【F1(フォーミュラ1)①】これぞ“オープンホイールレース”の頂点
『ここをチェック』
★世界選手権としてのF1が始まったのは1950年から
★最高峰のレースらしく最新テクノロジーが満載
★毎年細かいレギュレーション変更が行われる
これぞ“オープンホイールレース”の頂点
正式名称(日本語表記での)「FIAフォーミュラワン世界選手権」、略称F1はFIAが主催するオープンホイールレースの頂点カテゴリーだ。世界各国を転戦し、毎戦結果に応じたポイント(※①)がチームとドライバーに配分され、年間の総得点により争う。フォーミュラとは「規定」を意味し、その名のとおり厳格なレギュレーションの下に運営される。
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結果に応じたポイント
F1に限らず、多くのレースでは順位に応じてポイントが配分されるシステムが採用されている。F1については決勝レースの結果のみでポイントが決まるが、ポイント数は時代によって異なり、現在のレギュレーションでは優勝が25ポイントで、以下10位までポイントが与えられる。
世界選手権としてのF1が始まったのは1950年のこと。1906年にフランスで初めてのグランプリが開催されたのを皮切りに各地でレースが行なわれるようになり、1946年にFIAが細かい規則を定めて「フォーミュラA」が誕生。これが改称されたのがF1である。
当初は自然吸気エンジンは4・5ℓ、過給機付きエンジンは1・5ℓという排気量で、アルファロメオとフェラーリ、マセラティの3メーカーによる争いだった。50年代後半には「プライベーター」が参戦し、’60年代に入ると葉巻型のマシンへと進化。’60年代後半には現代のF1のようなウイングが備わり、空力が重視された。’70年代以降はマシンの開発競争が激化し、’80年代のアイルトン・セナ、アラン・プロストの時代に全盛期を迎えた。
1994年のアイルトン・セナ選手の死亡事故をきっかけに、F1はスピードを抑制する方向にシフト。その後は、長らく続いた世界的な経済の低迷もあって開発は制限されることに。また環境への配慮ということもあり、2014年からはそれまでの2・4ℓのV8自然吸気エンジンからV 6 の1・6 ℓ ターボ(※②)エンジンに改められている。
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②V6の1.6ℓターボ
2014年に大幅なレギュレーション改正が行われ、CO2排出量削減の観点からエンジンはダウンサイジングされV6の1.6ℓ直噴ターボに改められた。現在は周辺機器も含めたパワーユニットで語られることもあるが、やはりエンジン単体での性能の優劣は性能差の重要な要素となっている。
2020年シーズンはF1史上最多となる22戦が予定されていたが、新型コロナウイルスの世界的まん延により、原稿執筆時点で、アジア、オセアニア、中東などでのグランプリは中止。欧州のみ13戦が行われる予定。また2021年に予定されていた大々的なレギュレーションの改変も2022年に先送りとなった。
F1が始まって以来参戦を続けている唯一のチームがスクーデリア・フェラーリ
参考情報 ここもチェック!
近年のF1で注目のテクノロジーとは?
現代のF1で注目されているテクノロジーは3つある。
そのひとつがDRSで、リアウイングの一部を可動させることで空気抵抗を減らし最高速度を伸ばすというテクノロジー。前走車と1秒以内の距離であったときのみ、DRSゾーンと呼ばれる区間での使用が認められている。
次にERSことエネルギー回生システム。ブレーキング時に発生するエネルギーを蓄電し、任意のタイミングでマシンにプラスαのパワーを与えることができるものだ。
2018年からはハロと呼ばれる安全装備が義務づけられた。ハロはコクピットの前に備えられるロールケージのようなもので、クラッシュ時の安全性を向上する機能が備えられている
①マツダアスティナ ②FD3S型RX-7 ③180SX ④GTO(正解=②)