車検に通らない原因でよくある項目は?事前チェックポイントを徹底解説

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車検は車が安全に走れたり保安基準を満たしていたりするかを確認するための制度ですが、実際には思わぬ見落としで不合格になるケースも少なくありません。特に日常点検を怠っていると「まさかこれで?」という項目が原因になることもあります。

本記事では、車検に通らない原因としてよくある項目を整理し、最後に自分で確認できる事前チェックリストをまとめます。事前に把握しておくことで、無駄な再検査や追加費用を防ぐことができるはずです。ぜひ参考にしてください。

目次

車検に通らない原因は「車検に通らない項目」を知ることが重要


車検に通らない原因を知るには、車検に通らない項目を知ることが重要です。なぜ不合格になるのか?どこが不合格になりがちなのか?を整理して覚えておきましょう。

車検で不合格になる判断基準とは?

車検の合否は道路運送車両法および国土交通省が定める「保安基準」に基づいて判断されます。重要なことは車検が単なる故障チェックではなく「安全性・環境性能・装置の正常作動」を総合的に確認する検査だという点です。最初に、車検では個別の部品ごとの良し悪しを見る前に、まず「判断の考え方」が存在するということを押さえておきましょう。つまり「どんな項目があるか」ではなく「どういう視点で合否が決まるのか」を理解しておく必要があります。

車検では主に、法令で定められた基準に適合しているか、検査時点で正常に機能しているか、安全や環境に悪影響を及ぼすおそれがないか、という3つの観点から判断されます。これは特定の部品や装置に限った話ではなく車全体に共通する判断軸です。そのため「今すぐ危険ではない」「日常使用に支障がない」と感じていても、基準への不適合や作動不良が確認されれば不合格となります。車検は使用者の感覚ではなく法令上の基準で判定される検査であることを、まず理解しておくことが重要です。

車検に通らない項目は大きく5つに分類できる

車検で不合格になる原因は多岐にわたりますが、やみくもに覚えようとすると分かりにくいのが現実です。そこで重要になることが「車検に通らない項目は性質ごとに整理できる」という視点です。実際、不合格の原因は大きく以下の5つのカテゴリーに分類できます。

車検で不合格になりがちな5つの項目
  • 灯火類
  • 排気・エンジン系
  • 車体・外装
  • 安全装置
  • その他

これらは安全性・環境性能・車としての基本機能という車検の判断基準と密接に結びついていることが特徴です。

例えば灯火類やタイヤ・ブレーキは、走行時の安全性に直結する項目です。排気・エンジン系は環境基準の観点から重視されます。車体・外装は他者への危険を与えることを防止する項目で、安全装置・その他は万一の際の備えなどとして確認されます。

このように整理して見ると、車検は細かな「車を安全に使える状態かを総合的に確認する検査」であることが分かるはず。
この分類を理解しておくことで「どこを重点的にチェックすべきか」「なぜその項目が重要なのか」が見え、事前点検の効率も大きく変わります。

灯火類は車検に通らない項目の中でも特に多い原因


灯火類は車検に通らない原因の中でも特に多い項目です。日常使用では日常使用では不具合に気づきにくい装備が多いことが、その主な理由です。例えばブレーキランプやナンバー灯は運転席から確認できず「点いているつもり」で放置されがちです。また、ヘッドライトは点灯していても、光量不足や光軸ズレによって基準を満たさないケースがあります。

検査ではこれらが保安基準に照らして客観的に確認されるため、使用者の感覚と検査結果にズレが生じやすく、不合格につながりやすい項目といえます。

ヘッドライトの光量不足・光軸ズレ

ヘッドライトは光量(明るさ)と光軸(照射方向)の両方が検査対象となります。どちらか一方でも基準を満たしていない場合、車検には通りません。

まず光量については、夜間に前方を十分に照らせることが求められています。光量が不足すると歩行者や障害物の発見が遅れ、事故につながるおそれがあります。そのため、単に点灯しているだけでなく「必要な明るさが出ているか」が重視されます。経年劣化によるレンズの黄ばみや曇り、バルブの劣化などによって使用者が気づかないうちに基準を下回っているケースも少なくありません。

一方、光軸ズレがチェックされるのは、対向車や前走車への眩惑を防ぐためです。照射方向が高すぎると前の車や対向車のドライバーを眩しくし視界を妨げる原因になります。逆に低すぎても、路面を十分に照らせず安全性が低下します。サスペンションのへたりや事故修理後の調整不足、ローダウンなどの車高変更によって光軸がズレている場合、走行に支障がなくても不合格となることがあります。

ウインカー・ブレーキランプの球切れ

ウインカーやブレーキランプは周囲の車や歩行者に自車の動きを伝えるための重要な装置です。進路変更や減速といった意思を正確に伝える役割があり、安全な交通のためには欠かせません。そのため車検では「正しく点灯し、第三者から明確に確認できるか」が厳しくチェックされます。

ウインカーは、点灯しない状態はもちろん、点滅しない、点滅速度が極端に速いといった異常も不合格の対象となります。片側のみの球切れであっても、周囲に誤解を与えるおそれがあるため合格とはなりません。

ブレーキランプは減速や停止を後続車に知らせる役割を担っています。ここに不具合があると追突事故のリスクが高まるため、車検では確実に確認されます。ただし、ブレーキランプは運転席から直接確認しづらく、球切れに気づかないまま使用されているケースも少なくありません。そのため、車検前には第三者に踏んでもらうなどして点灯状態を確認しておくことが重要です。

ナンバー灯・車幅灯の不点灯

ナンバー灯は、夜間にナンバープレートを照らし第三者が車を識別できるようにするための装置です。交通違反の取り締まりや事故発生時の確認など、適切な車両管理の観点からも重要な役割を担っています。そのため、不点灯や著しく暗い状態は車検に通りません。

車幅灯は、車の存在や幅を周囲に知らせるための灯火です。夜間をはじめ夕暮れ時などヘッドライトを使用するほどではない状況でも、周囲から視認されやすくする目的があります。片側のみの不点灯であっても、車の大きさや位置を誤認させるおそれがあるため不合格となります。

これらも球切れや接触不良が起きていても気づきにくいため、日常点検に加え車検前にはまとめて点灯確認をして問題がないかをチェックすることが大切です。

タイヤ・足回りで多い車検に通らない項目


タイヤや足回りは走行時の安全性や安定性を大きく左右する重要な部分です。ハンドル操作やブレーキ性能、直進安定性などに直結するため、車検では特に厳しくチェックされます。一方で、異音や強い違和感が出にくい項目も多いため、使用者自身が不具合に気づかないまま基準を下回っているケースも少なくありません。「普通に走れている」「警告灯が点いていない」といった感覚だけでは判断できない点が、タイヤ・足回りの難しさといえます。

車高・最低地上高が基準を満たしていない

車検では、車体の一番低い部分が地面から一定以上の高さを保っているかが確認されます。最低地上高が不足していると段差や踏切で車体を損傷するおそれがあり、走行中に部品が脱落する危険性も高まります。ローダウンなどのカスタムをしていない車でも、サスペンションのへたりや積載状態によって基準を下回るケースがあるので注意が必要です。

タイヤの溝不足(スリップサイン)

タイヤの溝は雨天時に路面の水を排出し十分なグリップ力を確保するために重要な役割を果たします。溝が減ると制動距離が伸び、特に雨の日の安全性が大きく低下します。車検では溝の深さが基準を満たしているかが確認され、スリップサインが露出している場合は不合格となります。

タイヤ・ホイールのはみ出し

タイヤやホイールがフェンダーからはみ出している状態は、車検では不適合と判断されます。歩行者に接触したり走行中に泥や小石を周囲に飛散させたりするおそれがあるためです。ホイールを交換してサイズ変更をしている場合、この項目でひっかかりがち。わずかなはみだしでも不合格なので、「少しだけなら問題ない」という自己判断は避けた方がよいでしょう。

サスペンション・ショックのオイル漏れ

サスペンションやショックアブソーバーは、路面からの衝撃を吸収し安定した走行を支える重要な部品です。オイル漏れが発生すると、本来の減衰力が発揮できず走行安定性が低下します。異音や大きな違和感がなくても、検査時に明確なオイル漏れが確認されれば不合格となります。足回りは普段確認しづらいため、車検前点検で指摘されやすい項目です。

ブレーキの制動力・パッド摩耗

ブレーキは車両の安全性を左右する最重要項目のひとつです。車検ではブレーキの制動力が基準を満たしているか、左右で効きに差がないかが確認されます。また、ブレーキパッドの摩耗が進みすぎている場合も不合格となります。ブレーキは徐々に劣化するため、効きが弱くなっていても気づきにくい点が特徴。異音が出ていなくても残量不足と判断されるケースもあるため注意が必要です。

排気・エンジン系に多い車検に通らない項目


排気・エンジン系は、車の走行性能だけでなく環境への影響や法令遵守の観点からも重視される項目です。見た目では異常が分かりにくい一方、検査では数値や電子制御の状態まで確認されるため、使用者の認識とのズレやすい分野といえます。ここでは排気・エンジン系で不合格になりやすい代表的な項目を解説します。

マフラーの音量・排気漏れ

マフラーは排気音を適切な音量に抑えると同時に排気ガスを安全に後方へ排出する役割を担っています。車検では、加速時の音や排気騒音が基準値以内に収まっているかが確認され、音量が大きすぎる場合は不合格となります。社外マフラーを装着している場合はもちろん、純正であっても内部の劣化や腐食により音が大きくなっているケースがあります。

また、排気漏れも重要なチェックポイントです。マフラーや排気管に穴や亀裂があると、騒音の増加だけでなく排気ガスが車体下部や室内付近に漏れ出すおそれがあります。これは車に乗っている人や周囲への悪影響につながるため、少しの漏れであっても不適合と判断されることがあります。

排ガス基準オーバー

車検では、排気ガスに含まれる有害物質の量が定められた基準値以内に収まっているかが測定されます。これは大気汚染防止や環境保全を目的とした検査で、ガソリン車・ディーゼル車それぞれに基準が設定されています。

排ガス基準を超える原因としては、エンジンの燃焼状態の悪化、センサー類の不調、触媒の劣化などが挙げられます。エンジンが普通に動いているように感じても、燃焼効率が落ちていると数値だけが基準を外れることがあります。走行に支障がなくても排ガス検査で不合格になるケースは珍しくありません。

エンジン警告灯の点灯

エンジン警告灯は、エンジンや排気系統、電子制御装置に異常が検知された際に点灯するランプです。従来の車検では、警告灯の点灯そのものが不合格理由になるケースが多くありませんでしたが、2024年10月から「OBD検査」の導入により扱いが大きく変わっています。

OBD検査では、車に搭載された自己診断機能を利用し故障コードの有無や内容を専用機器で読み取ります。従来の車検では目視やテスターで検査されていましたが、OBD検査により目に見えない電子制御システムのトラブルも検出ができるようになりました。なお、OBD検査の対象車両は、国産車は2021年10月1日以降、輸入車は2022年10月1日以降の新型車です。

エンジン警告灯が点灯している場合はもちろん、従来の車検では発見されなかった電子制御技術関連の事象でも不合格要因として挙げられるようになってきているといえます。

車体・外装で見落とされやすい車検に通らない項目


車体や外装は、走行性能に直接影響しないように見えるため車検では軽視されがちな分野です。しかし実際には、他車や歩行者への安全配慮、車の識別性、万一の事故時の被害軽減といった観点から明確な基準が設けられています。ここでは、車体・外装の中でも特に見落とされやすい不合格項目を解説します。

フロントガラスや窓ガラスのヒビ・傷・フィルム

フロントガラスや窓ガラスは、運転者の視界確保と安全運転のために重要な役割を担っています。車検では視界を妨げるヒビや大きな傷がないかが確認され、特に運転席前方のガラスに損傷がある場合は不合格となる可能性が高くなります。

また、ガラスに貼られたフィルムについても注意が必要です。フロントガラスや運転席・助手席の窓は透過率が70%以上という基準があり、それより濃いフィルムが貼られていると不合格となります。

ドア・ボンネットが正常に閉まらない

ドアやボンネット、バックドアなどが確実に閉まり、走行中に開くおそれがないことも車検の重要な確認項目です。ロック機構が正常に作動せず半ドア状態になる車両は、安全上の問題があると判断され不合格となります。

事故修理後や経年劣化によって閉まりが甘くなっているケースがあります。ボンネットが確実に固定されていない場合、走行中に開いて視界を遮る危険があります。緩いが一応閉まっている状態ではダメで「確実にロックされるか」が判断基準になる点に注意が必要です。

ナンバープレートの曲がり・視認性不足

ナンバープレートは車両を識別するための重要な装備であり、第三者から明確に読み取れる状態であることが求められます。車検では、プレートが大きく曲がっていないか、汚れや装飾によって文字が見えにくくなっていないかが確認されます。使用者にとっては些細なカスタムでも法令上は不適合となることがあるため注意しましょう。

安全装置・その他の車検に通らない項目


安全装置や法定装備は、日常走行では使用頻度が低いものも多く不具合があっても気づきにくいのが特徴です。しかし車検では、「万一の事態に備えて正しく機能するか」「法律で義務付けられた装備が揃っているか」という観点から、確実にチェックされます。使用者の体感とは関係なく、作動しない・欠品しているという事実だけで不合格になる項目も多いため、事前確認の重要性が高い分野といえるでしょう。

シートベルト警告灯・作動不良

シートベルトは事故時の被害を軽減するための最重要安全装置のひとつです。車検ではシートベルト本体の損傷や巻き取り不良だけでなく、警告灯が正しく作動するかも確認されます。着座状態でシートベルトを装着していないときに警告灯が点灯しない場合、不適合と判断されることがあります。

警告灯はセンサーの不具合や配線トラブルによって正常に作動しなくなることがあります。走行自体に支障がなくても安全装置としての機能が果たせない状態と判断されれば車検には通りません。

ワイパー・ウォッシャー液が出ない

ワイパーとウォッシャーは、雨天や泥はねなどで視界が悪化した際に前方視界を確保するための装置です。車検ではワイパーが正常に作動するか、ウォッシャー液が適切に噴射されるかが確認されます。

ワイパーゴムの劣化による拭きムラや、ウォッシャー液の補充不足、ノズル詰まりなどが原因で不合格となるケースは少なくありません。特にウォッシャー液は入っていないだけで不合格になるため事前に必ず補充しておきましょう。

発炎筒(非常信号用具)の期限切れ

発炎筒は、事故や故障で停止した際に後続車へ存在を知らせるための非常信号用具です。道路運送車両法で搭載が義務付けられており、車検では装備の有無だけでなく有効期限も確認されます。特に有効期限は見落としがちで、未使用であっても期限切れであれば不適合と判断されます。簡単に確認できるため、車検前には必ずチェックしておきたい項目です。

クラクション(ホーン)の作動不良

クラクションは、危険を回避するために周囲へ注意を促す目的で使用される装置です。車検ではスイッチを操作した際に確実に音が鳴るかが確認されます。

ホーンは日常的に使う機会が少ないため、故障や接触不良に気づかないまま車検を迎えるケースがあります。また、音が極端に小さい、鳴り方が不安定といった状態でも不適合と判断されることがあります。

車検を通すための事前チェックポイント


車検で不合格になる多くの原因は、事前に確認しておけば防げるものも含まれています。ここでは、専門的な工具や知識がなくても、自分で確認できるチェックポイントを整理しました。車検前に一度目を通し、該当する項目がないかを確認しておくことで、再検査や余計な出費を避けやすくなります。

車検を通すための事前チェックポイント
  • 灯火類:ヘッドライト(ロービーム)、ウインカー、ブレーキランプ、車幅灯、ナンバー灯がすべて正常に点灯するか
  • タイヤ:スリップサインが出ていないか、空気圧は適正か
  • 警告灯:シートベルト警告灯などが点灯したままになっていないか、異常時に点灯するか
  • ガラス:フロントガラスにヒビや傷がないか
  • ナンバープレート:曲がっていないか、文字がはっきり読めるか
  • 発炎筒:車内に搭載されているか、有効期限が切れていないか

これらは短時間で確認できる項目ばかりですが、実際には不合格理由として非常に多い部分でもあります。車検を受ける前にこのチェックリストを一通り確認しておくだけでも、スムーズに合格できる可能性は大きく高まるでしょう。

車検業者は比較するのがおすすめ


車検は一定の基準があるため「どこで受けても同じ」と思われがちですが、実際には業者ごとに内容や費用、対応に大きな差があります。特に注意したいのが、必要以上の整備や部品交換を勧められてしまうケースです。車検に通すだけなら問題ない状態でも「ついでだから」「安全のために」と説明され、結果的に費用が膨らむことは珍しくありません。

一方で、本当に必要な整備だけを提案してくれたり、過剰の整備を無理に勧めてくることのない業者もあります。こうした業者を選べるかどうかで、車検費用や納得感は大きく変わるでしょう。そのため最初から1社に決め打ちするのではなく、複数の車検業者を比較することが重要です。安さ重視・安心重視・スピード重視など自分に合った車検スタイルを選びましょう。

どこを選べばよいか迷う場合は、主要な車検業者の特徴や料金をまとめて比較できる記事「」を参考にしてください。

まとめ


車検ではタイヤや灯火類、外装、安全装置など、日常点検では見落としがちなポイントが原因で不合格になることがあります。事前にセルフチェックをして怪しい箇所を把握しておくだけでも、無駄な手戻りや追加費用を防ぎやすくなります。

そしてもうひとつ重要なことが車検業者選びです。同じ車、同じ車検でも、業者によって費用や対応、提案内容は大きく異なります。比較せずに決めてしまうと「もっと安く、納得できる車検があった」と後悔することにもなりかねません。車検をスムーズかつ納得のいく形で終わらせるためにも、事前チェックと複数業者の比較の2点を意識して準備を進めることをおすすめします。

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