ユーザー車検で落ちる理由とは?不合格になった場合の対処方法を解説

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車を所有するときに金銭的な負担になりがちなのが車検費用。そんな車検費用を抑える方法として「ユーザー車検」が知られています。自分で車を運輸支局へ持ち込む車検方式で費用を削減できますが、その分ハードルも高く、不合格になるケースも少なくありません。

特に初めての場合は、保安基準の見落としや事前の点検不足が原因で落ちることが多いのが実情です。どこをチェックされるのかを理解していないと、想定外のトラブルにつながります。

本記事では、ユーザー車検の基本や流れに加え、不合格になりやすいポイントと対処方法を解説します。無駄な手間や出費を防ぎ、スムーズに合格するための参考にしてください。

目次

ユーザー車検の基礎知識


ユーザー車検の基礎知識として、通常の車検との違いや当日の流れ、合格率を紹介します。

ユーザー車検とは?通常の車検との違い

ユーザー車検とは、車の所有者自身が運輸支局へ車を持ち込んで車検を受ける方法です。ディーラーや整備工場に依頼する一般的な車検と違い、代行手数料や整備費用を省けるため、費用を抑えられるのが特徴です。

一方で、通常の車検はプロが整備や点検をするのに対し、ユーザー車検では事前点検や不具合の修理を自分で手配する必要があります。また、例えばエンジンオイルの劣化は車検では見られないため、予防整備が不十分でも問題なく通ってしまう場合がある点にも注意が必要です。

ユーザー車検の当日の流れ

ユーザー車検は、事前に予約をしたうえで運輸支局に車を持ち込み、書類提出と検査ラインでのチェックを受ける流れです。

当日はまず受付で必要書類を入手し、記入します。次に自賠責保険の加入、自動車重量税や検査手数料の支払い、書類の提出をします。その後は外観検査・灯火類の確認などの検査を順に受けます。合格となったら検査表と車検証を提出し、代わりに新しい車検証と車検ステッカーを受け取って終了です。

初めての場合でも、検査コースには案内表示があり係員の指示も受けられるため、基本的な流れを理解しておけば問題ありません。

ユーザー車検の合格率はどれくらい?

軽自動車検査協会によると、ユーザー車検の再検査率は21%程度です。つまり一発合格する割合は79%程度とされています。認証工場の再検査率は7%程度なので、3倍は再検査になる可能性があるということです。特に初めてユーザー車検を受ける場合は、不合格となって再検査になりがちです。

不安がある場合は、事前にテスター屋(予備検査場)で予備検査しておくことで不合格になるリスクを下げられます。

ユーザー車検で落ちる主な理由7選


ユーザー車検は事前準備をどれだけしっかり実施したかが合否を左右します。不合格になりがちな項目を7つ紹介します。

ただし、どれだけ注意しても専門の機器がないと事前チェックできない項目もあります。不安がある場合や確実に通したい場合は、【最新】車検おすすめ比較ランキングを参考にして、整備込みで依頼できる車検業者の利用も検討してみてください。

1.ヘッドライトの光量不足・光軸ズレ

ユーザー車検で最も不合格になりやすいのがヘッドライトです。光量不足や照射方向(光軸)のズレは厳しくチェックされるため、見た目では問題なさそうに見えても不合格になるケースが多くあります。特にヘッドライトを純正から交換している場合は要注意です。また、交換していなくても、ヘッドライトの曇りやキズで光量が足りなくなる場合もあります。

2.ブレーキ関連の不具合

ブレーキの効き具合や左右差は検査ラインで数値として判定されます。例えば左右のブレーキでムラがあると不合格になります。専用の機械での計測が必要なため、自分で事前チェックしにくいことが、不合格が多い理由のひとつです。普段から違和感がある場合はもちろん、問題がなくても長期間点検していない車は予備検査も視野に入れておきましょう。

3.タイヤの溝不足・ひび割れ

タイヤのスリップサインが露出している場合は不合格となります。具体的には残り溝が1.6mm未満だと車検に通りません。また、溝があってもひび割れや偏摩耗がひどい場合も指摘されることがあります。自分でもチェックしやすいポイントなので、ユーザー車検を受ける前にスリップサインの露出はないか、ひび割れはないかを確認しておくことをおすすめします。

4.灯火類の球切れ・点灯不良

ヘッドライト以外にも、ウインカーやブレーキランプ、ナンバー灯などすべての灯火類が検査対象です。1つでも点灯しないと不合格になります。フロントのライトは運転中に気が付けますが、バックランプは見落としがち。点灯が分かりやすい夜間や他人に見てもらいながらブレーキを踏んで、ブレーキランプが問題なく点灯するかを事前に確認しておきましょう。

5.マフラー・排気ガス基準オーバー

排気ガス検査では、一酸化炭素や炭化水素の数値が基準を超えると不合格になります。社外マフラーに交換した車はもちろん、交換していなくてもエンジンの状態不良で不合格になることがあります。排気ガスの成分や音量を検査することは専用の機械が必要なので、不安でしたらブレーキ検査と同じく予備検査を受けるのもよい選択でしょう。

6.車高・改造パーツが保安基準不適合

車高が低すぎる場合や、車体からはみ出したタイヤ・不適合なエアロパーツなどは保安基準違反となり不合格です。純正から改造していなければそれほど気にする項目ではありませんが、改造車は注意が必要です。特に専門店でなく自分でカスタムした場合は、最低地上高や車幅などの基準を満たしているか事前に確認しておく必要があります。

7.ワイパー・ウォッシャー液不足

ワイパーの拭き取り不良やウォッシャー液が出ない場合も不合格になります。ゴムの劣化やウォッシャー液切れといった簡単な原因であることがほとんど。自分でも簡単に対応できる項目なので、事前チェックで確実に対処しておきましょう。

ユーザー車検で必要なものは?書類不備でも不合格になる?


ユーザー車検では車の状態を見る検査ですが、書類に不備があると、そもそも検査を受けられなかったり、不合格になったりするため注意が必要です。ここでは当日必要なものと見落としやすいポイントを整理します。

ユーザー車検で必要なもの

ユーザー車検に必要な主なものは以下のとおりです。

ユーザー車検を受けるために必要なもの
  • 車検証(自動車検査証)
  • 自賠責保険証明書
  • 自動車税(種別割)納税証明書(不要なことも多い)
  • 車検費用
  • 継続検査申請書
  • 自動車検査票
  • 自動車重量税納付書

このうち、継続検査申請書と自動車検査票、自動車重量税納付書は当日運輸支局で入手できます。車検証や自賠責保険証明書は事前に準備しておく必要があります。また、自動車税納税証明書は2023年1月から電子化され、検査場の窓口でオンラインで確認できるようになったため原則不要です。ただし、納税や中古車を購入した直後は納税状況がシステムに反映されてないこともあるため、不安な場合は従来通り紙の納税証明書を用意しておくと安心です。

ユーザー車検の書類で見落としやすいもの

ユーザー車検では、書類関連のミスで手続きが止まるケースも少なくありません。特に注意したいのが以下のポイントです。

ユーザー車検の書類で見落としやすいもの
  • 自賠責保険の有効期限切れ
  • 納税証明書の未提出
  • 車検証・点検記録簿の不備
  • 違反金の未払い

まず、自賠責保険の有効期限切れです。車検を通すには次回の車検満了日まで有効な自賠責保険に加入している必要があります。期限が切れていたり期間が不足している場合は、その場で再加入が必要です。

次に、自動車税の納税証明書の未提出です。前述のとおり、近年はオンラインで確認できるケースがほとんどですが、状況によっては紙の証明書が求められることもあるため事前に用意しておくと確実です。

また、車検証や点検記録簿の不備も見落としがちなポイントです。車検証は普段使わないため当日にどこにあるか分からなくなることも。たいていはグローブボックスに入れてあるので、事前に存在を確認しておきましょう。点検記録簿は必須ではないものの、提出を求められるケースや確認される場面もあるため、事前点検とあわせて準備しておくのが無難です。

さらに、駐車違反など軽微なものでも違反金の未払いがあると、そもそも車検を受けられません。確実に納付してから車検を受けるようにしましょう。

このように、書類関連のミスは事前準備で確実に防げます。検査当日に慌てないためにも、ひとつずつ確認しておいてもよいでしょう。

ユーザー車検で不合格になった場合の対処方法


ユーザー車検を含め、車検では再検査が可能です。不合格になっても、適切に対応すれば再検査で合格ができます。

当日中なら2回まで無料で再検査が可能

ユーザー車検では、同日中であれば最大2回まで追加料金なしで再検査を受けられます。たとえば、灯火類の球切れやワイパーゴムの劣化が不合格の原因であれば、近くの整備屋やカー用品店で調整・交換をして、そのまま再受検する流れが一般的です。

軽微な不具合であれば当日中に修正して合格できるケースも多くあります。ただし、検査場の受付時間や検査時間に間に合わない場合は受検できないので注意が必要です。

後日15日以内であれば限定検査が可能

当日中に修理が間に合わない場合でも、不合格日から15日以内であれば「限定検査(再検査)」を受けられます。この場合は不合格箇所のみを再チェックするため、すべての検査をやり直す必要はありません。

再検査したい場合は、不合格になった当日に窓口で限定自動車検査証の発行をしてもらいます。再検査当日には1,000円程度の手数料がかかりますが、不合格箇所だけ修理すれば問題ないため、検査を最初から受け直すより金銭的・時間的な負担は軽くなります。

修理費用の目安としては、ヘッドライト調整で数千円、電球交換で数百円〜数千円、タイヤ交換で数万円程度が一般的です。一方で、ブレーキや排気系の不具合になると数万円単位になることもあります。なお、ユーザー車検でも修理だけ業者に依頼することは可能です。整備工場やカー用品店に車を持ち込んで不合格箇所を伝えれば対応してもらえます。自分で修理しきれず再検査になることを考えると、不合格箇所によっては無理せずプロに任せたほうが効率的でしょう。

再検査が最初からやり直しになるケース

不合格から15日を超えた場合、再検査は受けられず最初からやり直しになります。すべての検査工程を再度受ける必要があります。検査手数料が再度発生し時間も余計にかかるため、不合格後は早めに修理と再受検を行うのが基本です。

ユーザー車検が向いている人・向いていない人


ユーザー車検は業者に依頼するより手間も知識もかかるため、すべての人におすすめできるわけではありません。確実に一度で通したい場合や、トラブルを避けたい場合は、車検業者に依頼する方が結果的に効率的なケースもあります。費用だけでなく、【最新】車検おすすめ比較ランキングも参考にして、時間や手間も含めて比較したうえで判断するのが現実的です。

ユーザー車検が向いている人の特徴

ユーザー車検は、車や車検自体の知識を持っており、さらに費用をできるだけ抑えたい人に適した方法です。ユーザー車検は段取りや事前準備が重要であり、チェック項目を把握しているかどうかで合否が大きく左右されます。また、平日に時間を確保できる人も条件のひとつです。ユーザー車検は不合格になった場合の再検査も含めて平日しか実施できません。

ユーザー車検が向いていない人の特徴

車の知識に不安がある人や、点検・整備を自分で判断する自信がない方には不向きといえます。車検は見た目では問題がなさそうでも基準を満たしていないケースが多く、結果的に不合格になり時間も費用も余計にかかる可能性があります。また、手間や時間をかけたくない人にも向いていません。ユーザー車検は事前準備から当日の手続き、場合によっては再検査まで対応が必要になるため、負担は決して小さくありません。

ユーザー車検で失敗するといくら損する?


ユーザー車検で再検査になると、以下のように時間的、費用的に損してしまう可能性があります。

ユーザー車検で失敗するといくら損する?
  • 再検査で休みをもう1日使う
  • 修理費が高くつく可能性
  • 仮ナンバーが必要になるケース

まず、再検査による時間的な損失があります。当日中に対応できればよいですが、別日に再検査となると追加で1日休みを使わざるを得なくなります。ユーザー車検は平日にしか受けられないため、仕事への影響も無視できないポイントです。

次に、修理費が高くつく可能性があります。ユーザー車検では事前整備を最低限にして受検する人も多いですが、不合格後に急いで修理すると選択肢が限られ割高になることがあります。「安く済ませるつもりが結果的に高くついた」というケースもあります。

さらに注意したいのが仮ナンバーが必要になるケースです。再検査期間の15日以内であっても、車検切れの状態では公道を走れません。公道を走って検査場に向かうには自治体窓口で手数料750円を支払い仮ナンバーを取得する必要があります。手続き自体は難しくありませんが、手間や時間がかかるうえ、仮ナンバーの期限は最長5日と短いです。レッカーで検査場に持ち込む手もあるとはいえ、それでは仮ナンバー発行よりお金がかかってしまうでしょう。

このようにユーザー車検はうまくいけば安く済みますが、失敗すると時間・手間・費用がかさみやすいのが実態です。確実性を重視するのであれば、【最新】車検おすすめ比較ランキングを参考に複数の車検業者を比較したうえで依頼する方が、結果的にコストパフォーマンスが高くなる場合も珍しくありません。

まとめ


ユーザー車検は車検費用を抑えられる点が大きなメリットですが、その分だけ事前準備や自己判断が求められます。特にヘッドライトやブレーキ、タイヤなどの基本項目で不合格になるケースは多く、意外と不合格率も高いことが実情です。

また、不合格になった場合でも再検査制度は用意されていますが、時間や手間が増えることは避けられません。場合によっては修理費や再受検のためのスケジュール調整など、想定以上の負担になることもあります。

「確実に一度で通したい」「手間をかけたくない」という場合は、【最新】車検おすすめ比較ランキングをチェックして、車検業者への依頼も含めて比較検討してみてください。

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