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傷だらけでも車買取してもらえるって本当?修理歴車、修復歴車、事故車の違いについて


車を買取してもらう際に気になることは、傷だらけでも買取してもらえるのかです。
「愛車を買取してもらいたけど傷が多いから断られそう」と不安を持っている方もいるのではないでしょうか?
結論としては、傷が多い車でも買取してもらえます。

本記事では、傷だらけでも車買取してもらえる理由を詳しく解説します。
車の買取には必ず関わってくる「修理歴車」・「修復歴車」・「事故車」の違いについても詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

傷だらけでも車買取してもらえるって本当?


日本車は傷だらけでも車買取してもらえます
では、傷だらけでも買取してもらえる理由とは、どのようなことがあるでしょうか。
ここからは、以下の項目に沿って詳しく解説します。

傷だらけの車でも買取できる理由
  • 傷だらけでも日本車の価値は高い
  • 使用可能な部品が残っていれば車に価値はある
  • 減額査定にはなるが買取可能

日本車は車に使用されているパーツや国内だけでなく海外へ目を向けることで、傷だらけでも買取が可能です。
各項目について一つずつ詳しく解説します。

傷だらけでも日本車の価値は高い

日本車は傷だらけでも価値が高いため、車買取が可能です。
国内だけでなく海外に目を向けると、日本車は性能が高いことに加え壊れにくく耐久性にも優れていると評判を集めています。
そのため、マレーシアやベトナムなどの東南アジアで日本車需要が高いのです。

オセアニア地方のニュージーランドも日本車需要が高く、輸出量が多いといえます。
日本車が海外で走行しているということは、修理するための部品や新たな車が必要になります。
海外では走行する上で問題がなければ「日本車は壊れにくい」ということから、傷が多くても売却が可能です。

また、現在走行している車を修理するための部品も必要です。
外装に傷が付いていても、エンジン関係のパーツなどが問題なければ、部品取り車として売却できます。
このように傷が多くても「日本車」というだけで、価値が高く車買取をしてもらえます。

使用可能な部品が残っていれば車に価値はある

傷だらけでも車買取してもらえる理由として、使用可能な部品が残っていれば車には価値があるからです。
海外で部品が必要になるように、国内でも中古部品が多く流通しています。
エンジン関係の部品が問題なかったり、傷のついていないパーツがあれば中古部品として価値を見出すことが可能です。

傷だらけの車を日本で走行させることだけを考えると、価値を付けにくいかもしれませんが、部品取り車としてみると中古パーツ市場では大きな価値があるのです。
「傷だらけの車だから買取してもらえないだろう」という方も、中古パーツ市場では価値があるので安心して買取依頼しましょう。

減額査定にはなるが買取可能

日本車は傷だらけでも減額査定とはなるものの、買取可能です。
海外へ輸出したり中古部品として流通させたりすることで、どのような車も価値を見出すことができます。

傷がない同レベルの車と比較すると減額査定となってしまいますが、「買い取れない」ということはありません。
自走できる車であれば買取してもらえるので、複数の買取業者の査定価格を見てみましょう。

傷だらけの車買取はどこまでが大丈夫?


傷だらけの車買取はどこまでが大丈夫なのかを解説します。
車の傷の種類は傷ついた数だけ無数にありますが、大きく分けると4種類です。

そして車の査定基準となる傷のサイズや減点数なども細かく決められています。
ここからは、傷だらけの車買取がどこまで大丈夫なのかを以下の項目に沿って解説します。

傷だらけの車買取の減点数と許容範囲
  • 査定基準となる傷のサイズとその減点数
  • 塗装が必要な傷の場合
  • 板金が必要な傷の場合
  • 塗装と板金が必要な傷の場合
  • 修復が難しい傷の場合

査定基準は「一般財団法人 日本自動車査定協会」によって細かく決められています。
一部の査定基準を紹介しながら詳しく解説するので、参考にしてください。

査定基準となる傷のサイズとその減点数

査定基準となる傷のサイズと減点を紹介します。

査定基準と減点数
  • 傷の大きさが、1cm四方以上~カードサイズほど:10点減点
  • 傷の大きさが、カードサイズ以上~A4サイズほど:20点減点
  • 傷の大きさが、A4サイズ以上~各パネルの半分より狭い状態:30点減点
  • 傷の大きさが、各パネルの半分以上を占めるヘコミの状態:要交換となりパネルごとで減点が異なる

減点数は1点あたり査定価格1,000円と換算し、10点減点となる傷の場合、10,000円が減額されます。
特に、要交換となった場合の減点は大きく、70点や80点の減点となるパネルもあるほどです。
要交換となる傷やヘコミがある際のパネルごとの減点数の一例は以下の通りです。

各パネル名称 要交換時の減点数
ボンネット 70
フロントフェンダ 65
フロントドア(4ドア) 80
フロントドア(2ドア) 85
リアドア 75
リアフェンダ(4ドア) 130
リアフェンダ(2ドア) 150
バックドア 95
ルーフ 145
ピラー 状況で異なる
ボディサイドシル 80
リアエンドパネル 65

パネルによっては150点減点などもあり、その時点で150,000円の減額となります。
このように査定基準として定められている減点数は、各パネルで異なり「一般財団法人 日本自動車査定協会」によって細かく決められています。

塗装が必要な傷の場合

車のボディに塗装が必要な傷が付いている場合でも車買取してもらえます。
ヘコミを伴っていない傷の場合、塗装を必要とする傷とコンパウンドで磨くと落とせる傷の2種類があります。
爪で傷を触ったときに引っかからない場合は、コンパウンドで磨く傷を消すことが可能です。

一方で爪が引っかかる傷は塗装を必要とする傷となります。
傷の大きさや車のカラーによっても異なりますが直す場合、数万円の修理費用となる可能性があるのです。
塗装を必要とする傷が車に付いている場合、減額となるものの買取可能なので買取業者に査定依頼してみましょう。

板金が必要な傷の場合

板金が必要な傷が車に付いていても買取してもらうことは可能です。
車の板金とは、ボディについてしまったヘコミを元通りに修復する作業のことを指します。
一般的な修理内容は、裏からヘコミを叩き出す方法と表から引っ張り出す方法の2種類です。

板金をしたらボディを塗装することは必須となるので、板金塗装をセットで考える必要があります。
しかし、板金が必要な傷が車に付いていたとしても直すことなく買取してもらえるので安心してください。
大きなヘコミがある車を買取してほしい方は、一度車買取業者に査定依頼してみましょう。

塗装と板金が必要な傷の場合

塗装と板金が必要な場合の傷が車に付いていても、車を買取してもらえます。
板金を必要とするヘコミは大きいものから小さいものまでさまざまあり、直し方も数多くあります。
手のひらサイズを超えるような大きなヘコミでも、板金と塗装を行うことでキレイに直すことが可能です。

大きなヘコミがあっても板金塗装をすることなく買取してもらうこともできます。
キレイな車と比較すると査定価格は減額されてしまいますが、「買取できない」ことはないので安心してください。
ヘコミを直さずに買取してもらえる買取業者を探しましょう。

修復が難しい傷の場合

修復が難しい傷の場合も車が自走できれば買取してもらえます。
ヘコミのサイズが大きい場合は板金で修復ではなく、部品交換となることがあります。
部品交換が必要なサイズのヘコミをそのままして買取依頼した場合でも、買取額を付けた上で買取が可能です。

業者によっては修理費用と同等額を減額した上で、買取してくれる業者もあります。
修理費用が車の価値を超えてしまう場合は、廃車買取となり鉄相場から車を買取してもらえます。
修復が難しい傷が付いても、車は売却できるので買取業者へ相談してみましょう。

修理歴車、修復歴車、事故車の違いと車買取について


修理歴車と修復歴車・事故車の違いと車買取について解説します。
それぞれ似ている言葉ですが、車の状態としては大きく異なります。
また、どの状態の車でも買取可能なのかについても、詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

修理歴車とは?

修理歴車とは、フレーム以外の部品を修理や交換したりした車のことです。
フレームは車の骨格部分にあたり、人間でいうと「骨」と同等な場所です。
軽微な傷が入ったパネルを修理や交換した場合が修理歴車となります。

修理歴車でも買取は可能です。
プロが見ると直してあることはわかりますが、全体としては傷が直っているためキレイな車となります。
減点も少ないことから、減額の少ない買取額を提示してもらえます。

修復歴車とは?

修復歴車とは、パネルだけでなくフレームまで修理や交換をしている車のことです。
車のフレームとは一般的に以下の部品です。

フレームの名称
サイドメンバー
クロスメンバー
インサイドパネル
ピラー
ダッシュパネル
ルーフパネル
フロア
トランクフロア
ラジエーターコアサポート
ステップインナー
クォーターパネル

車の骨格部分や溶接してあるコアとなる部分がフレームにあたります。
そのため、フレームまでダメージがある損傷は大きな修理が必要です。
修復歴車は比較的大きな修理をした車といえますが、見た目としては直っていることからキレイな車です。
車買取では、修復歴車も問題なく買取してもらえますが、足回りに影響するなど修理箇所次第では減額が入る可能性もあります。

事故車とは?

事故車とは、事故によりフレームなどを修理した車のことです。
自動車公正取引協議会、日本自動車査定協会、日本中古車販売協会連合会では、「交通事故やその他の災害により、損傷した骨格部分を交換、あるいは修復した車」と定められています。

この定義をみると、事故車と修復歴車は同じような意味を持ちます。
そのため、言葉は違いますが「事故車」と「修復歴車」は同じ意味で捉えて問題ありません。
事故車扱いとなった場合でも、車の買取は可能なので売却する際は業者へ相談しましょう。

傷だらけの車買取を依頼した際の手続き


傷だらけの車買取を依頼した際の手続き方法について解説します。
修理をしてから車買取を依頼したほうが良いのかなど、実際に手放す際に疑問に思うことを解消していきます。
傷が多い車を買取してもらおうか迷っている方は、疑問点が出ないように参考にしてください。

通常の車買取の手続きと変わらない

傷だらけの車を買取依頼する際の手順は以下の通りです。

傷だらけの車を買取依頼する際の手順
  • 希望の買取店へ査定依頼
  • 現車を見てもらい本査定
  • 売却の本契約
  • 必要書類を準備
  • 書類と車を引き渡す
  • 入金

手順を見てもらうとわかるように、通常の車買取を依頼する手続きと変わりありません。
「傷だらけだから特別な手続きをしなければならない」ということはないため、車買取をして貰う場合は買取業者へ相談しましょう

傷は修理せずそのまま査定に出す

車買取を依頼する場合は、傷は修理せずそのまま査定に出します。
修理してから買取査定に出すと、キレイな状態なので傷がある状態よりも高値が付く可能性はあります。
しかし、修理した金額分が査定価格に還元されるかというと、そうではありません。

傷がない分プラスになる価格よりも修理費用のほうが高く付くことの方が多いです。
そのため、傷が多いことは仕方ないと割り切り、減額を受け入れ買取してもらうほうが手元に現金が多く残るでしょう。

大事なのは虚偽の申請をしないこと

傷だらけの車を買取依頼する際に最も大切なことが、虚偽の申請をしないことです。
事故をして傷を付けたのに「事故はしていない」など、車買取の際に虚偽の申請をしてはいけません。
場合によっては契約不適合責任(旧瑕疵担保責任)を問われることとなり、損害賠償の対象になってしまうことも考えられます。

事故をして車を傷つけたことを含め、車の正確な情報を買取業者に伝えましょう。
そして適正な買取額の提示をしてもらいましょう。

傷だらけの車買取をする際の注意点


傷だらけの車買取をする際の注意点は以下の5つです。

傷だらけの車買取をする際の注意点
  • 傷があってもそのまま買取に出す
  • 正確な情報を申告する
  • 査定前に洗車や清掃を行いきれいにする
  • 車検が切れる前に買取に出す
  • 車買取業者を比較する

傷だらけの車を買取に出す際は注意点に気をつけましょう。
各注意点を一つずつ解説していきます。

傷があってもそのまま買取に出す

1つ目の注意点は、傷があってもそのまま買取に出すことです。
傷を直してから買取してもらうと「直したのに思ったより高値がつかなかった」となる可能性があります。

修理範囲が広くなればなるほど修理費用は高くなってしまいます。
車は傷だらけでも買取してもらえるので、損をしないためにも直さずに売却しましょう。

正確な情報を申告する

売却を希望する車に関しては、正確な情報を申告することも注意点の一つです。
事故をした際に修復したのにも関わらず、「事故はしていない」と虚偽の申告をしてはいけません。

買取業者の査定士もプロなので、虚偽の申告は簡単にバレてしまいます。
傷だらけ車を買取依頼する際には、知っているだけの情報を正確に伝えましょう。

査定前に洗車や清掃を行いきれいにする

傷だらけの車を買取してもらう際の注意点は、査定前に洗車や清掃を行うことです。
車は汚いよりもキレイな方が査定士も加点ポイントを見つけやすくなります。

少しでも高額査定となるように、車をキレイにしておきましょう。
キレイにしておくことで、車に対しての印象が良くなります。

車検が切れる前に買取に出す

車検が切れる前に買取に出すことも注意点の一つです。
傷があるだけで中古車市場では流通させにくい上に、車検がないとなるとさらに再販しにくい車となってしまいます。

再販しにくい車は、買取業者も買取額をつけにくいといえます。
そのため流通させやすいように車検が切れる前に買取に出して、傷だらけでも買取額をアップしてもらえるようにしましょう。

車買取業者を比較する

傷だらけの車を買取してもらう注意点は、車買取業者を比較することです。
複数の買取業者を比較し、1番高値をつけた業者に売却することで傷がついている車でも、高値を目指せます。

「傷がついているから買取額が安くても仕方ない」ではなく、少しでも高値を目指せるよう複数の査定価格を比較しましょう。
車買取業者のおすすめランキングは下記記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。
↓↓↓
【2023年最新】車買取おすすめランキング!高く売れる業者を厳選してご紹介
ランクインしている業者へ査定依頼しましょう!

まとめ


傷だらけの車でも買取してもらえる理由を詳しく解説しました。
日本車はどれだけ傷がついていても、海外に目を向けたり中古パーツとして利用することで、価値を見出すことができます。

修理歴車や修復歴車であったとしても、買取は可能です。
車の傷の状態や修理歴車・修復歴車によって減額幅は異なりますが、買取はしてもらえます。
どれだけ傷があっても買取可能なので、「傷がたくさんあるから売却できない」と諦める前に、複数の車買取業者に査定依頼しましょう。