レンタカーに傷をつけてしまった場合、傷がついていた場合の対処法や行動を解説！

2024/7/5

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レンタカーに傷をつけてしまったとき、どのように対応したらご存じでしょうか。自身の車なら修理工場に持ち込んだり自分で修理したりできますが、レンタカーの所有者は自分ではなくレンタカー会社です。そのため、DIYで傷を直したり修理工場に持ち込んだりすると、良かれと思ってやったことでも後ほどトラブルになる可能性が高いです。

この記事では、レンタカーに傷をつけた際のシチュエーションごとの対処法、注意点、修理費用の負担方法について詳しく解説します。本記事を読んで、レンタカーを借りたときの思わぬトラブルに適切に対処できる知識を身につけましょう。

レンタカーに傷をつけてしまった場合の対処法

レンタカーに傷をつけてしまったときの対処法を、その状況ごとに解説します。

単独でレンタカーに傷をつけてしまった場合

単独でレンタカーに傷をつけた場合、以下の流れで対処をします。

単独で傷をつけた場合

1. （判断に迷った場合）レンタカー会社に連絡する
2. （以降、レンタカー会社の指示があれば）警察に連絡する
3. 後日、交通事故証明書を発行する

小さな傷であれレンタカー会社に連絡し次の指示を仰ぎます。目立たない傷であれば警察を呼ぶまでもないかと思ってしまいがちですが、あとでトラブルになることを避けるためにレンタカー会社への連絡を忘れてはいけません。

レンタカー会社から警察に連絡するように言われたら、それに従い110番して事故の処理をしてもらいます。後日、交通事故証明書の発行手続きをします。

傷の隠蔽、そして自分での修理はやってはいけません。自力で修理すると逆に傷を悪化させたり、きれいに直らない可能性も十分に考えられます。必ずレンタカー会社に申告をしてください。

物損事故や人身事故でレンタカーに傷をつけてしまった場合

単独ではない物損や人身事故では、以下の流れで対応します。

物損事故や人身事故で傷をつけた場合

1. けが人の救助
2. 警察に連絡する
3. レンタカー会社に連絡する
4. 後日、交通事故証明書を発行する

事故の相手がいる場合、けが人の救護が最優先です。けが人を安全なところに移動させ応急手当をしつつ、119番に電話して指示を仰ぎます。状況によっては周囲の方に救護を手伝ってもらう必要もあります。その次に警察、そしてレンタカー会社への連絡です。

事故を隠したり、けが人の救助を後回しにしてはいけません。事故を起こした直後は冷静でいられないかもしれませんが、まずけが人を救助することを覚えておいてください。

レンタカーに傷がついていた場合の対処法

事故ではないがレンタカーに傷がついていた場合の対処法を紹介します。

知らないうちにレンタカーに傷がついていた場合

レンタル前の車両チェックでは傷に気が付かず、かつ自分でも身に覚えのない傷を発見したときは、その場でレンタカー会社に連絡するようにしてください。写真を撮っておくと返却時に説明しやすくてなおよいでしょう。

レンタカーは、レンタル前チェックから車を返却する間に着いた傷は利用者の責任です。返却時のトラブルを避けるため、傷を隠したり報告を遅らせたりしてはいけません。

乗車前からレンタカーに傷がついていた場合

レンタカー会社の従業員との乗車前車両チェックで発見した傷は、利用者の責任ではありません。少しでも気になるところがあれば指摘しておきましょう。車両全体、または傷のある部分の写真を撮っておくと、後ほど傷を発見した際に自分の責任になることを避けられます。

車両チェックをおろそかにすると、たとえ最初からあった傷でもそれを証明できず利用者の責任になります。チェックを怠らないようにしましょう。

レンタカーの傷の修理費用

レンタカーの料金には基本的な保険の加入費用が含まれています。加えて、レンタカー会社が独自に設定している保険に加入するかを選択可能です。傷の修理費用をレンタカー会社の任意保険に加入しているかどうかに分けて紹介します。

任意保険に加入していた場合

任意保険に加入していた場合、レンタカー会社の設定した内容にもよりますが、対人保証、車両保険が無制限であることが一般的です。対物は3,000万円くらい~無制限と保険によって幅があります。免責は追加オプションに入ることで0円にできるケースが多いです。自分の車に対して個人で加入するエコノミータイプの任意保険と同程度と考えてよいでしょう。なお、免責とは保険を使って車を直しても一部金額を利用者が支払う制度です。

ただ、NOC（ノンオペレーションチャージ）と呼ばれる、故障などでレンタカーが使えない期間の損失は、任意保険の加入の有無にかかわらず利用者が支払わなくてはいけません。自走可能では2万円、自走不可では5万円です。

レンタカー会社の保険の内容によってはNOCも免除されるので、レンタル時は契約書をよく読んで補償内容を把握することをおすすめします。

なお、上記はあくまで一般的な話で、実際の保険の内容はレンタカー会社ごとに異なります。任意保険の契約時に内容をよく確認することが大切です。

レンタカーの保険の例を紹介

たとえば、大手レンタカー会社のトヨタレンタカーを紹介します。

任意保険に加入（安心コース）の場合、対人対物無制限、車両保証は車両時価額まで、搭乗者人身傷害5,000万円です。さらに、ロードサービスや困ったときの電話サポート、時間超過や期限前の返却がお得になるオプションも付きます。
なお、免責は対物5万円、車両保証は5万または10万円です。

一方、任意保険無し（通常コース）では、対人無制限、対物3,000万円、車両保証は車両時価額まで、搭乗者人身傷害3,000万円までで、オプションはありません。なお、免責は安心コースと同じく対物5万円、車両保証は5万または10万円です。

免責をゼロにする車両・対物事故免責額補償制度（CDW）、NOCをゼロにするNOC補償制度（ECO）も追加料金で選択できます。

任意保険に加入していない場合

任意保険に加入していない場合、前述の対人、車両保険は同じですが、対物に制限があるとが大半です。また、免責やNOCも必要です。レンタカーで保険に加入するかどうか、補償内容をよくチェックする必要があります。

レンタカーの傷に関するよくある質問

レンタカーの傷に関するよくある質問を紹介します。

許容範囲とされている傷はある？

小さく目立たない傷であれば許容範囲とされ保険を使うこともなくそのまま返却できる場合もあります。ただ、その判断は利用者でなくレンタカー会社がするので、小さな傷でも報告は求められます。

レンタカーの傷を予防する方法は？

傷を予防する方法は、レンタカーに限らずどんな車を運転するときでも同じです。急ハンドル、急ブレーキ、急アクセルを避け落ち着いて運転することが基本です。

ただ、レンタカーを借りるときは、旅行先や出張先など慣れない場所が多く、さらに車両感覚も自分の車と違います。普段小さな軽自動車に乗っている方が大きめの普通車を借りると、自分の車では通れる道でも通れない可能性もあるでしょう。まずは大き目の道で車両感覚を把握したうえで、狭い道に侵入することをおすすめします。