【諸元表の見方②】エンジン関係の数値で“キャラ”が推測可能

エンジン関係の数値で“キャラ”が推測可能

下にサンプルとして挙げた諸元表をもとに諸元表の見方を解説する。それぞれの項目の読み方や意味については各データの横を参照。
そのなかでも寸法や重量、乗車定員などに関してはほぼ見てのとおりといった感じだが、少々わかりにくいかもしれない部分について以下、簡単に補足しておこう。
「内径×行程(㎜)」というのは「ボア×ストローク」とも呼ばれるもので、シリンダーボア(シリンダーの内径)とピストンストローク(ピストンの行程の長さ)の比率を表わしている。行程の数字が内径の数字よりも小さいエンジンは「ショートストローク型」と呼ばれ、基本的には低速での燃費性能は悪化するが、高回転・高出力化に向いているエンジンとなる。逆に行程のほうが長い場合は「ロングストローク型」と呼ばれ、実用燃費には有利となるが、高回転化は(基本的には)難しいとされる。
「圧縮比」というのは、ごく簡単に言うなら「ピストンが吸い込んだ混合気をどの程度圧縮させるか」という数値。混合気は圧縮すればするほど1回の燃焼で燃焼する量が増え、馬力が出る。しかし圧縮しすぎるとエンジンへの負担が大きくなるため、そのエンジン、クルマに適した圧縮比を選択する必要がある。ごく普通の自然吸気エンジンの場合、圧縮比が10対1を上回ることは基本的には少ないが、一部の高性能エンジンでは13対1あたりとなることもあり、また高度な最新技術を用いたマツダのSKYACTIV-Gエンジンでは14対1という高い圧縮比を実現している 。

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