1日は24時間。どんな人にも平等に与えられたその24時間を、クルマを走らせることに熱意を燃やした「クルマ好き」な人たちがいました。スーパー耐久第3戦が、今年は「24時間耐久レース」として富士スピードウェイ(FSW)で開催。日本国内で行われる24時間レースとしては10年ぶりで、多くのモータースポーツファンの注目を集めました。
いつもはイベントでモータースポーツに関わることが多いわたしですが、この24時間レースではチームの中のお仕事である『ドライバーケア』をさせていただきましたよ!
ドライバーケアの役割とは?
お世話になったチームは、97号車「Modulo CIVIC TCR」でST-TCRクラスに参戦している「Modulo Racing with DOME」でドライバーは、レギュラードライバーの植松忠雄選手、中野信治選手、大津弘樹選手、小林崇志選手に加えて、石川京侍選手を迎えた豪華すぎる5人体制。そしてメンテナンスは、モータースポーツ好きなら知らない人はいない童夢! こんな最強タッグのチームでドライバーケアを務めさせていただく貴重な機会をいただきました。
わたしの今回のお仕事「ドライバーケア」とは、読んで字のごとく「ドライバーのケアをする」お仕事です。複数のドライバーで何スティントもローテーションをする24時間レースでは、マシンのピットインとともにドライバー交代も多数回行われますが、ドライバーケアはその際の手伝いやギアの準備・片付け、ときにはこの24時間レースには不可欠な洗濯などもします。
初めての仕事に、普段見慣れているFSWのピット内もなんだか違って見えたので不思議……。レースで戦う人たちのかっこ良さを通して、「モータースポーツはヒューマンドラマでもある!」ということを再確認しました。
戦う人たちは無条件にかっこいい
24時間レースはサーキット全体がどこかお祭りムードで、パドックはいつも以上に盛り上がりを見せていました。楽しげなドライバーさんもピット内では一転して、出走前は真剣な表情に。こんな空気感を間近で見て感じたのは初めてでしたね。
走行を終えて戻ってきたドライバーさんは、休むことなく、マシンがレースの状況をチームにフィードバック。その表情は出走前と変わらず、ヘルメットを脱いでもまるで走っているかのような“戦う”表情でした。
やっぱり展開は気になるんでしょうね。自分の担当スティントの時間でなくてもピットに来ては、レースの経過を見守りながらドライバー同士で話し合う姿もたびたび見られました。5人で一丸となってレースをしているドライバーたちの姿を見て、改めてモータースポーツはチームスポーツなのだと感じました。
メカニックさんたちの頼もしさ
しかし、戦っていたのはドライバーさんだけではありません。この耐久レースで一番活躍したのは、メカニックさんたちかもしれません。
今回のレースでは深夜に、同じピットを共有するもう1台のModulo CIVIC TCR、98号車がトラブルにより緊急ピットインしたのですが、メカニックさんたちは迅速かつ的確に作業を進めて再びマシンを送り出しました。
トラブルには全員で対応し必ずマシンをコース上へ戻す、その姿は何よりも頼もしく見えましたね。長いレースの途中には、わずかな時間で仮眠を取る姿も……。レースに対してまっすぐで懸命な姿に、ますますメカニックさんが好きになってしまいました!
WHY 24hrs?
準備を含めると24時間以上の戦いとなったレースの結果、97号車は見事にクラス2位表彰台を獲得! 同チームの98号車も4位で完走を果たすことができました。レースに速さや技術が必要なのはもちろんですが、チームを支える人たちの絆や想いの強さも大事なのだと、この24時間レースを体験してより一層そう思うようになりましたね。
以前、「どうして24時間もレースをするの? マシンや技術の強さを確かめるため?」と聞かれたことがあります。もちろん、レースからフィードバックされた技術が公道を走るクルマの役に立っていることがあるのも真実です。でも、それは結果であって、この「富士SUPER TEC24時間レース」に集った全員が「ただクルマが好き」という想いでレースをし、観客の皆さんも同じ想いで24時間応援をしていたはずです。
クルマが好きで、それを速く走らせることが好きな人たちが戦う姿は、無条件にかっこ良い! 今回、そんな人たちを微力ながらも近くでサポートできたことで見えた「戦う人たち」を見て、さらにモータースポーツの恋に落ちてしまいました♡ これからもレースで「戦う人たち」のかっこ良さを近くで見て、そして伝えていきたいです。
クルマが好きならみんな仲間! そんなクルマ仲間たちが熱くなるモータースポーツとう名の恋に、あなたも落ちてみませんか?♡
【水村リア】
レースクイーン、モデル、MC。ロサンゼルスでモデルやダンサーで活動後、2011年にレースクイーンデビュー。現在はSUPER FORMULAオフィシャルステージのMCを務めるなど、モータースポーツの場を中心にMCを行っている他、ライターとしても活動の場を広げている。2017年からはN-ONE OWNER’S CUPにレーシングドライバーとして参戦。
ブログ:https://ameblo.jp/xxleahmizumuraxx/
Twitter:https://twitter.com/xxleah0316xx
Instagram:https://www.instagram.com/leah_mizumura/
text by 水村リア
edit by 木谷宗義
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