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DIY初心者・上級者それぞれに合うポリッシャー&バフの基礎知識と選び方

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自動車の傷を消すときや塗装をやり直したときなど、ボディを磨く機会はDIY好きの方にとって多くあるでしょう。磨きを繰り返すうちに「手作業は大変だからポリッシャーが欲しいなあ」という思いも出てきます。

塗装は削りすぎるとやり直すのは困難なので、適した道具を選ぶことが重要です。

そこで今回はポリッシャーとバフの基礎知識と初心者向け、上級者向けの選び方を解説していきます。正しい知識を得て、安全かつ少ない労力で愛車をピカピカに磨き上げましょう。

ポリッシャーとバフの基礎知識

手で磨くよりも楽にボディを磨き上げられるポリッシャー。手作業ではやりきれない範囲の広い傷や修正跡も簡単に磨けます。

そして必ずセットで使用されるバフ。手軽に研磨力を調整できて磨きの効率アップに一役買います。

そして両者とも様々な種類があるので、基礎知識がないと選ぶときに迷ってしまいます。

ポリッシャーの基礎知識

ポリッシャーは円状のバフを回転させて研磨する工具です。似たような見た目の工具にサンダーとグラインダーがありますが、全くの別物と考えてください。

ポリッシャーが最も繊細な動きをしていて、自動車の艶出しや磨きに向いていると覚えておきましょう。

そんなポリッシャーですが、バフをただ回転させるだけではなく、回転のさせかたによって大きく3種類に分けられます。

・シングルアクション
・ギアアクション
・ダブルアクション

シングルアクションとは

シングルアクションポリッシャーは、バフを単一方向に回転させるだけの最も単純な機構です。手の位置を動かさない限り同じ部分を磨くことになるので、研磨力が強く作業効率がいいのが特徴です。

ただその分、磨きすぎて塗装を剥がしてしまう恐れもあるため上級者向けのポリッシャーといえます。

ギアアクションとは

ギアアクションポリッシャーは、単一方向への単純な回転ではなく、画像のようにパットがガタガタと動きをします。

シングルアクションの同じところを磨いてしまうという欠点を軽くした機構です。その分研磨力が落ちており、中級者向けのポリッシャーだといえます。

ダブルアクションとは

ダブルアクションポリッシャーは、回転運動と偏心運動(中心がズレた回転運動)を合わせたものです。

ギアアクションと比べてより動きのある機構で手を動かすことなく広い範囲を磨けます。その分研磨力は落ちていますが、磨きすぎの心配が少ないということで初心者に最もおすすめなポリッシャーです。

バフの基礎知識

ポリッシャーとセットで使うバフにも数種類あります。その中でも自動車によく使用されるのは下記の「ウールバフ」と「ウレタンバフ」です。

・ウールバフ
・ウレタンバフ

ウールバフとは

ウールバフは研磨力が強いため初期研磨に使用されます。ウールバフの中でも、毛足の短い「ショートウール」より毛足の長い「ロングウール」はさらに研磨力が強いです。

ウレタンバフとは

ウレタンバフ(スポンジバフ)はウールに比べて研磨力が弱いので仕上げで使われます。目が粗く硬いほど研磨力は高くなります。

DIY初心者・上級者別ポリッシャーとバフの選び方

基礎知識を得たところで、ポリッシャーとバフの選び方を解説していきます。

DIYの経験が浅い初心者の方と、手作業での磨きなら何回もやってきた上級者の方、使用する道具を変えることで安全に効率よく仕上げられます。

初心者向け

磨き初心者の方は、まず研磨力の低い方法で試すことをおすすめします。

・ダブルアクションポリッシャー
・ウレタンバフ

使用するコンパウンドの目の粗さでも研磨力は変えられます。最も研磨力が低い組み合わせから試していき、慣れてきたら徐々に目の粗いものに変えていきます。

そして、仕上げに向かうにつれてさらに再び目の細かいものに交換。こうすることで、時間はかかりますが最も避けたい磨きすぎによる塗装ハゲを防止できます。

上級者向け

上級者の方は効率も重視したいので、以下のものを用意するのがおすすめ。

・ダブルアクションポリッシャー
・ウールバフ
・ウレタンバフ

上級者でもシングルアクションではなくダブルアクションポリッシャーを選ぶのもありでしょう。板金屋では磨き始めにシングルアクション、仕上げにダブルアクションなどと使い分けをしていますが、あくまでDIYです。

ポリッシャー自体も高価なものですし、何個も揃えられるものではありません。バフやコンパウンドを交換して研磨力を調整する方が現実的だといえます。

適したポリッシャーとバフで愛車をピカピカにしよう

DIYではどのポリッシャーやバフを使ったらいいのかを解説してきました。他にもポリッシャーには充電式やAC電源式があったり、バフにはマイクロファイバーバフなど様々なバリエーションがあります。

ポリッシャーを使っていくうちに慣れてきて、効率を求めたくなったらだんだんと機材を揃えてみてください。

奥深い磨きの世界にハマっていき、愛車に鏡のような輝きを再現できるようになるかもしれません。