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AT免許の限定解除とは?解除方法やメリット・デメリットをご紹介

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皆さんはAT免許証の限定解除をご存じでしょうか。
何を解除するのか、何の為に必要なのか。
苦労して取得したAT免許だけど、就職するときに限定解除が必要になった…という苦い思い出がある方もいらっしゃるかもしれません。

今回はAT免許の限定解除はそもそも何か、解除の方法、メリットやデメリットについてもご紹介いたします。

AT免許の限定解除とは?

まず限定解除とは何のことか、この項で紹介していきます。
AT免許で限定されている事項を解除するということになりますが、皆さんにも必要になる時がくるかもしれません。

AT免許の限定解除の何か?

免許における限定解除とは、「限定条件が付与されている免許証」の限定条件を解除、つまり「限定条件のない免許証」にすることを指します。

そのうえで、AT免許の限定解除とは何を解除するのか。
これはAT免許は「AT車に限る」と免許に記載されていますが、この記載を解除しMT車も運転可能とすることを指します。
仕事や職場環境の変化、趣味の変化によりMT車に乗る必要があれば、避けては通れぬ作業といえるでしょう。

そもそもAT免許とMT免許の違いは?

普通自動車免許はAT免許とMT免許の2種類に分かれます。
AT(オートマチックトランスミッション)免許とMT(マニュアルトランスミッション)免許のことで、根本的にはクラッチの有無という違いがあります。

オートマチック車にはクラッチ操作がなく、マニュアル車にはクラッチ操作があります。

またクラッチ操作の有無だけでなく、AT車は手動でシフトノブによるギアチェンジ操作の必要がありません。

一方、MT車はクラッチの操作と手動でシフトノブによるギアチェンジの操作が必要です。

これはどちらが優れているということではなく、双方にメリット・デメリットが存在し、個人により免許取得の必要性も変わります。

一般論としては、AT免許の方が取得はしやすいといえるでしょう。
例えば、運転に自身がない、免許取得の難度を下げたい、MT免許に執着がない、取得費用が安い等の理由でAT免許を選択された方も多いでしょう。

また補足として免許証の区分、平成19年6月施行の「中型免許」という区分けについてにもご紹介します。
これは貨物自動車の事故防止を図る為、普通免許・大型免許に区分していたものを、普通免許・中型免許・大型免許としました。

平成19年6月までに普通免許を取得していれば、中型免許取得済(8t限定中型免許)として更新されます。
以降の取得であれば、普通免許のみとなり、中型車の運転資格を保有していないことになります。

中型免許(8t限定中型免許)への限定解除も行うことができるものの、20歳以上・運転経験(普通免許取得後)2年以上という条件を満たす必要があります。

限定解除といっても、AT免許→MT免許以外にもあるという点を覚えておきましょう。

AT免許の限定解除をする方法

ではAT免許を限定解除する方法について、考えていきましょう。
解除の方法は選択できますので、それぞれに合った検討をしてください。
 

教習所に通う

まず免許証を取得する為に通ったであろう、自動車運転教習所を利用する方法です。

ここで限定解除教習を、所内教習で4時間程度受講します。
審査に合格すれば、運転免許センターに行き手続きを進め、晴れてMT免許取得となります。

もう少し詳しく見ていきましょう。
4時間程度の講習の中で、MT車のクラッチ操作・特性を実車で習得可能です。
具体的には、以下の内容を教習で習得します。

  • シフトレバー・クラッチの操作
  • 発進・停止
  • 坂道発進
  • 踏み切り停車・発進
  • S字・クランク
  • コース走行
  • 方向転換
  • 縦列・バック駐車

AT車との違いは操作だけでなく挙動にも表れる為、実車で経験値を積んだ上で限定解除できるおすすめの方法です。

一方、教習を受ける場合、地域や教習所で違いはあるものの、概ね5万円前後の費用がかかり、4時間程度の時間も必要です。

また技能試験に不合格、補習や再試験となれば、都度5,000円前後の追加費用と検定料金6,000円程度も追加で負担となります。

審査試験に合格したら、指定校技能審査合格証明書と免許証を運転免許センターに持参しましょう。

センターの申請書を提出すれば、即日免許証の条件変更と交付が行われます。
またこの際、申請手数料1,450円を納付します。

 

運転免許証センターに行く

次の方法は運転免許証センター(運転免許試験場)の利用です。
これは所謂、「一発試験」に挑む方法になります。
予約をし、センターに行き試験を受ける流れです。
当然MT車の技能練習や運転の練習はできず、当日コースを把握したうえで走行、採点は現役の警察官が行い、合格率は非常に低い傾向にあります。

仮に一回又は数回で試験合格となれば、教習所に行くよりも費用と時間は少なく済みます。

ちなみに費用は申請手数料1,450円、また車両使用料で1,500円程度が必要になります。
最短であれば、即日限定解除、免許証の交付が受けられます。

しかし一発試験での限定解除は難易度としては非常に高いと言わざる得ないでしょう。
そもそもMT車の運転練習はできません。
ぶっつけ本番でギア・クラッチの操作を完璧に行い、コースを完走することができるでしょうか。

よっぽどの車好きで前知識があったとしても、現実的には厳しいと思われます。
繰り返しますが、採点は厳密であり合格率は低く、何度も試験に落ちれば時間も費用も教習所よりかかる恐れがあります。

運転免許センターを利用する際に必要な書類としては、免許証とセンターで用意される限定解除審査申請書になります。

AT免許の限定解除をするメリット・デメリット

AT免許の限定解除にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
また教習所と運転免許センター、それぞれのメリット・デメリットを考えていきましょう。

自身に必要になるシチュエーションなども考えながら、読み進めて頂ければと思います。
 

AT免許の限定解除をするメリット・デメリット

AT免許はAT車しか運転できませんが、限定解除することでMT車・AT車問わず運転可能になります。
クラッチ付き車両が運転できることで受ける恩恵は人それぞれです。
仕事でMT車の運転が必要になる、MT車しかない車を購入したいといった具合です。
また将来的にMT車に乗る可能性を考え、費用・時間に余裕がある間に解除しておくという方もいっらしゃることでしょう。
 

教習所のメリット・デメリット

教習所のメリットは、高い確率で限定解除ができることです。
補修や再試験の可能性は否定できないものの、時間・費用を諦めなければ解除は可能です。
そしてMT車の運転技術をしっかり学べることです。
実車に乗って、体にしっかり技術を叩き込みましょう。
デメリットとしては、費用と時間となります。
費用と教習時間・通う時間を許容でき、技術を身に着け確実に合格したいと考える人にとってはおすすめの方法です。
 

運転免許証センターのメリット・デメリット

運転免許センターを利用する上でのメリットは、最短1日で限定解除可能であること、また費用が安く済むことです。

一方、採点が厳しく、何度も受験するようでは時間も費用もかかってしまうことはデメリットとなります。

すでに技術があり安く済ませたいのであれば、チャレンジすると良いでしょう。。

まとめ

限定解除の必要があれば、教習所か運転免許センターを利用することになります。
双方に限定解除の方法・費用・時間にかなりの違いがあります。
余程運転に自信があるのでなければ、教習所を利用するのが一般的で確実です。
この記事を参考に、無理のない選択をしていただければと思います。

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