【内装の名称②】キャビン(室内)にある装備の名称やラゲッジルーム(荷室)関係の名称は!?

キャビン(室内)にあるシートと装備の名称

ドライバーが座るシートが「ドライバーズシート」または「運転席」で、助手席は「パッセンジャーズシート」と呼ばれることも多い。前方2席の後ろにある席は、3列シート車の場合「セカンドシート」と呼ばれ、セダンなどの2列シート車では単に「リアシート」と呼ばれる。写真にある肘掛は「アームレスト」、独立した前席の両側にアームレストが付いているタイプのシートは俗に「キャプテンシート」と呼ばれている。
座席の間にある小物入れは「コンソールボックス」で、運転席以外の足元にある足載せ台が「オットマン」。オットマンとはオスマン帝国のことで、当時オスマン帝国では背もたれのない椅子が使われており、それがイギリスに伝わった際、オットマンと呼ばれるようになった。

 


①ドライバーズシート
②パッセンジャーズシート
③ヘッドレスト
④アームレスト
⑤オットマン
⑥セカンドシート
⑦コンソールボックス
⑧サードシート

トランクやラゲッジルーム(荷室)の名称

純粋な内装から話は離れてしまうが、自動車に装備されている荷室の名称について解説しよう。セダンなどの後部にある「トランク」は「トランクルーム」を略した呼び方だ。エンジン搭載位置の反対側、すなわち一般的にはクルマの後方に設けられていることが多い。

 


■写真はセダンタイプのクルマのトランク。トリムによって客室から分離されている密閉型にあたる。トランクの「フタ」に相当する部分はトランクリッドと呼ばれる。密閉型のトランクは積載物のにおいなどが客室に侵入しないというメリットがあり、また人によっては「キャビンと荷物スペースがつながっていることが感覚的にガマンできない」という理由から、セダンタイプのクルマを好む場合もある。

 


■こちらは開放型の荷室。開放型の場合は、トランクではなく「ラゲッジスペース」や「ラゲッジルーム」「カーゴスペース」などと呼ばれる場合のほうが多い。ハッチバックやステーションワゴン、ミニバン、SUVなどのトランクは必然的にこの開放型トランクになる。客室との間に隔壁がないため、リアシートを倒せばトランクとしての容量が大幅に増えるというのが開放型のメリットといえる。

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内装関係の名称に多いいわゆる「和製英語」

ここで挙げた内装の名称は日本における一般的な呼称だが、このあたりの名称はいわゆる和製英語も多く、また同じ英語圏でもアメリカとイギリスでは呼び方が違っていたりする。
例えばフロントガラスというのは和製英語で、イギリスでは「ウインドスクリーン」、米国では「ウインドシールド」(ともに風よけの意味)と呼ぶ。日本ではバックミラーと呼ばれる鏡も、英語圏では「リアビューミラー」だ。サイドミラーは米国でも「サイドミラー」だが、英国では「ウイングミラー」。
日本で一般的に使われているリアシートというのも実は和製英語で、英語圏では後部座席は「バックシート」となる。まあ現地でリアシートと言っても(たぶん)通じるとは思うが。また日本人同士で会話する場合は、変に本国風の正確な英語で部位名を言うと「気取ってる嫌なヤツ」と思われてしまうリスクも……。

■なにかとややこしい内装関係の英語名。ちなみにバイザー裏のバニティミラーは英語圏でも「バニティミラー」で、ちなみにバニティというのはこの場合「化粧」という意味だ

■なにかとややこしい内装関係の英語名。ちなみにバイザー裏のバニティミラーは英語圏でも「バニティミラー」で、ちなみにバニティというのはこの場合「化粧」という意味だ

クルマ豆知識

絶版名車列伝/「マツダRX-7」(1978〜2003年)1978年にロータリーエンジン搭載専用車のサバンナRX-7として登場。1985年に2代目サバンナRX-7にフルモデルチェンジ。1991年、フルモデルチェンジしアンフィニRX-7、1996年のマイナーチェンジでマツダRX-7となる。2003年絶版

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