【GM(ゼネラルモーターズ)②】往年のGMの代表的なモデルは?・’90年代以降GMの代表的モデルは?

往年のGMの代表的なモデルは?

キャデラックやシボレー、ビュイック、ポンテアックなどなど、たくさんの自動車ブランドから形成されているGM(ゼネラルモーターズ)だけに、「名車」と呼ばれるクルマもこれまでに数多くリリースしてきた。
パワーウインドウやエアコンなど、快適な電装品をいち早く搭載したキャデラックでは、メッキグリルや巨大なテールフィンを採用したシリーズ59が代表作といえる。そのド派手な、いかにもアメリカ車らしいスタイリングは、今も昔も見る者を驚かせる。
若々しいイメージを持つブランドであるシボレーでは、コルベット(1954年~)、インパラ(1958年~)、カマロ(1967年~)あたりが有名どころ。3車ともにスポーティな2ドアモデルで、アメリカ市場では好評をもって受け入れられ、日本でもディープな愛好家は多数存在する。
日本では若干なじみが薄いかもしれないが、ビュイックは、実はシボレーの上級にあたるブランド。1950年のロードマスターが代表的な一台。
GMの中間クラスを担っているポンティアックでは、マッスルカーの走りが堪能できるGTOや、カマロの姉妹車であるファイヤーバードが象徴的存在だ。


初代シボレー・コルベットは1954年登場のオープンスポーツ。量産車初のFRPボディパネルを用いた


1958年型登場のシボレー・インパラは、当時ベルエア最上級グレードのスペシャルパッケージ


初代シボレーカマロは1967年から3年のみ販売されたスポーツクーペ&コンバーチブル。直6またはV8を搭載した


60~70年代マッスルカーの代表といえるポンティアックGTO。写真は1968年からの2代目


ロードマスターはビュイックの最高級クラス。写真は1950年登場の第5世代ロードマスター

’90年代以降GMの代表的モデルは?

ʼ70年代に起こったオイルショックによりキャデラックも方向転換し、キャデラックとしては小型といえるセビルが登場。’90年代の4代目セビルはついにヨーロッパ車風のテイストになったが、それが意外にも好評を博し、現在のキャデラックはヨーロッパで人気のSUVまでラインアップするようになっている。
シボレーは、コルベットとカマロ以外にミニバンのアストロを発売。本国では文字どおり“ミニ”バン扱いだが、日本ではそのデザインが大陸的で魅力とされ、大いに人気が盛り上がった。一時、アストロのカスタムはかなりのムーブメントとなった。
ビュイックでは1981年に発表された5代目センチュリー(日本名リーガル)が有名だが、日本でワゴンがヒットしただけで、実はアメリカ本国での販売はパッとしなかった。
ポンテアックは1984年に登場したスポーツクーペのフィエロがヒット。フィエロには、スーパーカーのレプリカを製作する際のベースに使われるという一風変わった需要もあった。
その他のブランドでも、小型車のサターンや軍用車に端を発するハマーH1などが話題になったがすでに廃止。ブランド数は減少傾向にある。


キャディラックのフラッグシップブランドとなるのがCT6。2016年より日本で販売


キャディラックブランドのSUVであるXT5クロスオーバーはラグジュアリーな乗り味


2017年から導入されている現行のシボレー・カマロ。日本仕様はV8と直4の2種のエンジンを用意


アメリカンスポーツカーの代名詞とも言えるのがシボレーコルベット。2020年には8代目に移行

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GM車に意外と多い日本未導入モデルは?

古くからその地域にあわせた車種を厳選して供給しているG M。それだけに日本に導入されるモデルは限られている。逆にいうと、他国には日本では見ないようなGM車がたくさん走っているのだ。
例えばシボレーのフルサイズバンであるタホの2代目など本国で大人気のモデルも未導入だった。キャデラックは意外と多くのモデルが日本でも販売されているが、ポンテアックやビュイックに至ってはほとんど輸入されておらず、ビュイック・ロードマスターのような代表的な車種も取り扱っていないことも多い。
ライトトラックが中心のGMCはブランドごと完全に黙殺され、ピックアップのサイクロンや3ドアSUVのタイフーン、ミニバンのサファリなどは並行輸入車しか存在しない。逆に、そういった並行輸入車がマニアの間で人気なのも、GMの特徴だ。

深夜のアメリカドラマなどを見ればイメージできるように、アメリカ車には日本に正規輸入されていないモデルも多い。写真は、並行輸入車が人気を集めたシボレータホの2代目モデル


クルマ豆知識
例題/スバルから発売されたタントOEM車の車名は?
①プレオ ②キャロル ③シフォン ④ココア(正解=③)


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