廃車買取を利用したり、その相場を把握しているという方はどれほどいらっしゃるでしょうか。
通常の中古車買取であれば、ある程度の相場観や商談を経験しているという方も多いはずです。
一方、廃車買取における相場や高額買取をしてもらうための方法となると、どうでしょうか。
廃車買取を利用するケースとしては、何かしらの理由で不動車が手元にあるなどの理由が考えられますが、そういった機会は多く無いはずです。
とはいえ買取に出すまでもなく、廃車を進めたいという場面に出くわす可能性は誰にでもあります。
今回の記事では、廃車買取における相場や、高額買取してもらうための方法について、解説していきます。
またどこに相談するべきか、といった買取先の考え方にも触れていきたいと思います。
廃車買取先は主に3種類
廃車買取先として考えられるのは、主に3種類です。
それぞれのメリット・デメリットを考えてみましょう。
①ディーラーのメリット・デメリット
まずはディーラーに依頼する方法です。
メリットとしては基本的な部分ですが、手続きを代行してくれるという部分です。
またメーカーの看板を背負って商売をしている事業者ですから、依頼する側としては安心感が持てるのも良いでしょう。
デメリットとしては、廃車車両を買い取ってもらえず、廃車費用がかかってしまうという点です。
ディーラーは車の販売を主軸に商売をしていますので、中古車としても利用できない廃車業務に関しては、処分費や手数料でお金を取らざる得ないのです。
②解体業者・スクラップ業者のメリット・デメリット
解体業者やスクラップ業者は、業者によっては買取してくれる場合もありますが、個人相手の買取はやっていない場合が多いようです。
また依頼できるにせよ、廃車手続き自体は自分で行う必要があり、手続き代行はおこなってくれません。
このように、特に解体業者・スクラップ業者に個人で持ち込むメリットは少なく、選択肢に入ってこないと考えてよいでしょう。
③廃車買取業者のメリット・デメリット
基本的な考えとして、廃車をする場合は、廃車買取業者に依頼するのがベストです。
メリットとしては、買取価格が付く可能性があり、また手続きも当然代行してくれます。
勿論、業者ごとのサービスの確認は必要ですが、レッカー費用や手続き代行手数料なども無料という業者も多くあります。
つまり完全な不動車でもバッチリ面倒を見てくれるはずです。
特にデメリットという点はありませんが、業者ごとのサービスやキャンペーンの違いはしっかり調査しておきましょう。
廃車買取先ごとの相場はどれくらい？
廃車買取のメリット・デメリットをご覧いただいたように、それぞれに違いがあります。
また同様に買取先ごとの相場にも違いがあるか、確認してみましょう。
ディーラーに依頼した場合
先にも指摘したように、ディーラーに依頼しても廃車買取価格が付くことは、まずありません。
あくまで新車、または副次的に下取車を中古販売することが業務のメイン（サービス業務や保険販売なども重要業務ですが）で、解体部品販売などで利益が出せません。
むしろ廃車に費用がかかるので、ディーラーでの廃車処分はマイナスになってしまうでしょう。
- 買取価格：普通車・軽自動車 0円
- 廃車費用：1～8万円程度
解体業者・スクラップ業者に依頼した場合
次に解体業者です。
こちらはそもそも個人からの依頼を受けていないケースが多く、仮に受けてくれたとしても廃車以外の手続きなどは自分で進めなければなりません。
とはいえ買取を行ってくれる業者もおり、全く選択肢に入らないかといえば、書類作成など苦にならない人には有りかもしれません。
当然、廃車にかかる費用は自分持ちですので、金銭的なメリットを求めるのは難易度高めといわざる得ません。
- 買取価格：普通車1～2万円程度、軽自動車1000～1万円程度
- 廃車費用：普通車2～5万円程度、軽自動車1～3万円程度
廃車買取業者に依頼した場合
最後に廃車買取業者です。
廃車買取を生業としているだけあり、買取価格、費用の安さ、手続きの一任とメリットが多い傾向です。
また水没者や故障車であっても、レッカー車の手配を無料でしてくれる業者もあり、選択肢としては最有力といえるでしょう。
- 買取価格：普通車3～6万円程度、軽自動車1～3万円
- 廃車費用：0円の業者も有り
このように相場は勿論、費用や手間を考えると、廃車買取業者がおすすめです。
検討を進める上で、各業者のサービスを比較検討するべきですが、当サイトでおすすめ業者をランキング形式で紹介した記事がございます。
是非、検討を進める際にはご一読ください。
廃車を高額買取してもらうための方法
廃車とは言え、少しでも高額買取をしてもらいたいのが人情です。
その為の実践的な方法をご紹介いたします。
廃車買取業者を比較する
やはり廃車買取業者を一社ではなく、複数で比較することが重要です。
少しでも高く売る為には、複数業者に査定をしてもらいましょう。
車が同じであっても、買取業者ごとに提示される価格には差があります。
廃車なのだから大差はないだろうと思いがちですが、数万円の違いが出る可能性を考えれば、疎かにする必要はありません。
また状態の悪さから廃車を前提にしがちですが、案外中古車として通用するかもしれませんので、通常の中古買取業者にも査定してもらう手があります。
査定キャンペーンなど、中古買取という手段であれば価格が付く、というケースも考えられます。
いずれも査定の際はその場で決定せず、他業者の査定を受ける旨、先に伝えておくとトラブルの回避になります。
正確な情報を提示する
例えばどのような経緯で不動車となったかや水没の有無など、確証のある情報については提供しましょう。
出所不明な情報を話したり、知ったかぶりをする必要はありません。
また自身を有利にするために、嘘の情報を伝えるのは厳に慎みましょう。
車検証は勿論、整備記録簿などもあれば提示することで、業者側も正しい査定ができます。
これら状況を把握することで部材や再利用可能なパーツを推定し、値段に反映してくれるかもしれません。
できるだけ綺麗な状態で引き渡す
廃車の予定であっても、綺麗な状態、あるいは綺麗にしようとしている意気がみられると、査定時に好印象がもたれます。
思い入れあるであろう車を邪険に扱おうとは思いませんし、なんとか自社で買い取りたいと前向きになるものです。
また最終的に廃車が決まっており、乗る予定が無いにしろ、シートをかぶせておくなどして錆や劣化を遅らせるようにすれば、買取価格も変わってくるでしょう。
まとめ
今回は廃車買取の相場や買取先ごとの違いについて、ご紹介いたしました。
手間などを考慮すると、廃車買取業者がおすすめとなってきます。
ただし一社だけでなく、サービスや実績を比べ、実際に査定も比較するのがおすすめです。
