車のAWDと4WDの違いとは？代表的なAWD車をご紹介！

2022/6/16

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乗用車の駆動方式は大きく分けて2種類、駆動するタイヤが2つか4つかに分かれます。
四輪駆動の車を4WDと呼ぶことは知っている方が多いかと思います。

しかし、AWDという駆動方式はあまり馴染みがないかもしれません。
結論からいうと、4WDとAWDはほぼ同じだと思って大丈夫です。
最近は4WDという表記が少なくなっており、AWD表記の車が増えています。

ではなぜAWDという表記が生まれたのでしょうか？
今回はAWDと4WDの違いからメリット・デメリット、代表的な車種を解説します。

この記事を読んで、ぜひAWD車を次の車の選択肢に入れてみてください。

AWDと4WDの違いとは？

AWDとは？

AWDは英語で「All Wheel Drive」の略で、日本語だと「全輪駆動」と呼ばれます。
走行するとき、全てのタイヤが駆動する方式です。
他には、前もしくは後ろのタイヤ2つが駆動する「二駆」と呼ばれる駆動方法もあります。

AWDと4WDの違いとは？

4WDは「4 Wheel Drive」で「四輪駆動」、いわゆる四駆です。
AWDと4WDは、駆動するタイヤが全てなのか4つなのかという違いがあります。

つまり、タイヤが4つ付いている普通の車においては、AWDも4WDも言い方が違うだけで実質の機能は変わらないのです。
タイヤが6つ以上のトラックや特殊車両だと、AWDは6つ、4WDは4つのタイヤが動くので全く意味が違ってきます。

なぜ2つの表記があるの？

近頃、4WDという表記が少なくなってAWDに置き換わりつつあります。
その理由は海外ではAWDという呼び方の方が主流である地域も多く、それに準拠しようとしているから。
海外では六輪駆動や八輪駆動の車も古くからあったので、4WDよりAWDの方が主流になりました。

なお、日本以外の国が全てAWDと呼ぶのではなく、4WDや4×4（four-by-four）と呼ぶ地域もあります。

AWD(4WD)のメリットとデメリット

AWDのメリット・デメリット、どんな人におすすめなのかを解説します。

AWDのメリット

AWDには以下のようなメリットがあります。

高速走行時にも安定している
雪道やぬかるんだ道など摩擦が少ない路面でも走りやすい

AWDはエンジンのパワーを4つのタイヤに分散させられるので、二駆と比べてタイヤの限界を超えスリップすることが少なくなります。
また、4つのタイヤで地面を蹴るため、低摩擦な路面でも力を伝えやすく雪道やぬかるんだ道が得意です。

つまり、AWDの車は地面をガッチリと掴み走行できるということです。

AWDのデメリット

AWDのデメリットは以下のようなものが挙げられます。

車の重量が重くなる
高価になる

AWDは二駆と比べて部品が多く必要です。
そのため、車自体の重さも増えて車両価格も高価になる傾向があります。
車が重くなると自動車重量税も増えますし、燃費が悪くなるのでガソリン代もかかります。

このような理由から、AWDの車は二駆と比較してお金がかかってしまいます。

AWDがおすすめな人

AWDは以下のような人におすすめです。

冬季は路面が凍結する地域に住んでいる
キャンプや釣りなどアウトドアが好きで、未舗装の道を走る機会が多い

上のように、摩擦が少ない路面を走る機会がある人にはAWDをおすすめします。
ただ、AWDだからといって雪道をノーマルタイヤで走れるわけではないことに注意してください。
スタッドレスタイヤと非常時のチェーンが必要です。

代表的なAWD(4WD)車3選

ここで、代表的なAWDの車を3つ紹介します。

トヨタ：ランドクルーザー
スズキ：ジムニー
ジープ：ラングラー

トヨタ：ランドクルーザー

まずは国産普通車であるトヨタのランドクルーザーを紹介します。
ランドクルーザーは大きなボディ、エンジン、タイヤを持っており、悪路走破性も高く居住性や積載性も高いという特徴があります。

悪路に強く、かつ大きく快適な車が欲しい方にピッタリな車です。

スズキ：ジムニー

続いて紹介する車はスズキのジムニーです。
2012年に三菱のパジェロミニが生産中止になったため、現行の軽自動車で唯一の本格派AWD車といえるでしょう。
小さなボディに加えAWDの力強い走りで、狭い悪路でも走っていけます。

狭い悪路もガンガン行ける相棒が欲しい方にうれしい車です。

ジープ：ラングラー

最後に外国車であるジープのラングラーを紹介します。
四駆といえばジープ、ジープといえば四駆というくらい馴染みのある車かもしれません。
アメリカの企業であるジープですが、ラングラーの売り上げ1位が北米で2位が日本であるほど日本に浸透しています。
実は、ジムニーという名前も「ジープ + ミニ（小さい） + タイニー（とても小さい）」の造語なのです。