インディカーシリーズはインディアナポリス５００（インディ５００）を頂点におく、レースシリーズだ。現在使用されているマシンは、フォーミュラカー（アメリカではオープンホイールマシンと呼ばれる）を使ったものとなる。
インディ５００は、インディアナポリス・モータースポーツ・ウェイのオーバルコースを使い５００マイルの距離で戦われるレースで、１９１１年に第１回を開催、途中2回の世界大戦での中止したことがあるが、それを除けば毎年開催されている歴史あるレースである。
インディ５００は年に１回、５月に開催される。当初は単独のレースであったが、１９７９年にアメリカでＣＡＲＴと呼ばれるオープンホイールマシンのレースシリーズが発足、インディ５００もそのシリーズの1戦に含まれるようになる。
しかし、インディアナポリス・モータースポーツ・ウェイのコースオーナーが、独自のレースシリーズであるインディカーシリーズ（ＩＲＬ）を立ち上げＣＡＲＴから独立。インディ５００はＣＡＲＴからＩＲＬに移ることになる。
その後しばらくはＩＲＬとＣＡＲＴの２つのオープンホイールレースが行われるが、やがてＣＡＲＴはＩＲＬに吸収される形で終焉を迎える。
ＣＡＲＴ、ＩＲＬともに日本人ドライバーが参戦してきたが、なかでも好成績を残しているのが佐藤琢磨。２０１０年からＩＲＬに参戦し、２０２1年8月までに5勝、そのうち２勝はインディ５００での優勝である。

インディカーのレースはオーバルコースのほか、ロードコースや市街地コースでも開催される

2020年からエアロスクリーンと呼ばれる風防が装着され安全性を向上した

インディ500表彰台ではシャンパンではなく、牛乳を飲み干すのが伝統。右下に写っているのが優勝トロフィのボルグワーナートロフィ、純銀製で歴代優勝ドライバーの顔の彫刻が貼り付けられる