佐倉草ぶえの丘(千葉県佐倉市)で開催された、第7回 サクラ・オートヒストリーフォーラム。
5月13日、千葉県佐倉市で、『第7回サクラ・オートヒストリーフォーラム』が開催されました。主催は地元の車愛好家が集まって設立した、サクラ・モータークラブです。サクラ・モータークラブでは、地元の佐倉市で、車の文化継承を目的としたクラシックカーの展示イベントを開催するなど、精力的に活動をしています。今回のサクラ・オートヒストリフォーラムはその象徴的なイベントで、年々認知度が高まり、今や千葉県のクラシックカーイベントとしてすっかり定着しました。
千葉県周辺に生息している、個性的なクラシックカーが集結
オープニングセレモニ―の後は、京成佐倉駅までパレードランに出発。
1964年式 いすゞ ヒルマンミンクスが走行シーンを披露。
車両の展示資格は、「1987年(昭和62年)までに生産され、ノーマル状態であること」です。当日は生憎の天候となり、参加を取り止める車もあったようですが、それでも会場には、主に千葉県内の各地から多彩なクラシックカーが集まりました。
来場者から「今でもカッコイイね」「昔大人気だったよね」の声が聞かれた、1983年式 2代目 ホンダ プレリュードXZ。
ダイハツ ハイゼットがキャブオーバーとなったのは2代目からです。
これは、1967年式 ダイハツ ハイゼットキャブ。今では希少車ですね。
スタイリッシュなファストバックの、1968年式 トヨタ カローラスプリンター。
元々スプリンターというのは、初代カローラのグレード名でした。
シンプルでタフな本来のスタイルでカッコイイ!1983年式 メルセデスベンツ 300GD。
オーナーさんの愛情が伝わってくるコンディションです。
オーナーさんとの交流がクラシックカーイベントの楽しみ
こういうクラシックカーの集まりに行ったら、オーナーさんと話をするのが楽しみのひとつ。ほとんどのオーナーさんが「この車のことなら何でも聞いてくれ」というスタンスで、気さくに応じてくれるはずです。
地元佐倉市からエントリーしたカズさんの愛車は、1983年式 日産 セドリック。
セダンボディ+3L+コラムシフト、そしてブラウンのボディカラーという希少車!
インパネに描かれた、ワイルドマン石井氏によるピンストライプがお気に入り♪
この日、話をおうかがいしたカズさんは、これまでハコスカなど日産車ばかりを乗り継いできた日産党です。現在の愛車はコンディション抜群の1983年式Y30型セドリック。セダンボディに3LエンジンとコラムATの組合せです。130型のセドリックに憧れていますが、快適性を求める家族のことを考えて、現代車並みの快適性があるY30型に落ち着いたそうです。「OLD GUYS RULE!」のステッカーが貼られており、これは、「おやじ、最高!」という意味。実はカズさんの年齢をお聞きしてびっくりしたのですが(実年齢は見た目+10才)、セドリックもご自身も、本当にコーディネートのセンスが良いですね。
続いてお話をうかがったのは、旧車イベントによく参加している大塚宏さん。この日は、神奈川県から、1963年式 トヨペット クラウンに乗って参加していました。
パレードランにも参加していた、大塚 宏さんの1963年式 トヨペット クラウン。
子供の頃、祖父が乗っていてずっと憧れの車だったそうです。
この2代目クラウンですが、1963年式ということで初期型になります。エンジンは1.9L直4OHVで、トヨグライドと呼ばれた2速ATを組み合わせています。パレードランでは、優雅な走りで来場者を魅了していました。内外装のコンディションはバツグン!特に内装はほぼ1963年当時のままだそうです。古い車なのでメンテナンス面が気がかりですが、「信頼できる人に任せたい」ということで、元々この車そのものをメンテナンスしていたという栃木の整備工場まで、メンテナンスの度に持ち込んでいるそうです。この頃のクラウンは毎年改良が行われており、年式によって様々な違いがあります。大塚さんは、初期型に見られたバックランプ一体型のテールランプ(通称:涙目)がお気に入り。子供の頃から憧れていた車なので、このクラウンを見つけた時は迷わず購入を決めたそうで、「一生乗り続ける!」と覚悟を決めています。
最初期型の“涙目”と呼ばれるバックランプ一体型のテールランプがお気に入り♪
今回取材でお伺いしたサクラ・オートヒストリーフォーラムの、新緑に囲まれてノンビリとした雰囲気は、賑やかなクラシックカーイベントとはまた違う魅力があります。また、会場を出れば、近くに制限速度70km/hで話題となった国道464号線に印旛沼、そしてアウトレットモールもあるので、ドライブやお買い物が楽しめます。「クラシックカー+ドライブ+お買い物」というプランで、来年はサクラ・オートヒストリーフォーラムに足を運んでみてはいかがでしょうか?
サクラ・モータークラブHP
http://sakura-motorclub.com/
text & photo by くるトピ編集部