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エンジンマウントとは?交換時期やその方法について徹底解説!

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一般的にエンジンの重量は軽いものでも50kg程度で、150kgを超えるものも珍しくありません。
そんな重い金属の塊であるエンジンがどのように車に搭載されているかご存じでしょうか。

エンジンはエンジンマウントという主にゴム製のパーツに乗せられています。
走行中に振動や異音が気になってきたという方は、もしかするとエンジンマウントの劣化の可能性もあります。

今回はエンジンマウントの基本的な情報と交換時期、交換方法を紹介します。
頻繁に交換するパーツではありませんが、10万km以上の長距離を走っている方はエンジンマウントの状態をチェックしてみてもよいでしょう。

エンジンマウントとは?


エンジンマウントとはなにか、その役割と仕組みを解説します。

エンジンマウントの役割

エンジンマウントはエンジンと車体の間に取り付けられる主にゴム製のパーツです。
一般的には3つ、中には4つついている車種もあります。

エンジンマウントには以下の役割があります。

  • エンジンを固定する
  • 車体に伝わるエンジンの振動を軽減する

走行中のエンジンは激しく振動しているため、車体に固定する必要があります。
ただ、固定をすると車体に振動が伝わって快適性が失われてしまいます。
そこで、ゴム製のエンジンマウントが固定しつつ振動も吸収するのに役立っているということです。

エンジンマウントの仕組み

エンジンマウントはエンジンの特性によって異なる配置、数、弾性でつくられています。

ただ、いずれもエンジンの主軸方向には回転しやすく、上下振動は抑えられるような設計にされています。

エンジンマウントの交換時期とは?


エンジンマウントの交換時期について、必要性、目安、見極め方を紹介します。

エンジンマウント交換の必要性

エンジンマウントは主にゴム製です。

ゴムは経年劣化で固くひび割れてしまいます。
エンジンの振動を長年受け続けることも、エンジンマウントの劣化を早くする要因のひとつです。

固くなったエンジンマウントは車体に伝わる振動を十分に吸収できません。
快適性の低下をはじめ、ほかのパーツにダメージを与えてしまいます。

エンジンマウントの交換時期の目安

エンジンマウントの交換時期は10年もしくは10万kmといわれています。

エンジンマウントを交換することがあまり一般的ではないということには、10年もしくは10万kmを経たずに車を乗り換える方が多いという背景があります。

エンジンマウントの交換時期の見極め方

エンジンマウントは10年もしくは10万kmを待たずとも、以下のような症状が現れたら交換の検討をおすすめします。

  • アイドリング、加速時、減速時の衝撃が大きくなる
  • 加速時、減速時に「ガツン」という異音がする
  • MTの場合、ギアチェンジのときに振動が大きくなる
  • ATの場合、NからDにいれたときブルブルと大きな振動がある

主に振動が大きくないか異音がしないかが、エンジンマウントの劣化を疑うポイントです。

エンジンマウントの交換方法とは?


続いて、エンジンマウントの交換について、費用、必要なもの、手順を紹介します。

エンジンマウントの交換費用

エンジンマウントの交換費用の目安は業者に頼む場合とDIYでやる場合で以下の通りです。

  • 業者に依頼:3万円程度
  • DIY:1万円程度

ただ、車種によってエンジンマウントの部品代が大きく異なり、3,000円のものもあれば1万円のものもあります。
さらに、装着数が3つなのか4つなのかの違いもあります。
また、後述するDIYの場合は後述する道具がないと道具代もかかります。

そのため、上記の値段はあくまで目安程度で正確な値段が知りたい方はお近くのディーラーやカー用品店でで尋ねるとよいでしょう。

エンジンマウントの交換に必要なアイテム

エンジンマウントの交換はDIYでやるには少々難易度が高いですが、できないわけではありません。
以下の道具をそろえてください。

  • ジャッキ
  • リジットラック(通称ウマ)
  • メガネレンチ
  • ソケット
  • エクステンションバー
  • ラチェット

レンチやソケットは多くの車種で12mmと14mmで大丈夫です。
また、新しいエンジンマウントのほか、新品のボルトも用意しておくことをおすすめします。

エンジンマウントの交換手順

エンジンマウントの交換手順は以下の通りです。

  • 1. ジャッキアップしてウマをかける
  • 2. 古いエンジンマウントを外す
  • 3. 新しいエンジンマウントをつける
  • 4. ジャッキを下す

エンジンマウントは車体下部から交換します。
車体を浮かせるためジャッキアップしウマをかませて固定します。

次に、エンジンマウントを取り外します。
エンジンを支えるためにオイルパンに板を挟んでジャッキで固定します。
オイルパンを固定したら、用意したレンチやソケットを使ってエンジンマウントを外していきます。
車種によってボルトの数やエンジンマウント自体の数も違うので注意してください。

続いて、エンジンマウントを取り外した順序と逆のことをして新しいものを装着します。
このとき、外したボルトも新しいものに交換することをおすすめします。
取り付けたボルトにゆるみがないか確実に確認しておきましょう。

最後にジャッキとウマを外せば完了です。

ウマがなくても車体は持ち上がりますが、固定できず危険なので下に潜り込めません。
必ず用意するようにしてください。

また、ウマは三つ足のものと四つ足のものがあり、三つ足のものは少々不安定なので使い方に注意してください。
左右それぞれのウマの向きを互い違いに設置することで安定感がアップします。
専門の業者は安全のためウマでなくリフトを使って車体を浮かすケースも多くあります。

まとめ


エンジンマウントの基本情報から交換方法、費用などを紹介しました。

エンジンマウントはエンジンと車体の間に装着される主にゴム製のパーツです。
エンジンを固定したり、車体に伝わる衝撃を吸収する効果があります。

減加速時、アイドリング時、ギアチェンジ時の衝撃が大きくなったな、と思ったらエンジンマウントの劣化の可能性があります。

エンジンマウントの交換は業者に頼むのが一般的ですが、DIYでやられる方もいるでしょう。
道具がそろっていてDIYが好きな方にとっては、ちょうどいい難易度かもしれません。

一度も変えることのない部品かもしれませんが、違和感の放置は危険です。
おかしいなとおもったら、ぜひお近くのディーラーなどに相談してみてください。

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