【メルセデス・ベンツ②】戦前・戦後のメルセデス、その代表的モデルは?・’70年代以降のメルセデスの代表的モデル

戦前・戦後のメルセデス、その代表的モデルは?

1926年にシュトゥットガルトとマインハイムという2つのモデルが登場すると、ほどなくして初のスポーツモデル、Kヴァーゲンが発売される。
Kヴァーゲンは翌年にはよりスポーティなSヴァーゲンに、そして翌々年にはいっそう過激なSSへと発展し、さらにはSSKへ、ついにはレーシングカーのSSKLへとひたすら進化していった。
1930年には「超高級車」といえる770Kを発売。「グロッサーメルセデス」と呼ばれたこのクルマは世界中のVIPに愛用され、日本の皇室にも7台が導入された。
第二次大戦後は4気筒エンジンの170シリーズや6気筒の220/300シリーズで、復興を果たす。これらのモデルの高性能版には末尾にSが付いており、これが、後に誕生する「Sクラス」の礎となった。
ガルウィングドアが有名なスポーツカー300SLは、まずはプロトタイプが1952年に製作され、市販バージョンは1954年にクーペが、1957年にロードスターがデビューしている。300SLは、アメリカの俳優ジェームズ・ディーンや日本の石原裕次郎なども乗っていた、当時の「スーパーカー」と言える。ちなみに弟分の190SLは1954年の登場だ。


300SLは1954年発売のスポーツカー。ガルウィングドアと世界初のガソリン直噴エンジンを採用した


1930年発表の最上級車770Kは7.7ℓスーパーチャージャー付きの直列8気筒エンジンを搭載


S/SS/SSK/SSKL(Sシリーズ)の設計はフェルディナント・ポルシェ。写真は1928年製のSSK


外見は300SLに似ている190SLだが、中身は別物。最高出力110psの1.9ℓ直列4気筒SOHCを搭載


タイプ220は戦後初の6気筒メルセデス。当時のライバルより断然強力な2.2ℓSOHC直6を搭載

’70年代以降のメルセデスの代表的モデル

’70年代に入ると、まず1971年に3代目のメルセデス・ベンツSLが登場し、翌年にはSクラスが誕生している。ルーツ的からたどると4代目にあたるのだが、メーカーが正式に「Sクラス」と呼んだのはこれが初めてのモデルである。
1976年に登場した2代目のコンパクトクラスにはステーションワゴンモデルが用意され、大きな話題に。各国の軍需に応えるゲレンデヴァーゲン(現在のGクラス)は1979年のデビューだ。
’80年代にデビューしたモデルは名車と呼ばれるものが多い。W126(Sクラス)、W124(ミディアム/Eクラス)、W201(190クラス)がそれで、1989年には「世界一安全なオープンカー」と言われたR129型SLも登場している
’90年代には190に代わってCクラスや、電動ハードトップを持つSLK、FFコンパクトのAクラスが登場。シティコミューターのスマートブランドが誕生したのも’90年代末期だ。2000年以降もBクラス、Rクラス、CLSクラスなど次々と新型車を投入し、メルセデス・ベンツはラインアップに厚みを。持たせることに成功した。


2018年にモデルチェンジしたGクラスだが、その質実剛健さは確実に受け継がれた


Sクラスには直列6気筒エンジンが復活。ISGとの組み合わせで、高性能を発揮する


日本でのメルセデスブランドとしては初となる電気自動車のEQCを2019年に導入開始


3代目となるCLS。逆スラントしたシャークノーズのスタイリングがスポーティ

参考情報 ここもチェック!

超高級ブランドマイバッハが復活

1920年代に存在した高級車メーカーであるマイバッハは、第二次世界大戦後にダイムラーの傘下となった。
ダイムラーがマイバッハの名前を復活させたのは、1997年の東京モーターショーで、ベンツSクラスベースのマイバッハ57とマイバッハ62
がそれ。このモデルは2012年に廃止された。
新たなマイバッハは2014年のロサンゼルスショーでアンベールされ、日本では2015年2月新マイバッハの発表が行われた。
新マイバッハは現行Sクラスをベースにしたモデルで、Sクラスロングホイールベース車よりも20㎝も長い全長を持つ。マイバッハS560は4ℓのV8直噴ツインターボ、マイバッハS600は6ℓのV12ツインターボを搭載する。

リヤドアの幅を66㎜狭めて、三角窓を配した6ライトウインドウとしたデザイン。ドア開口部よりも後方に座ることになり、外からの視線を避けられるようになっている

クルマ豆知識
例題/バッテリー上がり時に最初にケーブル接続する場所は次のうちどれが正しい?
①救援車のプラス ②バッテリー上がり車のプラス ③救援車のマイナス ④バッテリー上がり車の金属部(正解=②)

関連記事
【メルセデス・ベンツ①】創業時から連綿と受け継がれる安全意識