叩き出しフェンダーをDIYしよう!方法や注意点を徹底解説

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タイヤをインチアップしたりボディをワイドに見せたいときに有効なフェンダー加工。
幅広のフェンダーをビスや接着剤で貼り付ける方法や、純正のフェンダーを内側から叩いて出す「叩き出し」という方法もあります。

複数あるフェンダー加工の方法でどれがいいのか迷っている方もいるかもしれません。
今回紹介する叩き出しはコストを抑えたい方にオススメです。

本記事では叩き出しフェンダーについてのメリット・デメリットからDIYの方法、注意点を解説します。
ぜひ、フェンダーを幅広に加工してカッコいい理想の車を手に入れてください。

目次

叩き出しフェンダーのメリット・デメリット


フェンダー加工の一種である叩き出しは、フェンダーの内側を叩き膨らませてボディを幅広にする方法です。
フェンダー加工には他にもビス留めや接着剤で後付けする方法と比較して、叩き出しフェンダーには以下のようなメリット・デメリットがあります。

叩き出しフェンダーのメリット

叩き出しフェンダーのメリットは安価かつ短期間でできること。
もともと車に装着されているフェンダーを使うため、新たにフェンダーを用意する必要がありません。

カスタムショップに頼んでも数万円から施工してくれますし、DIYをする場合も必要なものはレンチやハンマーといった工具とパテなどの安価で手に入る材料だけです。

ホームセンターやカーショップで手に入る材料だけで施工できるため、思い立った日にDIYができます。
後付けのフェンダーの場合は車種によって適合するものが違うため、それが手に入るまで短くても数日はかかるかもしれません。

叩き出しフェンダーのデメリット

叩き出しフェンダーのデメリットはワイド化に限度があることです。

後付けのフェンダーの場合は簡単に大きくワイド化できますが、叩き出しだと元々のフェンダーを利用するため叩き出せる量が限られています。
ガバッと大きくワイドにしたい方は叩き出しでなく後付けのフェンダーがおすすめです。

叩き出しフェンダーDIYの方法


叩き出しをするときは以下の工具や道具を用意してください。

  • ジャッキ
  • モンキーレンチまたはペンチ
  • 塗料剥がし用のサンダーまたは粗いサンドペーパー
  • 細か目のサンドペーパー
  • ハンマー
  • パテ(速乾性パテがおすすめ)
  • 塗料

以下で手順と使い方を解説します。

叩き出しフェンダーDIYの手順


フェンダーの叩き出しは以下の手順で実施します。

  • ①ジャッキアップし、タイヤを取り外す
  • ②モンキーレンチやペンチでフェンダーの耳を広げ外側に出す
  • ③ハンマーで叩いて叩き出す
  • ④サンダーまたは粗いサンドペーパーで叩き出した部分の塗料を剥がす
  • ⑤ボコボコになった叩き出し部をパテで成形する
  • ⑥固まったパテを細か目のサンドペーパーで滑らかにする
  • ⑦塗料を塗って仕上げる
  • ⑦タイヤを取り付けてジャッキを下げて完成

いくつか手順がありますが、難易度は低めです。

叩き出しフェンダーDIYでかかる費用

モンキーとハンマーが1,000円、サンダーが5,000円、パテが5,000円、サンドペーパーが500円、塗料が1,000円だとすると全部で12,500円です。
ただ、サンダーの代わりにサンドペーパーを使ったり、パテを安いものに変えたりするともっと金額は抑えられるので、12,500円はあくまで参考程度にしてください。

叩き出しフェンダーをDIYする際の注意点

フェンダーを叩き出す際の注意点として以下の3つを紹介します。

  • 樹脂のフェンダーは叩き出しできない
  • タイヤに干渉しないように気をつける
  • 車検に通らない可能性がある

樹脂のフェンダーは叩き出しできない

近年の車は軽量化のために樹脂製のフェンダーを装備していることがほとんどです。
樹脂フェンダーは叩いても形が変わらないため叩き出しができません。

後付けのフェンダーをビスや接着剤で取り付けてワイド化してください。

タイヤに干渉しないように気をつける

十分に叩き出せばタイヤからフェンダーの端が離れていくのでタイヤとの干渉はありませんが、不十分だとタイヤに接触する可能性があります。
鉄板を叩いて変形させるのは大変な作業ですが、走行中の異音やパンクの原因になるため干渉しないよう十分に叩き出してください。

車検に通らない可能性がある

叩き出しによって車検証に書いてある車幅より片側10mm以上、合計20mm以上大きくなると車検に通りません。
格好良くしようと思って叩き過ぎて片側10mmをオーバーしてしまうことは少なくないため、気を付けましょう。

ただ、基準より広げた場合でも構造変更申請して通過すれば車検証の車幅を変更できるため、車検に通るようになります。
管轄の陸運支局(軽自動車の場合は軽自動車検査協会)に構造変更届を提出し、書類審査に合格した後に車検場に車を持ち込んで検査してもらいます。
そこで合格すれば、晴れて車検証の車幅を変更できるという流れです。

叩き出しフェンダーのDIYは難しくない!


叩き出しフェンダーの基礎知識からDIYの方法、注意点を解説しました。

叩き出しフェンダーは元々装着されているフェンダーを内側から叩いて車体をワイドにする方法です。
安価で手早くできることがメリットですが、叩き出せる幅に限界があることがデメリットです。

樹脂のフェンダーでは叩きだせないこと、フェンダーがタイヤに干渉しないようにすること、片側10mm・合計20mm以上広げると構造変更申請をしないと車検に通らないことに気をつけてください。
万が一失敗してガタガタになってしまった際は無理に直そうとせず板金屋などに相談しましょう。

フェンダーの叩き出しはDIYでもそれほど難しくありません。
そして、マイカーをDIYすると愛着がわきます。興味のある方はぜひ挑戦してみてください。

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