【カーライフを楽しく素敵に①】燃料高騰時代に対応する省エネルギー運転テクニック・ガソリンの税金は税金に税金がかかっている

『ここをチェック』
★省エネ・テクをマスターしよう
★ガソリンにかかる税金を知る大切さ
★感覚を研ぎ澄ませば運転も上手になる

燃料高騰時代に対応する省エネルギー運転テクニック

燃料はもちろん、電気でも水素でもエネルギーをもっとも効率よく使用するには、走っていないときは起動しないということが大切。最近はアイドリングストップがついているクルマも多いので、その効果を感じる人も多いだろう。ところが、クルマに乗る前にエンジンを始動したりする人は意外と多い。クルマに乗って、シートベルトして、ドアを閉めて……すべての用意が整ってからエンジンを始動する習慣を付けよう。
よく言われるのは急加速をしないということだが、加速には効率のいい加速というのがある。それは、燃費や排ガスの計測に使われるWLTCモード(※①)やJC08モードの加速を模すること。インターネットなどで調べればそれぞれのモードの加減速グラフが出てくるはずなのでそれを参考にしてほしい。

 

補足情報

①WLTCモード

従来使われていたJC08モードに変わって2020年から採用された新しい走行モードで国際基準となる。今後は燃費や排ガスはこのモードで計測されることになる。WLTCモードには総合的な走行状態を表すWLTCモードのほかに、市街地、郊外、高速、超高速(日本では採用しない)のそれぞれの数値が公表される。

なぜそれを模すると燃費がいいか? といえば、自動車メーカーが、そこで燃費がよくなるようにセッティングをしているからにほかならない。
また他車に迷惑をかけない範囲であれば、前方の信号が赤になったときなどはできる限り惰性走行をすれば、効率がいい。加速して行ってブレーキを踏めば、燃料もブレーキパッドも減る(※②)こと必至だ。

クルマに余分な荷物を積まないようにして、重量を減らす……というのは基本中の基本。意味もなくものを移動しても、しかたないのだ。

 

補足情報

②ブレーキパッドも減る

無駄にスピードを出したり、加速したりすることは燃料を無駄遣いするだけでなく、ブレーキパッドやタイヤなども消耗する。逆を言うなら、燃費にいい運転はブレーキパッドやタイヤにも優しく消耗しない走り方ということになる。


■ガソリンの使用量を抑えることは、お財布だけでなく環境にもやさしいということを覚えていてほしい

 

ガソリンの税金は税金に税金がかかっている

ガソリンには1ℓあたり、53.8円のガソリン税と、2.8円の石油税、計56.6円の税金が課せられている。ガソリンの本体価格が100円だとすると、販売価格は156.6円となるが、これは消費税抜きの価格。実売は10%の消費税がかかり、172.26円となる。しかしよく考えてほしい。ガソリン税と石油税にも消費税が掛けられているのだ。税金に税金が掛かるのは大きな問題。石油元売り会社や販売会社、JAFも異議(※③)を唱えている。

軽油については32.1円の軽油引取税、2.8円の石油税が掛かっているが、消費税か掛けられるのは本体+石油税の部分だけで、軽油引取税分には課税されない。軽油が安価なのはこうしたことも関係している。

補足情報

③JAFも異議

JAFというと国土交通省や警察庁の関係で、国側の立場を主張するようなイメージがあるが、JAF自体はユーザー団体という立場なので、当然自動車ユーザーに不利益となるようなことについては反対の立場を取ることが多い。高速道路料金などについても、意見を述べることがある


■ガソリンと軽油ではかけられる税金の種類が異なる。また消費税の課税範囲も違っている

 

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ガソリンを無駄なく入れるには

ガソリンスタンドの数が減っている現在では、安いガソリンスタンドを求めてわざわざ移動することもある。しかし、考えてみてほしい。わざわざ移動すればそれだけ余分にガソリンを使うことになる。多少の価格差であれば、通りがかりに給油したほうがムダがないのだ。遠出をすることが多い人は、同じ石油元売り業者のカードを作るとか、同じガソリン販売店のカードを作るなどすることでどこでも会員価格で入れやすくなる。一般的に高速道路のSAやPAは高めなので、高速道路に乗る前や下りてから給油する方がリーズナブルである。

■支払い方法によって価格が異なってくるのがガソリン価格の特徴。会員カードなどを使いつつ、ポイントカードも併用すると効率がいい

■支払い方法によって価格が異なってくるのがガソリン価格の特徴。会員カードなどを使いつつ、ポイントカードも併用すると効率がいい

参考情報 ここもチェック!

便利でリーズナブルなカーシェアリング

新しいクルマの使い方として注目を浴びているカーシェアリング。会員となることで、クルマを短時間から使うことができる。燃料代も保険料もすべて込みとなっているのが通常。燃料を入れて(燃料代金は個人負担しない)返却するとポイントが付与されるなどの特典を設けていることが多い。駐車場代や車検代なども掛からないので、たまにしかクルマを使わない人にとっては便利でリーズナブル。しかし、クルマをドレスアップしたりという楽しみは味わえない。また当然のことながら、誰かが使っていれば使うことはできない。こうしたことを理解し、納得すればカーシェアリングはかしこい選択となるはずだ。

■カーシェアリングにはいくつもの企業が参入している。なかでもタイムスは大手だ

■カーシェアリングにはいくつもの企業が参入している。なかでもタイムスは大手だ

クルマ豆知識

例題/免許証番号の末尾の数字はいったいなにを指す?
①免許試験の受験回数 ②交通違反の回数 ③免許証の再発行回数 ④住所を変更した回数(正解=③)

 

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