【BMW②】往年のBMWの代表的モデルは?・’80年代から現在までの代表的モデルは?

往年のBMWの代表的モデルは?

英国オースチン・セブンのライセンス生産から始まり、3/20AM1でオリジナルモデルの開発に成功したBMWの方向性を大きく変えたのは、1961年に発表された1500だろう。この高性能なスポーティサルーンがセールス的にかなりの大成功を果たしたことで、その後のBMWが向かうべき道が示されたわけだ。
1966年に登場した1600-2(通称マルニ)もエポックメイキングなモデルといえる。軽量なボディに軽快な直列エンジンを載せたこの2ドアサルーンは、以降のBMW車に大きな影響を与えている。欧州車として初めてターボチャージャーを搭載したのも、このモデルの進化型である2002だ。
ツーリングカーレースで活躍して一躍その名を轟かせた3・0CSは、1968年に登場した大排気量クーペである2800CSの発展形。ちなみにこの3・0CSが、現在まで続くBMW6シリーズの先祖にあたるモデルだ。
1970年代に入ると、フルモデルチェンジを機にそれぞれの3シリーズ/5シリーズ/6シリーズ/7シリーズという名称に変更。さらに1978年には、レース参戦を目的に開発されたミッドシップスポーツのM1を登場させている。


BMW02シリーズは1966年登場。当初のモデルは1.6ℓ の1600-2で、最多台数となったのは2ℓ の2002


BMW・2.5/2800/3.0CSは1968年から販売された2ドアクーペである。現在の6シリーズに相当


BMW 1500は1961年から販売された中型セダン。別名「ノイエクラッセ」(英語でニュークラス)


モータースポーツでの活躍を期待して開発されたスポーツカーM1。1978年から3年間販売


1975年に登場した初代3シリーズ。コードネームはE21。1977年には直列6気筒版も登場した

’80年代から現在までの代表的モデルは?

1982年に登場した2代目3シリーズ(E30型)は、実用的な4ドアモデルを追加したこともあって、世界中で大ヒットを記録する。
E30型3シリーズは日本へも数多くが輸入され、バブル期だったこともあり「六本木のカローラ」と揶揄されるほどポピュラーな存在になった。ツーリングカーレースへの参戦資格(ホモロゲーション)を得るために開発された初代M3や、ドアが下にスライドして開閉するロードスターのZ1は、この2代目3シリーズがベース。 
基本となるシリーズ以外では、ユーノスロードスターにインスパイアされ開発したZ3ロードスターが1996年のデビュー。後継となるZ4ロードスターは2002年に登場している。プレミアムSUV(BMW自身はSAVと呼ぶ)として人気のX5は2000年から、X3は2004年からのラインナップである。
BMWイコールFR駆動という概念をひっくり返したのが2014年に登場した2シリーズアクティブツアラー。ミニのコンポーネンツを使うことでFFのBMWが登場。BMWも新しい時代に突入した。


世界中で大きなマーケットとなっているコンパクトSUVに投入されたX3


ハイパフォーマンスモデルであるM4に設定されたオープンモデルのカブリオレ


ユーティリティ性を備えるモデルもラインアップ。写真は2シリーズ


BMWのフラッグシップクーペとなるのが8シリーズ。1999年以来の2代目で2018年登場

参考情報 ここもチェック!

電気自動車に関しては“ i ”という専門ブランド

水素エンジンの開発、実用化を実現した一方、BMWは通常エンジンと電気モーターのハイブリッド車もラインアップするなど、新しいパワートレインについて積極的な開発、展開をしているのがBMWだ。そうしたなか、電気自動車については、従来のBMWというブランドではなく「BMW i」という専門ブランドで展開する。こうしたのはBMWがエンジンメーカー発祥で、エンジンとモーターを分けたいという気持ちがあったのかも知れない。「BMW i」は2013年から実車展開(日本での発売は2014年から)しているブランドで、現在はコンパクトなハッチバックモデルのi3と、スーパースポーツのi8が存在する。2018年にはi8がマイナーチェンジ。同時にオープンモデルのロードスターが追加された。

2018年に追加されたi8のロードスター。12気筒エンジンを積むようなスタイリングだがパワーユニットは1.5ℓエンジン+モーターとなっている。2020年生産終了


クルマ豆知識
例題/高速道路で誤って出口を通過した際に、無料でその区間戻ることができる証明書は?
①特別転回証明書 ②特別払い戻し証明書 ③特別重複通行証明書 ④特別区間多重証明書(正解=①)


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