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【コラム】クラクションが鳴るとき、それは恋の警笛が女の中で鳴っている「ドライブデート一喜一憂」Vol.01

ドライブデート-1

クルマ好きな男性のみなさん、普段運転中にクラクション(ホーン)を鳴らすことってありますか? 危険運転を見かけたとき、イラっとしたとき、注意をうながしたいとき。いろんなシーンでクラクションを鳴らすことがあるでしょう。

運転は性格が出るとよく言われますが、クラクションの鳴らし方ひとつとっても、助手席の女性はいろいろ感じることがあるようです。

クラクションで見えるカッとなった瞬間

では、デート中におけるクラクションとは、どんな意味を持つのでしょう。隣に座る女性にもよりますが、一般的に運転慣れしていない女性からすると、クラクションは彼の怒りのボルテージの高さととらえられ、鳴らした瞬間「お!」と緊張するものです。

鳴らすタイミングに運転手側のワガママが見えると、「この人はもしや本性は怒りっぽくてワガママなのかも!」なーんて勘ぐられる可能性もあります。例えば筆者の友人Yちゃんも、クラクションによって相手の性格を見抜いた一人。

当時9歳年上の彼氏と付き合い始めたYちゃん。ある日のドライブで、事件は起きました。もともとクルマをカスタマイズするのが好きという彼、やんちゃなのはクルマだけではなかったようです。
ドライブデート-2

一般道を走行中、彼の前を急な車線変更をしてくる1台のクルマがありました。彼はブレーキを踏んでそれをやり過ごしたそうですが、イラっとしたのでしょう。「っだよ、っぶねーな!」とYちゃんにも聞こえない程度のボリュームでつぶやき、クラクションを2回ほどプッシュ。

ププー!という音でハッとした彼女は「まあまあ……」と彼をなだめましたが、彼は地味にご立腹の様子。「だって危なくない?」と彼女に同意を求め、Yちゃんが流すと「っとに危ない運転だよな……」と苛立ちをいつまでもモゴモゴ言うではないですか。この仕草をみたとき、Yちゃんは彼の粘着質で怒りっぽい本性をうっすら感じたそうです。

それ、ハザードで良いのでは……?

Yちゃんのモヤモヤは頭の片隅におかれたまま、お付き合いを続けていった二人。しかし、時間が経てば経つほど、彼のクラクション芸は目に付くようになっていきました。

たとえば彼女をクルマで迎えに行ったとき、はたまた彼女を駅まで見送ったとき、迎えや去りぎわに、なぜか「ププッ」とクラクションを軽押し(といってもクラクションに強弱はないですが)、とにかく挨拶ついでにクラクションを使うのだそう。

当時まだ若かったYちゃんでしたが、さすがにクラクションは悪目立ちして恥ずかしい。彼にさりげなく「クラクション鳴らすの、やめてー!目立つの恥ずかしいじゃん」とさりげなく伝えました。

すると彼は、「何言ってんだよ!目立ってナンボじゃねえかよ!」と反論。今まで目立つために(他人のクルマには怒りをアピールするために)彼はクラクションを鳴らしていたのか……。改めて気づいたYちゃんはゲンナリ。その後二人は性格の不一致により破局。というか、彼がクルマに限らずいい彼氏アピールが激しく、Yちゃんは疲れてしまったそうです。
ドライブデート-3

ちなみに破局後、Yちゃんに彼はどんなクルマに乗っていたのかを聞いてみたところ、見せられた写真はまさかのローライダー! 「そりゃあクラクションの前に、クルマ自体が見せびらかすためじゃん!」と説明すると、クルマに対して無知な彼女はポカンとしていましたとさ。

現在はプ●ウスに乗る彼とエコな恋愛を楽しむ彼女。クラクションは当然鳴らさないそうですが、最近は彼との刺激不足に悩んでいるとか……。クルマと恋愛。それは運転だけじゃなく、さまざまな部分で関連があるようです。

text&illust by おおしまりえ+Bucket

※画像はイメージです

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雑食系恋愛ジャーナリスト「おおしまりえ」のブログ
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