みがNGの場合もあるため、整備工場に比べると技術力や柔軟さに欠けることもあります。
しかし、簡単な修理であれば買い物ついでに頼むこともでき、またポイントがたまるなどの特典があることも多いためお得に利用できます。
修理内容 | タイヤ交換工賃(1本) | バッテリー交換工賃 | オルタネータ交換工賃 |
---|---|---|---|
費用の目安 | 約1,500~2,400円 | 約1,000円~ | 約5,000~1万円 |
3位.ディーラー
最後に挙げるのはディーラーです。
車の保証の範囲内であれば、ディーラーにて無償または少ない負担で安心して直してもらえるためまずは保証期間を確認するのがいいでしょう。
保証期間外の場合、ディーラーでの修理では基本的にメーカー純正品への部品交換となることが特徴です。
そのため、上記の整備工場やカー用品店で行う修理やアフターパーツへの交換に比べ、純正品を使うディーラー修理では費用が高額になる傾向があります。
保証期間内の場合や、純正部品への交換を希望している場合はディーラーがおすすめとなりますが、修理費用を少しでも安くしたい場合は整備工場やカー用品店を検討するのがいいでしょう。
修理内容 | タイヤ交換工賃(1本) | バッテリー交換工賃 | オルタネータ交換工賃 |
---|---|---|---|
費用の目安 | 約3,000~6,000円 | 約2,000円~3,000円 | 約1~2万円 |
安いだけは危ない?車の修理業社選びの注意点
車の修理費用は予定外の出費であることが多く、家計の負担にもなるためなるべく安く抑えたいところです。
しかし、ただ安さだけを優先して業者選びをしてしまうと思わぬ失敗をすることもあり、かえって費用がかさむこともあり得ます。
それでは、車の修理業者を選ぶ際の注意点を見ていきましょう。
修理の品質に問題はないか
車の修理をしたのにまだ不具合が直っていないという事態がありますが、実はこれはよくあるケースです。
原因としては、修理の技術力以外に、顧客とのコミュニケーション力や経営方針などが考えられます。
そもそも車のどこをどう直してほしいのか、修理依頼の内容自体に食い違いがあると当然修理はうまくいきません。
必ずしも車に詳しいわけではない顧客の依頼をうまく汲み取れるかどうかが、修理をする業者の力量とも言えるのです。
車のプロでなければ業者の技術力を見抜くことは難しいですが、まず依頼内容を丁寧にヒアリングしてくれるかという点を見極めるようにするのが業者選びで失敗ないコツと言えます。
見積額から増えることはないか
修理に出してみたら、請求金額が最初の見積額より増えていたということがあります。
修理の過程で新たな不具合が見つかることもあるため、見積もりの時点ではわからなかった費用がかかること自体は致し方ないことです。
ただし車の修理の見積もりは有料であることが多く、修理費用の5%~10%が見積もり代としてかかります。
お金を払って取った見積もりの内容から変更が生じたのであれば、誠意ある業者であれば事前に変更内容の連絡をくれるでしょう。
また、依頼の時点で「請求額が増える場合は連絡が欲しい」と伝え、それを渋るような業者は選ばない方が無難でしょう。
納期がしっかりしているか
車を修理に出すにあたって、納期がいつになるのかは重要なポイントです。
納期が延びればそれだけ車を使えない期間が増えて生活や仕事などに支障が出てしまいますので、業者としても納期は非常に重要なポイントと認識しているのが普通です。
通常は修理の見積もりとともに納期が伝えられますが、万が一、納期を過ぎても連絡が来ない場合は遠慮せずこちらから連絡を入れましょう。心配であれば、納期前に修理の進捗具合を尋ねることも全く問題ありません。
見積もりの段階で納期についての説明がしっかりなされない、あるいは説明を求めても曖昧に濁されるようであれば、全体的にルーズな業者である可能性もあります。
担当スタッフの態度は悪くないか
業者選びを失敗しないためには、担当スタッフの態度や接客に注目することも大事です。
なぜなら、担当スタッフの態度にその業者全体の技術力や車に対する姿勢が表れることがあるからです。
見積もりの依頼時などにも確認できますが、事前にインターネットで口コミや評判を見ておくのも一つの手でしょう。
ただ、ディーラーや大手カー用品店と比べ、町の小規模な整備工場などは接客にあまり力を入れていないこともあります。
これはある程度仕方ないこととは言えますが、それであっても「車のどこを、いつまでに、いくらで修理するか」という説明の基本は変わりません。むしろ小さな工場の方が作業を細部まで把握していますので、説明を求めた時の返答がしっかりしていれば問題ないと言えるでしょう。
代車の用意はあるか
修理期間が長くなりそうな場合、代車が必要になることもあるでしょう。
また、修理期間が思わず長引くこともありますので、代車の有無ははじめにチェックしておきたいところです。
ディーラーでは代車に空きがあれば無料で提供してくれる場合もありますが、事故の際の保険や特約がなければ、一般的には有料で利用することになります。代車料金は1日当たりおよそ5,000円~となり、ガソリン代等も自己負担です。
代車の用意がない場合は自身でレンタカーやカーシェアを手配する必要がありますので、なるべくなら代車を用意している業者に頼むのがベターです。
車の修理で迷ったらグーネットピットを利用しよう
ここまで車の様々な修理業者について解説してきましたが、行きつけの業者がない場合はどの業者を選べばいいかわからずお困りの方もいるかと思います。
そこでご紹介したいのが、自分にピッタリの修理業者をネットで手軽に探せる「グーネットピット」です。
グーネットピットはどのようなサービス?
グーネットピットは、全国の車整備専門店からご自身に合う業者を探すことができるサイトです。
掲載店舗数は12,000店以上にのぼり、業界でも唯一のアフターメンテナンス店専門検索サイトとなっています。
各整備工場や店舗について、利用者の口コミやこれまでの作業実績、店舗写真など細かく情報が載っているため、お店の雰囲気など事前情報を得ることができます。
また各店舗ごとに、希望する修理や作業についての概算の費用がわかるのも大きなポイントです。
グーネットピットの利用方法
それでは、グーネットピットの具体的な利用方法を見ていきましょう。
グーネットピットでは以下の3つの検索方法が用意されています。
- 4つの修理メニューから選んで整備工場を探す
- エリアから整備工場を探す
- グーネットピット・スマート予約で来店予約をする
中でも「グーネットピット・スマート予約」を利用すると、希望のメニューにかかる費用が指定エリア内の店舗一覧で表示されるため、まるで一括見積もりを取ったように概算金額を知ることができます。
気になるお店があれば店舗詳細ページに移り、「来店予約」ボタンから素早く予約を行えます。
▲画像左側のように、各店舗ごとの目安金額が表示されるため業者選びがカンタンです。
まとめ
今回は、車の修理が安い業者はどこなのかと、よくある故障部位とその費用相場をご紹介しました。
車の故障部位によって、それに合った依頼先を選ぶと修理費用を安く抑えることができます。そのため、まずは故障部位と保証期間内かどうかなどを確認し、最適の業者を探していくのがおすすめです。
業者探しの際には、エリア別や修理メニュー別で探せる検索サイト「グーネットピット」を利用するとスムーズかつお得に自分にぴったりの業者を見つけることができるでしょう。