カーエアコンの仕組み・構造とは?メンテナンス方法までを詳しく紹介します

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近年、新車でついていない車は無いであろうカーエアコン。日本の暑い夏、寒い冬に大活躍してくれます。1年中、運転するときはカーエアコンを付けっ放しという方も少なくないかと思います。ただ、フルに使い倒しているカーエアコンを適宜メンテナンスしている人は、数える程度でしょう。

メンテナンスを怠ると、エアコンの能力低下を引き起こしたり、悪臭の原因となってしまいます。ぜひ、カーエアコンの適したメンテナンスを実践して新車のような快適空間を実現してください。

目次

そもそも、カーエアコンの仕組みとは?

カーエアコンのメンテナンス方法を知るには、その仕組みを知る必要があります。どこで何をやっているかが分からないと、手を出しようが無いですからね。

冷房の仕組みを簡単に例えるなら、氷の前に扇風機を置いて冷たい風を送っているような状態です。もちろんこれは例え話。実際には「氷」は気化熱によって温度が下がったエアコンガスです。「扇風機」は実際でもファンで、外気や内気を取り入れて冷えたエアコンガスを通過させることによって、車内を冷やします。もう少し詳しく見ていきましょう。

カーエアコンの仕組みと原理

  • 1.内気または外気を取り込む
  • 2.エアフィルターを通過させゴミを取り、さらにファンで次工程に送る
  • 3.コンプレッサーで圧縮したエアコンガスをエバポレータに噴射して、一気に気化させる
  • 4.気化熱でエアコンガスの温度が下がり、同時にエバポレータも冷却される
  • 5.冷えたエバポレータに空気が吹き付けられる
  • 6.冷却された空気とエンジンの排熱を混合し、温度を調整する
  • 7.快適な温度の空気を車内に送る

さて、次はこの工程のどこに不調が出やすいかを解説します。

カーエアコンで不調が出やすい箇所

カーエアコンでよく調子が悪くなる場所は、以下の通り。

  • コンプレッサー等の機械の不調
  • エアコンガスの不足
  • フィルターの目詰まり

まず、カーエアコンは複数の機械を使っているため、一つでも調子が悪くなると全体のパフォーマンスがガクッと落ちます。そして、エアコンガスの不足もよくある話。カーエアコンの仕組みを勉強したあなたなら「エアコンガスが減ることはないのでは?」と疑問を持つかも。

確かに冷却システムは密閉されてガスが逃げられない構造にはなっていますが、気体ということなので、微小な隙間から逃げて行ってしまいます。なので、年月を重ねるとエアコンガスの不足が起こるということですね。

最後に、フィルターの目詰まりは想像しやすいかと思います。空気を外部から取り入れる際に、砂やホコリ・虫といった異物をフィルターでブロックします。どんどん汚れていくので、フィルターは消耗品とも言えますね。

仕組みと不調が出やすい箇所が分かったところで、次はメンテナンス方法を勉強していきましょう。

カーエアコンのメンテナンス方法

カーエアコンのメンテナンスには、自分でできるものとお店に頼んだ方が無難なものがあります。それぞれ解説していきます。

自分で出来るメンテナンス

自分で出来るカーエアコンのメンテナンスは、以下の通り。

  • フィルターの交換
  • 外気導入を使い、車内の悪い空気を排出する

フィルターの交換は自分で簡単に行えます。カバーをパカっと外し、フィルターを取り出して新しいものと取り替えるだけです。フィルターメーカーは10,000kmまたは1年での交換を推奨しています。車種によってフィルターの装着場所は違いますので、愛車の取扱説明書を見てくださいね。

例えば、スズキのエブリィだと助手席のグローブボックスの奥です。

続いて、外気導入を使うのが、普段からできる重要なメンテナンスです。エアコンの送風の仕組みには外気導入と内気循環があります。その名の通り、外気導入は車外の空気を車内に取り入れる手法。内気循環は車内を車外と遮断して、空気を車の中だけで循環させる手法です。

内気循環ばかり使っていると、車内の湿度が上がりカビや雑菌の繁殖の原因となります。ぜひ、外気循環を使って、車内の嫌な空気をフレッシュな空気と入れ替えてください。

業者に頼んだ方が無難なメンテナンス

カーエアコンのメンテナンスの中でも、フィルターの交換以外は業者に頼んだ方が無難かと思います。エバポレータなどの各種パーツの清掃や、エアコンガスの補充などですね。

エアコンガスの補充くらい自分でできそう…なんて思うかもしれませんが、注意してください。youtubeなどでガスの補充方法なども紹介されていますが、素人が手を出すには危険です。エアコンガスは「フロン回収・破壊法(特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律)」で大気開放が禁止されています。なので「ちょっとガスを入れすぎたから抜こう」ができないんです。

「ガスが少し余ったから捨ててしまおう」と思っても一般ゴミでは廃棄できず、専門の回収業者に頼むしかありません。補充自体はホースをつなげてガスを入れるだけと簡単ですが、扱いが難しいガスだという事ですね。

カーエアコンのメンテナンスまとめ

カーエアコンのメンテナンス方法を、仕組みから解説してきました。

エアコンは真夏のドライブの快適さに直結します。快適さどころか、真夏にエアコン無しだと熱中症になる危険もありますね。カーエアコンのメンテナンスを行って、年中快適なドライブを実現させましょう。

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