【トヨタグループが1位に浮上FCAとPSAが合併③】2019~2020年の注目新車たち
2020~2021年の注目新車たち
2019年12月初旬に中国武漢において新型コロナウイルス感染症の最初の患者が確認された。日本での第1号患者は2020年1月15日といわれている。2020年4月7日に東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県に緊急事態宣言を行い、4月16日には対象が全国に拡大した。多くの場合、新型車はイベント会場やホテルなどで発表会を行うが、コロナ禍ではそうした発表会も開催できず、多くはオンライン発表という形を とりながら、各社は新型車を投入してきた。
トヨタは2014年に登場した水素を使う燃料電池車ミライが2020年にフルモデルチェンジし2代目に移行した。ミライは水素を反応させることで電気を発電、走行用バッテリーに蓄積してその電気を使って走行するモデルである。蓄電用のバッテリーは初代はニッケル水素電池であったが、2代目ではリチウムイオンに進化した。2011年から10年に渡って初代モデルが販売されていたアクアが、2021年7月ついにモデルチェンジし2代目に移行。1.5リットルガソリンエンジン+モーターが基本なのは初代と同様だが、2代目は初代になかった4WDモデルを設定。降雪地帯のニーズに対応したもっとも大きなモデルチェンジはランドクルーザーのフルモデルチェンジだろう。日本でもっとも古くから使われている車名であるランドクルーザーは1951年に初代を発表。じつに70年にも渡って生産されているモデルだ。最新型は2021年6月の登場で、3.5リットル・V6ガソリンツインターボと3.3リットルV6ディーゼルツインターボの2種のエンジンが搭載された。また、トヨタとスバルが共同で開発したトヨタ86&スバルBRZは、2021年4月にフルモデルチェンジされGR86とスバルBRZという車名になった。従来より足まわりのセッティングが異なるなどの違いで個性を表現していた2車だが、2代目はエンジンの出力特性なども変更されよりそれぞれのクルマに個性が与えられた。
日産は2021年3月にノートをベースにプレミアムコンパクトモデルとなるノート オーラを発表した。ノート同様にシリーズハイブリッド方式を採用するモデルだ。また、2021年8月には7代目となるフェアレディZのワールドプレミアを行った。
ホンダは2020年10月には前年の東京モーターショーでジャパンプレミアムしたホンダ初の電気自動車となるホンダeを投入。2020年11月に軽自動車のN-ONEをフルモデルチェンジ2代目に移行した。初代とボディパネルを共有するという通常では考えられない手法を採用。初代からのイメージをそのままに中身を進化させることに注力した。2021年3月には自動運転レベル3対応のシステムをレジェンドに搭載しリース販売を開始するが、そのレジェンドを生産する狭山工場の閉鎖に伴ってレジェンド、オデッセイ、クラリティの3車種の生産終了が決定。アメリカで生産されていたNSXも2022年12月に原稿モデルの生産が終了すると伝えられている。2021年4月にはフィットベースのSUVであるヴェゼルをフルモデルチェンジ。2021年8月には11代目シビックを投入するなど、新型車の投入も積極的だ。
三菱は2021年7月に今冬アウトランダーをフルモデルチェンジするとアナウンス。新しいアウトランダーはPHEVのみになるとのこと。マツダ2020年10月にMX-30のマイルドハイブリッドモデルを市場投入、2021年1月EVモデルが追加設定された。スバルは2020年10月に2代目となるレヴォーグを発表。スズキは2020年11月にソリオとソリオバンディットがフルモデルチェンジし4代目に移行した。
トヨタ・ミライ
トヨタ・アクア
トヨタ・ランドクルーザー
トヨタ・GR86
スバル・BRZ
日産・ノートオーラ
ホンダe
ホンダN-ONE
ホンダ・ヴェゼル
ホンダ・シビック
2021冬に投入予定の三菱アウトランダーPHEV
マツダMX-30
スバル・レヴォーグ
スズキ・ソリオ
例題/2020年に世界でもっとも売れた車種は何?
①トヨタ・カローラ ②トヨタ・ハイエース ③フォードFシリーズ ④日産ノート(正解=①)
関連記事 【トヨタグループが1位に浮上FCAとPSAは合併しステランティスに①】世界の販売台数は微減ながらトップ3は微増 【トヨタグループが1位に浮上FCAとPSAが合併③】2019~2020年の注目新車たち