そろそろ車を買い替えようと思った時、つい新しい車のことで浮かれてしまうかもしれませんが、しかし本当に「思い立ったが吉日」なのでしょうか。
車の買い替えのタイミングについてはいくつかのポイントを押さえることで、お金の節約になったり安全に乗り続けられたりするため、タイミングを見極めることは重要です。
そこで今回は、車の買い替えでおすすめのタイミングや、新しい車を買う時の支払い方法などをご紹介します。
車の買い替えがおすすめな利用年数は?
長く車に乗っていると、そろそろ買い替えようかなと思うことが何度かあると思います。
ただ、ふと思いついた時に買い替えるのではなく「その車に何年乗り続けているか」を考えることでよりお得な買い替えが可能となるのです。
それでは、車の買い替えにおすすめの利用年数について見ていきましょう。
3年、5年、7年の車検前
車を新車で購入した場合、新車登録から3年目と、その後は2年ごとに車検を行います。
車検というのは公道を走る全ての車に義務付けられた検査で、車検に通るとその先の2年間有効になるという検査です。
この車検のタイミングで検査料のほか自賠責保険料と自動車重量税も向こう2年分まとめて払うため、車検ではかなり高額の費用が必要になってきます。
つまり、車検を済ませるということは、その後の2年分の車体検査費用を先払いするという意味になります。
このため車を買い替えるのであれば、車検後よりも車検前の方がおトクということになり、車検時期である3年、5年、7年という節目が買い替えにおすすめとなります。
自動車税が増税される前
車に乗っている上で、車検の他の節目として自動車税の重課が挙げられます。
自動車税は車の排気量に応じて年に1度支払う税金ですが、実は13年目というタイミングで重課(税金アップ)され、軽自動車も含め、13年目以降はそれまでより税額が高くなります。
また自動車税のほか自動車重量税も同じく13年目で重課されるため、13年目を迎える前に買い替えを検討するのがおすすめです。
車の買い替えがおすすめなタイミングは?
車の買い替えを考える上では、利用年数以外にも「ここぞ」というタイミングがいくつかあります。
どんなシーンがそれに当たるのか、ピックアップしてみましょう。
- メンテナンス費用が高くなってきた時
- ローン、カーリースの支払いが終わった時
- 家族構成やライフスタイルが変わった時
メンテナンス費用が高くなってきた時
車を新車で購入した場合、故障部品の交換などを無償で行える「メーカー保証」というものがついてきます。
メーカー保証は、消耗部品などを保証する「一般保証」と、エンジンなどの重要部品を保証する「特別保証」の2つがセットになっています。
その多くは、一般保証が3年間、特別保証が5年間となっており、この保証期間が過ぎると自己負担で部品の交換・修理をしなくてはなりません。
車が快調であれば問題ありませんが、もし不調が続くとメンテナンス代がかさむとともに、高額だからと放っておけば安全運転に支障をきたす恐れもあります。
メーカー保証の期間を過ぎて、メンテナンス代が高くなってきたなと思ったら買い替えを検討するタイミングと言えるでしょう。
ローン、カーリースの支払いが終わった時
車を購入する際にカーローンを組んだり、またはカーリースを利用したりした場合、その支払いが終わる時が買い替えのタイミングにもなります。
なぜなら、カーローンでもカーリースでも、ローン代金やリース料の支払い中は車の所有権がローン会社やリース会社にある場合があり、自分で自由に売却したり手放すことはできないからです。
もし買い替えを考えるなら、ローンやカーリース料支払い終了のタイミングと、車検やメーカー保証などのタイミングをうまく見計らって検討するのがおすすめとなります。
家族構成やライフスタイルが変わった時
車両の保証や支払いなどの事情のほか、利用者の家族構成やライフスタイルの変化も車の買い替えタイミングとなります。
子どもが産まれた、親と同居することになった、または子どもが独立したなど車に乗る人が変わった時は、チャイルドシートやスライドドアなど車の乗りやすさを見直すタイミングです。
また結婚や引っ越し、転職などライフスタイルが変化した時も、別のタイプの車を検討する時期となるでしょう。
前項と同様、これらのタイミングとその他の車検等のタイミングをあわせて検討するとよいでしょう。
車の買い替えで押さえておくべきポイント
ここまで、車の買い替えを検討するタイミングなどをご紹介しました。
そこでここからは、買い替えを決めて本格的に行動に移す際、押さえておくべきポイントをまとめてみましょう。
- 車が高く売れる時期
- 自動車業界の決算期前
- 車が安く購入できる時期
- 下取りにするか買取にするか
車が高く売れる時期
車の価値というものは、その車種や利用年数、走行距離、車両の状態などのほか、市場の様々な状況によっても左右されます。
そんな中でも、1年のうちでより高く売れる時期というのが、1月~3月です。
この時期は新生活が始まる4月の直前であり、このタイミングで中古車を買い求める人も多くなるため、中古車店も在庫を増やしておきたいために買取の値が上がる傾向があるのです。
また注意したいポイントとして、売りたい車の車種がモデルチェンジをしたり、強力なライバル車が現れた時には値が下がってしまうことがありますので、車種の情報にも気を配っておくといいでしょう。
自動車業界の決算期前
車を高く売るには、前項での「新生活を始める4月直前」というタイミングの他に、「自動車業界の決算期前」という時期も見逃せません。
決算期は3月末、あるいは9月末となり、「4月直前」以外のタイミングとして8月~9月も決算セールなどがあり車が高く売れる時期となります。
4月直前を逃してしまった時は、8月~9月を狙ってみましょう。
車が安く購入できる時期
よりお得に車を買い替えるには、車を高く売るだけでなく次の車を安く買うこともポイントです。
車を安く購入できる時期というのは、やはり決算セールの時期となるので、1月~3月、8月~9月は高く売って安く買える絶好のタイミングとなります。
車は売るにも買うにも様々な手続きがあり、用意する書類なども多く、あまり間を置かずに同時に売買を済ませてしまいたい方もいるでしょう。
値段だけでなく、手間の面を考えても決算期は買い替えにおすすめの時期です。
下取りにするか買取にするか
買い替えで車を手放す際には、下取りに出すか、買取にするかという二択があります。
下取りとは、次の車をディーラーで買う時に今までの車を引き取ってもらい、その下取り料が新しい車の金額から値引きされるという方法です。
一方、買取とは買取業者に車を売却することを指し、一般的には買取の方が下取りよりも高値がつくと言われています。
ただ、買取の方が金額的にはお得になりますが、下取りであれば売却と購入の手間がいっぺんで済むなど、どちらにもメリット・デメリットがあり一概にどちらがいいとは言えません。
そのため、下取りにするか買取にするかは事前に検討して、自身に合った方を選ぶといいでしょう。
車を買い替える時の選び方のコツ
車の買い替えで新しい車を選ぶ際、どんな風に選べばいいのかイメージがぼんやりしてしまうことがあるかもしれません。
そんな時は、ぜひ以下のポイントを意識して選んでみてください。
だいたいの予算を決める
まずは、車にかけられるだいたいの予算を把握することが大切です。
一括か、あるいはローンを組んで月々払うかといったところを踏まえ、上限を最初に決めてしまうと車の範囲を絞り込むことができます。
ただ、車というのは車体代金だけではなく、ガソリン代や税金、メンテナンス代など様々な維持費がかかります。
買い替え後も買い替え前とあまり変わらない使い方をする場合は、以前の維持費を目安にして出費の見通しを立てていくといいでしょう。
新車か中古車か検討する
おおよその予算が決まったら、新車か中古車かを検討していきましょう。
どうしても新車がいいということでなければ、中古車なら予算の範囲内で高グレードのものを選択できる可能性があります。
ただ、新車であればカタログ等でいくつかの候補を見比べることができますが、中古車の場合は1台1台状態が異なるため、個別に検討しなくてはなりません。
両方考えていくと混乱しがちなので、まずは新車と中古車どちらにするのか決めてしまうのも一つの手です。
車に求める条件を考える
あまり車に詳しくない場合、どうやって車を選べばいいのかピンとこないこともあるでしょう。
そんな時は、車に求める条件が何なのかを念頭に置き、コンパクトカーなのかミニバンなのかなどの車のタイプを決めて、それから車種やグレード、オプション装備などを考えていくのがおすすめです。
日頃の使い道を頭の中でシミュレーションしながら外観・走り・内装など優先順位を決めていき、一緒に使う家族などともよく話し合って決めていきましょう。
車の買い替えでおすすめの支払い方法
車の買い替えで新しい車を購入する際、現金一括で買うかローンを組むかと悩む方もいるでしょう。
しかし、現在ではこれらの他にも選択肢が増えてあり、支払い方法の選択肢が広がっています。
それでは、どのような支払い方法があるのか、おすすめを見ていきましょう。
おすすめの支払い方法1:カーローン
カーローンとは、金利を払って車体代金を分割払いにする方法です。
銀行のマイカーローンやディーラーローンなど色々な種類があり、金利のタイプやパーセンテージなどもそれぞれ異なってきます。
手元にまとまった資金がなくともローンを組むことで車を購入でき、無理のない返済計画を立てれば快適なカーライフを送ることが可能です。
リーズナブルに利用できるカーローンのおすすめについては、ぜひ下記の記事を参考になさってください。
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【最新】おすすめのマイカーローン格安金利ランキング!各社の特徴を徹底比較!
おすすめの支払い方法2:カーリース
近年、新しい車の持ち方として注目されているのがカーリースです。
カーリースとは頭金なし・月々定額で新車に乗れるサービスのことで、定額料には税金や車検代、メンテナンス代なども含まれており、車にまつわる費用が非常にシンプルになります。
月々支払うのはカーローンと似ていますが、税金などが全てコミコミになっている点と、契約期間が終了すると車を返却する点が異なっています。
頭金なしで新車に乗りたい人、計画的に車を利用したい人におすすめのサービスです。
各カーリース会社の比較については、下記の記事で紹介しています。
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【最新】おすすめのマイカーリース比較ランキング
おすすめの支払い方法3:カーシェア
カーシェアとはレンタカーのように時間で車を借りられるサービスですが、レンタカーよりも気軽に、短時間でも自由に使うことが可能です。
最近は街中にカーシェア車両が設置されたステーションが増えており、入会したカーシェアのステーションから好きな車両を予約し、非対面で乗車・返却ができます。
最短15分から、長時間パックや深夜パックなども用意されていて、車に乗る機会がまちまちの方にはぴったり。
車を所有しないため税金や駐車場代などもかからず、コスパよく車を使えるサービスです。
気になる方はぜひ、下記の記事でカーシェアの料金などをご覧になって下さい。
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【最新】料金の安いおすすめカーシェア人気ランキング!
おすすめの支払い方法4:現金一括
現金一括払いは最もシンプルな車の購入方法です。
金利等もかからないため支払い総額が少なくて済み、ローン残額に気をもむ必要もなくストレスのない支払い方法と言えるでしょう。
また、車の所有権も購入直後から自分のものになるので、車のカスタムや売却・廃車なども気兼ねなく自由に行うことが可能です。
ただ、手元の現金が一気に減ってしまうことになりますので、資産の配分には注意が必要です。
ベストなタイミングで車を買い替えよう!
今回は、車の買い替えでおすすめのタイミングや、新しい車を買う時の支払い方法などをご紹介しました。
昔の車に比べて今の車は故障も少なく長く乗れるようになりましたが、一生乗り続けるのはなかなか難しいもの。
買い替えるのであれば、なるべくベストなタイミングを狙いたいものです。
そのためには、3・5・7年などの車検の時期やメンテナンスの費用、税金がアップする13年目、ライフスタイルの変化などを見極め、高く売って安く買える中古車店の決算期を考慮して買い替えるといいでしょう。
また新しい車の支払い方法として、現金一括のやカーローンのほか、カーリース、カーシェアといった新しい方法を模索してみると自分らしいカーライフを実現できるのではないでしょうか。