【クルマとエンターテインメント①】洋画とクルマの密接な関係・日本が誇る漫画文化

『ここをチェック』
★欧米では名作映画でクルマが大活躍!
★2015年11月、『ワイルド・スピード』出演俳優が事故死
★日本映画にだってクルマが楽しめるものがある


洋画とクルマの密接な関係

人々の生活に密接に関わっているクルマは、スクリーンやモニターのなかでも活躍し、そのドラマを彩ってきた。
その代表作のひとつが『007シリーズ』。英国秘密情報部(MI6)のスパイである主人公ジェームス・ボンドは、危機に直面するたび「ボンドカー」と呼ばれる秘密装備を満載した夢のクルマで切り抜けてきた。
歴代のボンドカーにはその当時の世相を代表するスーパーなクルマが多いが、そこに日本車が名を連ねたのは一度きり。今も名作として名高い『007は二度死ぬ』(1967年)のなかに登場するトヨタ2000GTのオープンモデル。作中では若林映子演じる「アキ」が運転したため、厳密にはボンドカーとは言い難いが、ソニー製テレビが装着されるなど特殊装備が施されており、歴代ボンドカーに列せられても決して見劣りはしない。
2010年代に入ってからのクルマ映画といえば、日本で2014年6月に公開された『ニード・フォー・スピード』。原作はエレクトロニック・アーツ社のレースゲームだ。
チューンナップされたマクラーレンP1やブガッティヴェイロ、などのスーパースポーツによる公道レースを描いたカーアクション映画。
そして、『ワイルド・スピード』も忘れられない作品。2001年に第一作目が公開。2013年に主演のポール・ウォーカーが不慮の事故死を遂げるが、その後も続編が作られ、2019年には9作目となる『ワイルド・スピード・スーパー・コンボ』が公開。2021年には『ワイルド・スピード・ジェットブレイク』の公開が予定されている。

日本が誇る漫画文化

さすが日本。マンガに登場するクルマ、いやクルマが主役のマンガやアニメも数多く存在する。古くはマッハ号のマッハGoGoGoやサーキットの狼、赤いペガサス……などなどさまざまなマンガがヒットを飛ばしてきたが、ここ数年でのヒット作と言えば何と言っても、『イニシャルD(作・しげの秀一)』が有名。現実味のある主人公、クルマ、舞台が揃った同作は日本はもとより、アジアを中心とした海外でも大きな支持を得た。また、マンガは自動車関連企業の販促にまで進出。1980年代のヒット作『よろしくメカドック(作・ 次原隆二)』がホンダアクセスの販促として2016年から使われ、話題となった。


参考情報 ここもチェック!

クルマエンタメの真骨頂はなんと言ってもゴーカートだ

数あるクルマエンターテインメントのなかで、その花形となっているのはなんと言っても自分で乗ることができるゴーカートだ。とくにアミューズメント施設のゴーカートは免許がなくても運転可能。子供にはぜひ経験させたいものだけど、今はゴーカート施設が減ってしまっているのも残念な部分。そうしたなか、魅力ある乗り物を用意しているのが、ホンダ系の鈴鹿サーキットとツインリンクもてぎ。サーキットイベントがなくても、乗り物に乗りに行くだけで、満足すること間違いなしだ。

鈴鹿サーキットのドリームR。400ccのエンジンを搭載する本格的カートだ

クルマ豆知識
絶版名車列伝/「日産シルビア」(1965~2002年、消滅していた時期もあり) 元々はスタイリッシュなスペシャリティーカーとして登場。1988年登場の5代目からは数少ない同クラスのFR車として人気を集めた

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