もし愛車が事故車になってしまった場合、その車はどうするべきなのでしょうか。
損傷の具合によりますが、まず修理が可能か考えるのではないでしょうか。
しかし修理が高額で難しいと分かった場合、中古買取にも出せず、処分に困ってしまうケースもあるはずです。
そんなケースでも、廃車買取に出すという手段があります。
今回は、事故車は廃車買取がおすすめである理由に迫りつつ、廃車を検討すべき基準についても考えていきたいと思います。
事故車になってしまったらどうする?
あまり考えたくないケースですが、愛車が事故車になってしまった場合、どうするべきなのでしょうか。
ちなみに事故車の定義としては、各フレーム及びラジエターグリルの交換を伴う修理がされれば修復歴有となり、いわゆる事故車とされます。
また水没車も事故車として扱われ、中古販売価格でも相場よりかなり安い価格で提示されています。
では事故車になってしまったらどうするか、主な3つの手段について、それぞれ考えてみましょう。
修理して乗り続ける
まずは修理して乗り続けるという選択です。
大前提として、修理をすれば安全走行が可能になるというのが前提です。
・車の買換えを回避することで、コストを低く抑えられる可能性がある。
・買換えに伴う、車両選択・商談・書類作成・納車待ちといった時間的コストを要さない。
・愛車に乗り続けられる。
・修理内容によっては高額の修理費用が見込まれる。
・修理前のコンディションになるとは限らない。
・そもそも車両買換えで、修理後より良好なコンディションの車両が手に入る可能性が高い。
・高い修理費を払う上、最終的に手放す際の査定価格も安いので、コストの損失が多い。
買い取ってもらう
中古買取業者に買い取ってもらいます。
修理するくらいなら手放す、という選択肢であれば、まず浮かぶ手段かもしれません。
しかし通常の中古買取と違い、事故車である、という点を忘れてはいけません。
・(査定価格がつくのであれば、)車両買取金が手に入る。
・その買取金を車両買換え資金に充てることができる。
・事故車ゆえに査定価格が相当安くなりがちである。
・査定価格が付かず、せいぜい無料で引き渡すだけ、というケースもある。
・廃車手数料が求められる可能性もある。
廃車にする
最後に廃車にするケースです。
現実的な手段としては、最もおすすめとなる可能性があります。
・中古買取で価格が付かない事故車両でも、買取金額が付く可能性がある。
・走行不能車であっても、レッカーなどで引き取ってもらえ、その費用を無料としている業者も多い。
・その買取金を車両買換え資金に充てることができる。
・査定価格は概して高額ではない。(1万円~数万円程度となることが多い)
・車両の価値によっては、中古買取のほうが高査定となる可能性がある。
・いつかまたその車両を乗りたいと思っても、廃車してしまえば一生その車両には乗れない。(いつか乗るつもりならば、永久抹消ではなく、一時抹消し保管するなどの手段が必要。)
廃車にした方がいい事故車とは?
次に廃車にした方がいい事故車、その状態、基準についても考えてみましょう。
どの例においても、車両が希少であったり、クラシックカーなど代替えが効かない場合は、廃車という手段は考えられないケースも考えられます。
しかし当記事においては、基本的に対象は一般的な車両を指し、数千万円もする車を考慮しているわけではない点をご理解ください。
また修理費が高額になったり、水没してしまったりすると、高い修理費を払って乗り続けても、将来的な中古買取において、査定価格が非常に低調になってしまう点も覚えておいてください。
修理費が高額になってしまう事故車
修理費が高額になってしまう場合には、廃車にしたほうがよいかもしれません。
例えば、同程度の車両や買換え候補に挙がる車両の購入費用より、修理費用が高いのならば廃車にすべきです。
それ以下とはいえ、買換え可能な金額に近い又は修理費用が高額と感じるならば、廃車を検討すると良いといえます。
水没してしまっている事故車
水没時の水位が、マフラーより上まで水に浸かっているようようならば、やはり高額な修理費用となるケースがあります。
エンジンやトランスミッションまで水(さらに泥)が入り込んでいるようだと、即レッカーでディーラーなどに持ち込む必要に迫られます。
こうなると車種によるものの、修理費用は100万円を超える可能性も否定できません。
事故車は廃車買取がおすすめって本当?
これらの経緯を踏まえた上で、本当に廃車買取がおすすめといえるのか、検討してみましょう。
事故車は廃車買取がおすすめな理由
基本的には、高額な修理費用が見込まれる場合、廃車買取はおすすめの手段となってきます。
例えば、高額な修理や水没車をそのまま買取してもらうことは困難ですし、高額な修理を施したとて、買取価格が高くなり修理費用以上の査定金額を得られる、とはまずなりません。
つまりその車両は諦め、次の車に買い替える、という流れになります。
しかし無料または廃車手数料を支払って、愛車を廃車するのは悔しいものです。
そこで廃車買取を検討するべきです。
廃車買取は、中古車販売目的として車両を買い取るのではなく、パーツや金属素材などリサイクルを前提として車両を買取ります。
極論、車は走れなくとも問題はなく、業者によってはレッカー費用すら無料とし、車種によるものの、数万円で売却ができるケースも見受けられます。
事故車を廃車買取してもらう方法
事故車を廃車買取してもらうには、Web上での見積査定依頼が便利です。
全国で多くの廃車買取業者が、そのサービスを競っており、アクセスは非常に便利です。
ただし廃車手数料やレッカー費用が無料かなど、チェックすべき点もありますので、分からない点はメールや電話で確認を怠らないでください。
当サイトは、おすすめの廃車買取業者を人気ランキング順でご紹介している記事もございます。
是非、参考にしてみて下さい。
まとめ
車の処分方法として、廃車という手段を考える場面はあまり多く無いかもしれません。
気持ちとしては修理したいな、と思うものですし、可能であれば修理という手段がまずい訳では決してありません。
また不慮の事故は勿論、親族の古い車や不動車の処分を行うなど、廃車する機会は案外あるものです。
是非、廃車買取という手段があることを、忘れないようにしてください。