【トヨタグループが2位に浮上FCAとPSAの合併が間近に③】2019~2020年の注目新車たち
2019~2020年の注目新車たち
2019年に東京モーターショーが開催されたこともあり、2019年~2020年は新型車の登場は割合に活発だ。ただし新型コロナウイルスの影響で一部車種については見送られていることも見逃せない事実である。
2019~2020年のなかで活発な動きだったのがトヨタだ。一時期日本で販売が中止となっていたRAV4の再投入や、ついに5ナンバーサイズから脱却し3ナンバーとなったカローラの導入、そしてハリアーのフルモデルチェンジとそのラインアップはバリエーションに富んでいる。
なかでも見逃せない存在となっているのがヴィッツのフルモデルチェンジだ。従来のヴィッツは日本ではヴィッツ、海外ではヤリスのネーミングで販売されていたが、このフルモデルチェンジでグローバルに車名をヤリスに変更。さらにはスポーツモデルとなるGRヤリスやSUVのヤリスクロスも投入するなど多彩な車種攻勢も見逃せない。
現在トヨタは世界ラリー選手権(WRC)にヤリスで参戦中であり、2020年は10年ぶりに日本で「ラリージャパン」が開催される。その開催地がトヨタのお膝元である愛知県とお隣の岐阜県ということで、さまざまな部分で力が入っているというわけだ。
さて、トヨタグループとなるダイハツは軽自動車のタント、同じく軽自動車のタフト、そして小型SUVのロッキー(トヨタブランドではライズの名前で販売)を登場させている。いずれもDNGAと言われる新世代のプラットフォームを用いたモデルで、非常に高い評価を受けている。
2年9カ月ぶりの新型車投入という日本の自動車メーカーとしては珍しく新型車投入が遅れた日産。この2年9カ月ぶりとなるのがコンパクトSUVのキックスだ。キックスのパワーユニットははエンジンで発電した電力を使ってモーターを駆動するe-POWERのみで、電動モデルにかける日産らしい試みとなっている。
ホンダは軽自動車のNシリーズの基本モデルとなるNワゴンの新型を導入するとともに、アコードのフルモデルチェンジも行った。アコードのようなミドルクラスセダンは日本でのマーケットは小さい。ホンダはアコードの生産を海外に移転し、輸入車として販売することなった。
ホンダといえばスポーティさがウリだが、今度のフィットはベーシックな性能を大切にしたモデルで、とくにスポーティなグレードの設定はない。とはいえ、今後もないと言い切れないところがクルマのおもしろいところである。
日産と三菱が共同で開発、それぞれのブランドで販売している軽自動車の日産ルークス、三菱eKクロススペースも刷新が行われた。
スズキはハスラーをフルモデルチェンジし2代目としている。
日産キックス
ホンダ・アコード
ダイハツ・ロッキー
トヨタ・カローラ
ダイハツ・タフト
トヨタ・ハリアー
日産ルークス
ダイハツ・タント
トヨタ・RAV4
三菱ekクロススペース
トヨタ・ヤリス
スズキ・ハスラー
ホンダ・N ワゴン
ホンダ・フィット
関連記事
【トヨタグループが2位に浮上FCAとPSAの合併が間近に②】2014年後半から続く円安基調がどう影響するか・自動車メーカーの東南アジアシフト進む