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国産ワゴンはなぜ衰退してきている?残り4車種の特徴を徹底解説

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最近、国産ワゴンを見かけないと思いませんか。それもそのはず、2024年6月時点で国産ワゴンで現行の車は4車種しかなく、ステーションワゴンというカテゴリは縮小傾向にあります。かつては一世を風靡したアコードワゴンをはじめとし、多くのワゴン車が販売されていましたが、なぜこれほど少なくなってしまったのでしょうか。

今回は、なぜ国産ワゴン車が衰退しているのかに加え、ワゴン車のメリット・デメリット、そして現行4車種の特徴を紹介します。

国産ワゴンはなぜ衰退してきている?


国産ワゴンが衰退してきている理由、人気だった時代の解説、輸入車ワゴンの特徴にどんな傾向があるかを紹介します。

室内空間重視へのトレンド変化

特に1990年代から2000年代初頭にかけて、ワゴンは家族向けの車としてとても人気がありました。詳しくは後述しますが、広々とした荷室があり荷物をたくさん積めること、低重心で走行性能が高いことがその理由です。トヨタ・カローラフィールダーやホンダ・オルティア、日産・アベニールなど、街中でよく見かける存在でした。
メーカー各社はセダンに加えワゴンタイプをわざわざラインナップに追加していた程です。デザインも年々スタイリッシュに洗練されていき、若年層から熟年層までどあらゆる世代に受け入れられていたのです。

しかし、2000年代後半から2010年代にかけてエスティマ、オデッセイ、ステップワゴンといったSUVミニバンが急速に台頭しました。それまでバンといえば商用車のイメージが強かったのですが、ミニバンは乗用車の新ジャンルとして注目を集め、ワゴンの需要は減少していきました。

この流れと同時に、ユーザーの需要にも変化が現れました。走行性能より室内の快適性にニーズが偏り始めたのです。SUVの高い視点と走行性能、ミニバンの多人数乗車能力が新しいライフスタイルにマッチし、ワゴンの新モデルは次第に減少し、2024年6月で現行は4車種のみとなりました。

余談ではありますが、SUVというジャンルが登場するまではSUVのような車はRVやクロカンと呼ばれていました。
高級SUVとしてハリアーが登場した頃から、少しずつSUVのトレンドが日本では登場したように思います。

輸入車ワゴンの傾向は?

輸入車ワゴンは日本市場で高級感、デザイン性、先進技術で注目されています。特にヨーロッパの自動車メーカーが手がけるワゴンは、高品質な素材と洗練されたスタイルで多くのファンを魅了しています。

ドイツではワゴンが人気があります。ドイツの長期休暇は1か月以上あり、車で長距離を移動するため走行性能が高いワゴンの需要があるというのが理由のひとつです。そのため、メーカーがワゴン車の開発に力を入れています。加えて日本車にはないデザインの特別感もあり、それらが日本のワゴン好きたちのニーズを満たしています。

ワゴンのメリット・デメリット


ワゴンのメリット・デメリットを紹介します。

ワゴンのメリット

ワゴンのメリットは以下の通りです。

ワゴンのメリット
  • 広めの荷室
  • 快適な乗り心地
  • 燃費の良さ

ワゴンは比較的荷室が広く、特に長尺のものを積むことを得意としています。車高も低いため、重い荷物を腰への負担を少なく積むことができます。

また、低重心なタイプが多いため、走行時の安定性が高く乗り心地が快適です。長時間のドライブでも疲れにくく、さらに山道やカーブの多い道でも安心して運転できます。

SUVに比べて重量が軽いため燃費がいいこともワゴンのメリットのひとつです。長距離運転を頻繁にするユーザーにとって、ランニングコストを抑えられるのは大きな利点でしょう。

ワゴンのデメリット

ワゴンのデメリットは以下の通りです。

ワゴンのデメリット
  • 悪路に弱い
  • デザインがトレンドにあっていない
  • 選択肢が少ない
  • 初期費用が高め

車高が低いことは走行性能をアップさせるメリットにもなりますが、悪路を走る際にデメリットにもなります。SUVで楽々越えられる地面のでこぼこでも、車の底を擦ってしまいます。

また、2024年6月時点、車はミニバンやSUVがトレンドです。一昔前に流行ったワゴンのデザインは古臭い印象があるかもしれないうえ、現行車種では選択肢も少ないです。ただ、この点は外国車も購入の視野に入れることで軽減できるデメリットでしょう。

ただ、外国車は国産車に比べて値段が高く、初期費用が高めにかかります。燃費のよさでランニングコストを抑えられても、初期費用の高さで結局経済的に有利な選択ではなくなってしまう可能性もあります。

国産ワゴンは衰退し残り4車種のみ


国産ワゴンは、2024年6月時点で残り4車種です。それぞれを紹介します。

トヨタ・カローラフィールダー


トヨタ・カローラフィールダーは使い勝手の良さと高い燃費性能が特徴のワゴンです。広い荷室とフレキシブルなシートアレンジ、座席の小物入れも充実しています。安定した走行性能と信頼性の高さから、ファミリー層やビジネス用途にも人気があります。経済性と実用性があるセダンを求める方におすすめです。

トヨタ・カローラツーリング


カローラシリーズのひとつ、カローラツーリングはスタイリッシュなデザインと快適な乗り心地を兼ね備えたワゴンです。カローラツーリングより少し車体が大きくいことが特徴。デザインや高級感、最新技術を求めるユーザーはカローラツーリングが向いているでしょう。

スバル・レヴォーグ


スバル・レヴォーグは、スポーティな走行性能と高い安全性を両立したワゴンです。スバル独自のシンメトリカルAWD(全輪駆動)とボクサーエンジンがもたらす安定した走行感と、アイサイトなどの先進安全技術が特徴です。
「スバル党」という言葉があるくらい、スバルにハマる人はスバルから抜け出せないといいます。スバル党の方はレヴォーグを検討してみてはいかがでしょうか。

光岡・リューギワゴン


光岡は他メーカーの車をベースに独創的なデザインの車を製造販売しているという他にない特徴があるメーカーです。光岡・リューギワゴンはクラシックなデザインと現代の技術を融合させたユニークなワゴンで、ベース車はカローラです。そのため、クラシカルな外観ながら高い性能を誇ります。個性的なスタイルを求めるユーザーに人気があり、特別な存在感を放っています。他社と被らない車が欲しい方はリューギワゴンがおすすめです。

まとめ


国産ワゴンが少なくなっている理由と、現行4車種を紹介しました。

国産ワゴンが衰退している背景には、ライフスタイルの変化や市場のトレンドが大きく影響しています。かつて人気があったワゴンも、SUVやミニバンの台頭により需要が減少しました。

ただ、外国車も含めるとまだまだワゴンはバリエーション豊富で、選択する理由もまだまだ残っています。ぜひ、自分のライフスタイルに合った1台を選んでみてください。

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