【モータースポーツ】伝統の「鈴鹿1000km」 ラストを飾ったのは!? SUPER GT第6戦

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「SUGO」「富士」に続く、SUPER GT「真夏の3連戦」締めくくりは、「鈴鹿1000kmレース」。ボーナスポイントが付くことから、シリーズチャンピオンを目指すチームにとっては落とすことのできない1戦です。今回は、50年以上にわたって行われてきた伝統の「鈴鹿1000km」最後のレースとしても注目されました。

目次

日本における耐久レースのさきがけ

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前夜祭・スタート前にはグループCカーのデモランも行われた

まずは、「鈴鹿1000kmレース」について触れておきましょう。このレースは1966年から始まり、今年で第46回を数えた日本の長距離レースのさきがけとなったイベント。市販車ベース、プロトタイプカー、グループ5&Cカー、GTレース、そして現在のSUPER GTと様々なカテゴリーの車両が走り、数多くのドラマを生み出してきました。この伝統のレースが今年でいったんその幕を降ろし、来年からはFIA-GT3クラスのマシンによる10時間レース、サマーエンデュランス『鈴鹿10時間耐久レース』と生まれ変わることになったのです。

ジェンソン・バトン、小林可夢偉も参戦!

予選の朝こそうっすら通り雨があったものの、予選・決勝ともに夏らしい暑さのなかでのレースに。SUPER GT夏の3連戦の締めくくりにふさわしい「これぞ鈴鹿の夏!」と言わんばかりの天候となりました。

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GT500クラスで予選トップを獲ったのは「#24フォーランエンジニアリングADVAN GT-R」の佐々木大樹/J.P.デ・オリベイラ組です。ウエイトハンデ6kgという軽さを生かしてトップタイムを叩き出します。ここまでランキング上位につけているチームは、ウエイトハンデとリストリクターの影響で、グリッド後方に並ぶ結果になりました。

今回の鈴鹿1000kmレースには、F1で王者に輝いたジェンソン・バトン選手と、米インディーカーシリーズで活躍する小林可夢偉選手が参戦。それぞれ「#16 MOTUL MUGEN NSX-GT」「#19 WedsSport ADVAN LC500」のステアリングを握ります。

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ジェンソン・バトン選手はNSXでGTデビュー。ぜひ来季も走ってほしい

GT300クラスは、松井孝允/山下健太組に3rdドライバーに近藤翼選手を迎えた3人体制で挑んだ「#25 VivaC 86 MC」が、82kgのウエイトハンデをものともせずにポールポジションを獲得。またランキングトップの「#4 グッドスマイル初音ミクAMG」を駆る谷口信輝/片岡龍也組が4番手2列目に構え、JAF-GT勢とFIA-GT3勢ががっつり組み合う形でグリッドに整列しました。

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JAF-GTマシンの86勢が上位に並んだ

決勝は序盤から激しいポジション争いが!

決勝では、マシンがフレッシュなうちに前に出ようと激しい攻防が繰り広げられ、GT500クラスでは、「#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R」の千代勝正選手がクラッシュするなどのトラブルなどもありました。GT300クラスでは「#65 LEON CVSTOS AMG」が1周目にピットインし、今回5回入らなくてはならないピット義務を早々にひとつ消化するなど、戦略を他と変えてくるチームの姿も。

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6時間にも及ぶ長いレースの途中では、至るところで接近戦が各所で繰り広げられ、クラッシュやペナルティ、セーフティーカーランにより激しく順位が入れ替わります。規定の5回のピットインをこなしたころには、接触による痛々しい傷やタイヤカスによる汚れなどが付き、各車ともレースの過酷を物語る姿に。そしてこのころには、長時間レースの雰囲気を盛り上げる夕陽も差してきました。

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ラスト数周までギリギリのバトルが繰り広げられた結果、GT500クラスは予選4番手からスタートした「#64 Epson Modulo NSX-GT」のベルトラン・バゲット/松浦孝亮組が優勝! ナカジマレーシングに、2007年以来となる10年ぶりの勝利をもたらしました。

GT300クラスは、序盤にピットインする戦略を採り着実に順位を上げていった「#65 LEON CVSTOS AMG」と、「#25 VivaC 86 MC」がピットストップのたびに順位を入れ替えながら1位を目指す展開に。終盤では前に経った25号車がそのまま優勝かと思われたものの、なんと横転クラッシュという形でレースを終えてしまいます。「#65 LEON CVSTOS AMG」が優勝を手にしました。

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ボーナスポイントが付く鈴鹿1000kmレース終了により、ポイントランキングのトップはGT500クラス「#23 MOTUL AUTECH GT-R」、GT300「#6 LEON CVSTOS AMG」となりました。SUPER GT 2017年シーズンは、南国タイで行われるレースを含めて残り2戦。さらに混沌としてきたSUPER GT、どのチームがチャンピオンに輝くのか注目です。

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Result
~GT500クラス~
1位:#64 Epson Modulo NSX-GT
2位:#23 MOTUL AUTECH GT-R
3位:#100 RAYBRIG NSX-GT
4位:#19 WedsSport ADVAN LC500
5位:#24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R

~GT300クラス~
1位:#65 LEON CVSTOS AMG
2位:#88 マネパ ランボルギーニ GT3
3位:#87 ショップチャンネル ランボルギーニ GT3
4位:#60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
5位:#10 GAINER TANAX triple a GT-R

text & photo by 雪岡直樹+Bucket

<関連リンク>
https://supergt.net

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