愛車をこすってしまったら?”元整備士”が教えるタッチアップペンを綺麗に塗るコツ!

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油断してうっかり車をこすってしまった経験はありますか?嫌な音が鳴るあの瞬間はサーッと血の気が引きますね。

傷を直すには大きく分けて「コンパウンド」「タッチアップペン」「板金塗装」の3つの手法があります。

今回は中程度の傷を治すための「タッチアップペン」を上手に使う方法について解説します。

タッチアップは単に色を塗って傷を消すという単純な仕組みですが、ムラなく目立たないように塗るのは結構むずかしいんです。

目次

タッチアップペンで傷を消すために用意するもの

タッチアップペンで傷を塗って目立たなくさせるには、ペンだけを用意すればいいわけではありません。以下のものが必要です。

  • 車に適したタッチアップペン
  • コンパウンド
  • コンパウンド用のスポンジ
  • シリコンオフ
  • タオル数枚
  • カーシャンプー
  • 専用のうすめ液

用意するものが結構多いですよね。タッチアップペンで綺麗に修正するには準備が大変ですが、一度買ってしまえば何回も使いまわせるものばかり。次からは楽になるはずです。

タッチアップペンの選び方

自動車は単純に「白」といっても色んな白がありますよね。真っ白な純白・少し青い白・黄色っぽい白などなど。

同じメーカー内でも複数の白が用意されていることもあります。そして、白以外の色も同じことが言えます。自分の自動車と同色のタッチアップペンを選ぶのは少しだけ手間がかかることなのです。

タッチアップペンにはメーカー純正品と社外品があります。自分の自動車と同じ色がどれかわからない方は、ディーラーに相談すると純正品で適したものを売ってくれるはずです。

しかし純正品は費用が少々高いので、出費を抑えたい方はホームセンターやカー用品店で売っている社外品のタッチアップペンを選ぶと良いでしょう。

自動車のカラーコードは運転席のドアやボンネット内のシールに載っている車種もあります。インターネットで調べても簡単にわかるので、正確に傷を直すためにも自分の自動車の色は把握しておきましょう。

タッチアップペンで傷を目立たなくする手順

適したタッチアップペンが選べたところで、次は実践編です。以下の手順でタッチアップしていきます。

  • 1.カーシャンプーで傷周りを綺麗にする
  • 2.水分を拭き取った後、コンパウンドで磨いていく
  • 3.傷が滑らかになったらシリコンオフを塗布する
  • 4.タッチアップペンで傷を塗り、乾かす(失敗したらうすめ液で落とす)
  • 5.乾いたら再びコンパウンドをかける
  • 6.4と5を傷が消えるまで繰り返す

まずはカーシャンプーを使い傷周りの砂や埃を落として綺麗にしていきます。特別なことは何もなく、いつものように洗車すれば大丈夫です。

水分をしっかり拭き取ったあとはコンパウンドで傷周りを磨いていきます。傷周辺のささくれを除去しましょう。残っていては仕上がりに段ができてしまいます。また、傷が思ったより浅ければこの時点で消えるかもしれません。

傷口を滑らかにできたらシリコンオフで脱脂します。油汚れを落とすことでタッチアップペンの乗りがよくなります。さらにボディの金属部分まで露出するような傷のサビ防止にもなりますね。

続いて、ようやくタッチアップペンを使っていきます。べたっと塗るのではなく傷口を埋めるような意識で少量を塗ります。

上手に塗る自信がない方はマスキングテープで傷周りを保護したり、綿棒や爪楊枝で塗布する方法もあります。

このとき、塗布に失敗したら塗料うすめ液で溶かして落とします。うすめ液はシンナーで人体に有害なので、換気はしっかりおこなってくださいね。

タッチアップペンの説明書に書いてある乾燥時間が過ぎ十分に乾燥したら、コンパウンドをかけて再び表面を滑らかにしていきます。

あとは「タッチアップ→乾燥→コンパウンド」の繰り返し。塗料の乾燥待ちで数時間かかりますが、手を動かす作業自体は数十分間ですみます。

それほど難しい作業ではありません!

より綺麗な仕上がりを求める方はついでにワックスもしよう

ここまででタッチアップ自体の作業は終了していますが、より綺麗な仕上がりを求める方はワックスがけもしておくといいですね。

タッチアップした周辺は何からも守られていない状態ですし、自動車も綺麗な状態なのでちょうど良いタイミングです。

コンパウンドをしっかりと落とした後にワックスをかけておきましょう。傷への耐久力がアップします。

板金するほどでもない傷はタッチアップペンを試してみよう

用意するものと手順も多いので少々難しそうだと思ってしまったかもしれません。

しかし、作業を分解してみればすごく単純。綺麗にして、塗って磨くの3ステップ。

直すのに時間もかかりますがほとんどは乾燥待ちなので、手を動かす時間よりテレビでもみている時間の方が圧倒的に多いです。

愛車についた傷は小さなものでもずっと気になってしまいます。時間があるときにぜひタッチアップペンでの修正に挑戦してみてください。

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