なぜ旧車が人気なのか？その特徴や購入方法をご紹介

旧車とは古い時代に製造された車のことです。
いつ製造された車を旧車と呼ぶかは明確に決まっておらず、人によって解釈が異なります。

旧車は製造から何十年も経っているため良い状態のものを手に入れづらく維持もしにくいですが、それでも愛好家が多く存在します。
では、なぜ旧車は愛好家の心を掴んで離さないのでしょうか。

今回は旧車がなぜ人気なのか、人気のある旧車の特徴は何か、どうやって手に入れたらいいかを解説します。
旧車が気になる方はぜひ参考にしてください。

なぜ旧車が人気なのか？考えられる5つの理由

旧車が人気な理由を5つ紹介します。

人気の理由1.現代にはないデザイン

旧車の現代にはないデザインが人気の理由のひとつです。

旧車のクラシカルな見た目で性能は現代レベルの車が出ない理由は、昔は今ほど安全基準や環境基準が厳しくなかったためです。
例えば燃費向上を考えるとどうしても流線型のフォルムになり、どの車種も同じような形に近寄っていきます。

旧車は設計上の制約が少なかったため自由なデザインができたのです。

人気の理由2.プレミアム感

旧車は手に入りにくいため、そのオーナーになることにプレミアム感があります。

旧車は新たに製造されることがないため、台数が多く存在していません。
その中でも状態のいい個体となるとさらに数が絞られます。

当時の販売価格より高価に取引されている場合も多くあります。

人気の理由3.昔からの憧れ、思い出の車

1980年代から90年代には国産スポーツカーブームが到来し、各メーカーから様々な車が販売されました。

ブームから何十年も経った現在、当時の憧れや思い出があるため旧車となった当時のスポーツカーを購入する人も多くいます。

人気の理由4.漫画や映画の影響

漫画や映画に影響されて、登場する車を所有している人もいます。

代表的なものは漫画「頭文字D」で主人公が乗っているハチロクことAE86です。
AE86は1983年にトヨタが販売した車で、当時の新車価格が130万円に対し、2022年現在では200万円ほどに高騰しています。

高い人気がある、状態のいい個体が少ないことが高騰の理由です。

他にもルパン三世で登場した「フィアット500」など、旧車人気に対する漫画や映画の影響は大きいといえます。

人気の理由5.アメリカ「25年ルール」

アメリカには初年度登録から25年経てばクラシックカーとして認められる「25年ルール」があります。

アメリカは右ハンドル車の輸入は通常認められていません。
しかし、初年度登録から25年経過しクラシックカーと見なされれば特例で輸入が解禁されます。

入手しにくいプレミアム感や映画の影響などでアメリカでも日本製の旧車は高い人気を誇っています。

人気がある旧車の特徴

次にどんな旧車が人気なのかを解説します。

特徴1.内装、外装共に状態の良い車

旧車は製造から何十年と経過しているものも多く、状態がいい個体があまりありません。
純正パーツはメーカー在庫もなく交換もできないケースがほとんどです。

そのため、内装、外装ともに状態がいい車はとても貴重かつ人気です。

特徴2.オリジナルの状態が維持されている車

車のパーツはオリジナルだけでなく社外品も多く販売されています。

旧車が長い年月を経て現在に至るまでに社外品のパーツに交換されるケースも多々あります。
一番人気があるオリジナルの状態が維持されている車は数少ないのが現状です。

特徴3.流通量が少ない車

流通量が少ない車は単純に台数がないので人気と価格が高騰しがちです。

例えば、マツダのコスモスポーツは1967年〜1972年の間に1176台しか生産されておらず、2022年現在では1000万円ほどで取引されているといわれています。

特徴4.性能の良いスポーツカー

走行性能がいいスポーツカーは当時も人気で、それを現代まで引き継いでいます。

例えば、1987年に販売されたスズキ アルトワークスRS-Rです。
当時の軽自動車の排気量上限である550ccの小さなエンジンながら64馬力というハイパワー。
軽くてパワフルでよく走るアルトワークスRS-Rは、現在の軽自動車の自主規制である上限64馬力という枠組みを作るきっかけになりました。

人気の旧車を購入する方法

貴重で人気な旧車を購入するには以下の方法がオススメです。

オークションで落札

オークションで落札するメリットは中古販売業車で購入する場合と比べて安価で手に入れられやすいことです。

デメリットはきちんと整備がされているか分かりにくいことです。
特にネットオークションでは全国どこにある車でも購入できますが、自宅から遠く現物確認しにくいケースが多くあります。

旧車は状態が悪いことも多いので、遠方にある車でも現物を見て状態をチェックすることをおすすめします。

中古車販売業者から購入

中古車販売業者で購入するメリットはオークションよりは状態がいい車を手に入れやすいことです。
また、自分の欲しい車を伝えておけば親切に探してくれるケースもあるでしょう。

デメリットとしては少々値段が高くなる可能性があります。
ただ、少しでも状態のいい旧車を手に入れるための必要経費ともいえるかもしれません。
もちろん、購入前に自分で現物をチェックすることも重要です。

現オーナーから譲り受ける

現オーナー、特に知人友人から譲り受けるパターンは意外と多くあります。

メリットは現物確認がしやすいこと、修理方法や注意点などの情報を手に入れやすいことです。
デメリットは金銭トラブルが発生すると人間関係に亀裂が走る可能性がある点です。
購入後に不調が発覚しても、友人であることから強く言いだしにくいのも懸念事項のひとつでしょう。

まとめ

旧車の人気な理由と購入方法を解説しました。

現代ではできないデザイン、手に入れにくいプレミア感、映画や漫画の影響など旧車が人気な理由はいくつもあります。
購入方法も複数ありますが、いずれにせよ現物を見て状態をチェックすることをおすすめします。

できるだけ状態のいい個体を手に入れて、憧れの旧車オーナーになってください！

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