【日常点検の基礎知識】安全と長持ちのためにはとても大切
『ここをチェック』
★以前は始業点検と呼んでいた
★推奨は15項目
★大切なのは気になる部分をプラスすること
自分のクルマを自分で点検することは非常に大切
2007年に車両法が改正される以前は運行前点検といって、クルマを動かす前の点検が義務づけられていた。しかし、クルマの性能や信頼性が向上したこともあって、毎回の点検は不要、しかしながら日常的な点検は必要ということで「日常点検」という名前に変更された。国交省では下記に上げる15項目を推奨しているが、それだけでなく自分が気になる部分、そのクルマの弱い部分(※①)も点検項目に加えてチェックすることが大切だ。
●国交省が推奨する15項目
1.ブレーキ液の量
2.冷却水の量
3.エンジンオイルの量
4.バッテリー液の量
5.ウインドウ・ウォッシャー液の量
6.ランプ類の点灯、点滅
7.タイヤの亀裂、損傷の有無
8.タイヤの空気圧
9.タイヤ溝の深さ
10.エンジンのかかり具合、異音
11.ウインドウ・ウォッシャー液の噴射状態
12.ワイパーの拭き取り状態
13.ブレーキの踏みしろと聞き具合
14.駐車ブレーキの引きしろ(踏みしろ)
15.エンジンの低速、加速状態
■冷却水は上限と下限の間に入っていることが大切
■タイヤの空気圧は運転席側Bピラーなどに指定圧が示されていることが多い
補足情報
①クルマの弱い部分
クルマによって弱点となる部分となる部分がある。たとえば、ある部分のボルトがゆるみやすいとか、エアクリーナーが汚れやすい、といった特性がある場合はそうした箇所も点検項目に入れておくことが大切。また、エンジンオイルが減りやすいなどの傾向があるクルマの場合は、エンジンオイルの点検頻度を増やすなど、そのクルマにあった点検をすることがもっとも大切。
例題/パーキングブレーキ警告灯が作動時以外で点灯したときの意味は?
①ブレーキの過熱 ②ブレーキ液面の低下 ③ブレーキ作動状況 ④ブレーキランプ切れ(正解=②)