今回は運転初心者向けの第2弾「運転中に気を付けるポイント」です。
初心者の方やあまり運転に慣れていない人は、運転をするだけでも緊張をするものです。
しかし慣れてくると、運転で良い習慣も良くない習慣もルーティン化する部分があるかもしれません。
だからこそ気を付けるポイントを初心者の間にしっかり覚えておくことで、長く安全運転ができるのではないでしょうか。
ベテランの方は初心者のとき何に気を付けていたか、もう一度確認するつもりで読み進めて頂きたいと思います。
当たり前に行っているポイントであれば良いですし、もしおろそかになっている点があれば、自身の運転に組み込んでもらいたいと思います。
また後半では夜間運転の注意点と標識についての豆知識を紹介いたします。
初心者が運転中に気を付けるポイント20選
今回は初心者が特に気を付けたい20のポイントを厳選しています。
是非、運転の際に行えているか確認してください。
無理をしないこと
一番大事なポイントなので、最初に記載をします。
運転になれてくると「大丈夫であろう。」という過信が生まれ、それが事故に繋がるケースも。
絶対に大丈夫だと確信を持てる時だけ行いましょう。
例えば右左折も対向車がいなくなるまで最後まで待ちましょう。
長時間運転の場合は休憩を取る
運転に慣れてくると、長時間運転が苦に感じにくくなる人もいるでしょう。
また、旅行などに行く際に長距離運転を任される機会も出てくるでしょう。
仮に「慣れてきた」と感じていても、一定時間が経過すれば体は疲れますし、集中力が途切れます。
高速道路などで長時間運転はせず、1時間ごとに休憩を取ることを心がけ、必要であれば仮眠を取りましょう。
車の運転は運動靴で
疲労軽減や安全を考慮すると運動靴がベストです。
ヒールやビーチサンダルなどはペダルの踏み間違いや誤操作の恐れがあり、更には安全運転を阻害すると判断されれば違反対象となる可能性があります。
どうしてもヒールを履いて車で出かけたい場合は運転用の靴を用意しておくのも手です。
ただし、運転席の足元に別の靴が置いてあるとペタル操作の邪魔になりますので、もし運転用の靴を別で用意する場合は足元には絶対置かないように。
危険予知運転を心がける
運転では操作(ハンドル・ペダル)⇒認知(見る・知る)⇒判断(止まる・進む)の段階があります。
この認知と判断の間に、「・・・かもしれない。」と予測する行為を危険予知運転と言います。
JAFの発表によると、最大0.75秒の反応時間を短縮することができ、距離でいうと時速40キロの場合、約8mの違いになります。
車だけではなく歩行者や自転車の動きに対しても予測をすることで、事故防止に繋がります。
周りの状況を把握
自身の車両周囲がどういう状況なのか把握はできていますか?
危険予知の1つで、周りの状況を確認することは重要です。
車同士がどれくらい並走しているか、自転車や歩行者は近くにいるかを常に意識しましょう。
標識を意識する
標識は走行中の道路のルールを教えてくれます。
法定速度、Uターン禁止、駐車禁止といった内容に加え、子供が出てくるかもしれない、歩行者が多い道路かもしれないといった注意を促すものまで。
運転中に標識の意味に不安を覚えた経験があれば、一度ルールを再チェックしてみてはいかがでしょうか。
右左折の基本ルールに従った行動
交差点で右左折する手順について、きちんと出来ているか確認しましょう。
例として左折の際は、
- ①ルームミラーとドアミラーで安全確認
- ②交差点の30m手前でウィンカーを出す
- ③車両を左端に移動
- ④交差点に来たら徐行で通過
徐行でないと歩行者との接触を避けられませんし、ハンドル操作が難しくなり、車両が大回りしてしまうかもしれません。
目視で危険を察知し、即停車可能な速度が重要です。
目視で確認
運転に慣れてくるとミラーだけで判断する人も出てくるでしょう。
しかしながらミラーには視覚があるということを忘れてはいけません。また車間距離を見誤ることもあるでしょう。
車両周囲の異常や障害物の発見、確認をしっかり目視で行いましょう。
ただし、じっと一か所を見つめたまま運転する行為はわき見運転となり危険です。
マニュアル車の場合、ギアの入れ方に注意
加速のギアチェンジはスムーズに繋がるよう、スピードを適度に乗せましょう。
減速時のギアチェンジは十分にスピードを落としてから行い、エンジンブレーキが利いている感触を大事にしましょう。
スマホ操作は絶対しない
運転中の「ながらスマホ」は違反です。スマホは触らず、画面も見ないようにして下さい。
信号待ちのスマホ操作は大丈夫かどうか?という議論がありますが、事故に繋がる可能性があるので、しないことがベストです。
一時停止でしっかり止まる
運転に慣れてくると、ちゃんと停止せずに減速して徐行しながら一時停止線を超えるような運転をする人も。
歩行者飛び出しなどの危険性も含め、意味があって一時停止の指示があります。
確実な停止を行い、前方・左右の確認を行いましょう。
一時停止線を徐行で超えたことで道交法違反でキップを切られるケースもあります。
歩行者・自転車の近くを走らない
歩行者や自転車はバランスを崩す、予期せぬ動きをする可能性があります。
今真っ直ぐ進んでいるからと過信せず、安全な距離を確保し走行しましょう。
もし追い抜く際は、安全な距離が確保出来る場所で対応しましょう。
天候に考慮する
雨や霧の日は視界が悪く、暗い衣服は風景に紛れがちです。
歩行者や自転車が見えづらく、発見しづらいという意識が大事です。
雪の日はスタッドレスタイヤやチェーンが必要になり、走行難易度が上がることも覚えておきましょう。
また日没のタイミングは、急に回りが暗くなって目が慣れずに視界が不良に感じることがあるので気を付けましょう。
カーブに入る前から減速
しっかり減速してからカーブに入りましょう。
運転の安定性に加え、同乗者にかかるGの負荷を減らすことが出来ます。
カーブ侵入後、徐々にブレーキを解除し速度調整を行います。
適切な車間距離の確保
前の車が急ブレーキをした際、自身のブレーキが間に合う様、適切で十分な距離を取る必要があります。
時速30〜60kmで走行中の車間距離は、速度計の数値から15を引いた距離(m)以上を確保することが良いとされています。
適切な車間距離は煽り運転の誤解を防ぐことにも繋がり、安全性を高めます。
法定速度を意識する
基本中の基本ではありますが、法定速度は守る必要があります。
安全の為、必要以上にゆっくり走っていたという経験や、流れに任せて法定速度をオーバーしてしまうことはないでしょうか。
常に法定速度を意識し、安全走行を行いましょう。
自分の運転を過信しない
運転に慣れてきた頃が事故の増えるタイミングです。
「きっと間に合う」「きっと曲がれる」といった「きっと大丈夫」という過信せず、謙虚な運転を心がけましょう。
時間設定に余裕を持つ
仮にGoogleマップ等で事前リサーチした際に「●分」と出ていたとしても、当日の交通状況や天候の影響で渋滞が発生することは有ります。
近い場所でも15分程度、遠出する時は30分(場合によっては1時間)程度の余裕を持っておくと、気持ちに余裕が出ます。
また目的地到着の時間設定には休憩時間や食事時間を織り込むことも忘れずに。
イラっとしたら深呼吸
色々な性格の人が運転をしていますので、意図をしない動きをする車が出てくることもあります。
時には運転をしていると他車の態度にイラっとすることもあるかもしれません。
そんなときは、クールダウンで深呼吸。
仕返ししたり、運転が荒くなったりしないようしましょう。
思いやり運転をする
気持ちのゆとりが安全運転に繋がり、周りにも好循環を生み出します。
イラっと運転はせず、歩行者や他車を思いやった運転を行いましょう。
そのような心掛けが、自身を原因とした事故を減らすことにつながるでしょう。
夜間運転で気を付けることとは?
夜間走行は日中とは違った注意が必要になります。どういった点に気を付けるべきか確認していきましょう。
- 夜間はライトが照射されている範囲に集中しがちで、歩行者の発見が遅れる可能性があります。
- スピードを遅く感じやすくなります。
- 対向車のヘッドライトによるグレア現象も注意が必要です。
自車と対向車のヘッドライトが重なり、間にいる歩行者が見えなくなってしまいます。
【豆知識】標識について
教習時に必死に覚えた標識だと思いますが、再度標識について豆知識を交えて復習していきましょう。
標識の種類は?
道路標識には本標識と補助標識があり、本標識は大きく分けると4つに分かれます。内訳は案内標識、警戒標識、規制標識、指示標識です。
高速道路の標識は緑色なのはなぜ?
標識の色彩は、国土交通省「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」に定められています。
実験の結果ヘッドライトに照らされた青色の反射シートは緑と誤認された為、昼夜問わず同様に見える緑と白の組み合わせが採用されたとされています。
まとめ
さて初心者が運転中に気を付けるポイントをまとめていきましたが、初心者の方だけでなくベテランにも通用する内容だったのではないでしょうか。
誰もが安全運転をする為に心がけていきたいものです。