自動車の消耗品として何があるでしょうか?タイヤ・バッテリー・エンジンオイルなどなど、数えていくと意外に多いことに気がつきます。
その中でも「オイルエレメント」はどんなものかご存知ない方もいるかと思います。普段馴染みのない「エレメント」というパーツ。意味もよくわかりませんし、ついつい放置しがちですが、劣化すると様々な悪影響があるので交換を強く推奨します。
この記事ではオイルエレメントとは何か、役割、交換の必要性など、基礎知識を紹介していきます。愛車を長持ちさせるためにも、ぜひ知識をつけていきましょう。
オイルエレメントとは一体なに?役割や必要性を解説
聞き馴染みのない「エレメント」という言葉。どんな役割なのか想像できない方も多いかと思います。
実はエレメントは多くの人が馴染みのある言葉と同じものを指しています。全く難しいことはないので、この機会に覚えていってくださいね、
オイルエレメントの役割
オイルエレメントとは、エンジンオイルの不純物を取り除く写真のようなフィルターのこと。自動車の分野だと「エレメント=フィルター」だと考えていいでしょう。
エンジンオイルの役割は以下の5つあります。
- エンジン内ピストンをスムーズに動かす「潤滑」
- エンジンの過熱を防ぐ「冷却」
- シリンダーとピストンの隙間を埋める「密閉」
- エンジン内部の錆つきを防ぐ「防錆」
- 摩擦で発生した不純物を取り除く「洗浄」
この中の洗浄効果によって、エンジンオイルはピストン内部で削れて発生したカーボンや鉄粉でどんどん汚れていきます。それらをろ過して綺麗にし、エンジンオイルの劣化を防ぐためのパーツがオイルエレメントだということですね。
オイルエレメントの必要性
では、汚れたエンジンオイルを使い続けるとどのような悪影響があるのでしょうか?
不純物がゴロゴロと入ったエンジンオイルでは「潤滑」「密閉」「洗浄」の効果が落ちることは容易に想像できますね。汚れた水で洗濯をしても意味がないということです。
さらに、「冷却」「防錆」も、エンジンオイルの成分が変わってしまったら本来メーカーが狙っていた効果を発揮できなくなります。そうするとエンジンの故障に繋がり、修理費は何十万円と高額になることも…!エンジンを長持ちさせることはそのまま車を長持ちさせることに繋がります。
オイルエレメント車の寿命を伸ばすために非常に重要なパーツなのです。
オイルエレメントの交換は絶対必要!交換頻度と費用を覚えておく
オイルエレメントは自動車の代表的な消耗品のひとつです。絶対に交換しなくてはいけないので、交換頻度といくらくらいかかるかを覚えておきましょう。
オイルエレメントの交換頻度は30,000kmまたはごと
オイルエレメントの交換頻度は、オイル交換2回につき1回程度。
自動車メーカーのオイル交換推奨値を単純に2倍した数値を下の表にまとめます。だいたいこのような交換頻度になるでしょう。
- ガソリン車(ターボ車を除く):30,000kmまたは2年
- ガソリンターボ車:10,000kmまたは1年
- ディーゼル車:10,000kmまたは1年
- ガソリン車(ターボ車除く):15,000kmまたは1年
- ガソリンターボ車:5,000kmまたは6ヶ月
- ディーゼル車:5,000kmkmまたは6ヶ月
ついつい前回交換した日を忘れてしまいそうですが、自動車の定期点検にキチッと出している方はお店にエレメントの交換履歴が控えあったり、車にシールが貼ってあるはず。プロに任せておけば安心です。
オイルエレメントの交換費用は6,500円程度
車種によってはオイルエレメントを交換のみの交換はできず、オイルとの交換がセットです。なので、両者を同時に交換したときの参考費用を紹介します。
- オイル代:4,000円
- オイルエレメント代:1,500円
- 工賃:1,000円
オイル代とオイルエレメント代、工賃の合計で6,500円くらいですね。ただ、エンジンの大きな車だと必要なオイル量が多いので高くついたり、外車だとエレメント代が高くなったり金額に差が出てきます。
オイルエレメントの交換をお願いする業者によっても、工賃が無料だったり会員登録でお得な特典が使えたりなど、お得なキャンペーンを打ち出してみましょう。まずはお近くのカーショップに連絡してみましょう。
自分でもオイルとエレメントを交換すれば工賃は丸々お得にできますが、車の腹下に潜る必要があったり、取り出したオイルの処理にお金がかかったりします。
以下はエンジンオイルを取り出している画像。お店だと機械で車を持ち上げるので楽々交換できますが、自宅ではなかなか難しいです。
手間を優先するならお店、値段を優先するなら自分で交換するのがいいですね。
オイルエレメントの交換で愛車を長持ちさせよう!
自動車に乗れば乗るほど劣化していくオイルエレメント。オイル交換2回に1回交換すると覚えておけば分かりやすいですね。
適切なオイルエレメント交換で、いつまでも愛車を元気よく走らせてください。