【ステランティス③旧PSA編】戦後から’80年代前半までの代表モデルは?’80年代後半から現在までの代表モデルは?

戦後から’80年代前半までの代表モデルは?

プジョーは1948年のパリサロンに203を出展。戦後のクルマ造りに本格的に取りかかる。最初の04シリーズは1960年に市場導入された404。この404のボディワークはピニンファリーナが担当。美しいスタイルは大いに歓迎された。
404投入の8年後、1968年には上級モデルとなる504が発売された。504も404同様にピニンファリーナの手による美しいボディが与えられていた。504はコンベンショナルなセダンでデビューしたが、のちにクーペやカブリオレが追加されるなど発展性を持ったクルマであった。
シトロエンは1955年に自動車史に残る名車DSをパリサロンで発表する。独特なスタイルを持つDSはそのシステムもユニークだった。DSにはブレーキやサスペション、クラッチ、ステアリングといったシャシーコントロールをオイルで管理するハイドロニューマチックが採用(リヤのみへの採用は1954年の15・SIX Hが先)された。
ハイドロニューマチックはその後SMやGSなどにも採用され、シトロエンの代表的メカニズムとして知られるようになった。ハイドロニューマチックはC6まで使われた。

 

 

■1948年に発表されたシトロエン2CVは、1990年ポルトガル工場で最後の1台が生産された

 

 

■登場時は多くの人を驚かせたというシトロエンDS。20世紀を代表するクルマだ

 

 

■プジョーらしいスッキリしとたデザインを採用する204シリーズ

 

 

■DSをベースにV6エンジンを搭載しクーペボディを纏わせたスポーツモデルのSM

 

 

■プジョー404はピニンファリーナの手によるデザイン。長きに渡って生産された

’80年代後半から現在までの代表モデルは?

プジョーは1983年に大ヒットモデルとなる205を発表。日本へは1986年から導入され1995年まで販売。バブル景気と重なったこともあり、ヒットモデルとなった。205はその後、206、207、208とモデルチェンジを繰り返し、コンパクトなフランス車を求めるユーザーに支持された。プジョーというとコンパクトカーのイメージが強いが、クロスオーバーの3008やミニバンの5008など、多用なニーズに対応している。
シトロエンは1976年にプジョーの傘下に収まったが、その独創的なクルマ造りは変わることがなかった。80年代のシトロエンはAX、BX、CXといったモデルがデビュー。1989年には最上級車種のXMが登場した。
シトロエンのかつての名車である「DS」の名を冠したモデル「DS3」が2009年に登場。DSは2014年にブランドとして独立。シトロエンのDSではなくDSとなった。
さらに2017年にはPSAグループがGMからオペルを買収。オペル、ヴォクスホールがPSAグループの一員となり、2021年にはステランティスとしてFCAと統合された。
プジョーは2019年には208に加えて、電動モデルであるe-208、e-2008を発表するなど電動車にも積極的に開発している。

2022年、プジョーは5月に同ブランドのミドルレンジにあたる308をフルモデルチェンジ。DSは3月にフラッグシップのDS9を発表、4月にCセグメントのDS4を発表(DSブランドとなる前のシトロエンDS4を初代とするならフルモデルチェンジ)した。シトロエンは8月にフラッグシップモデルにあたるC5 Xを発表した。

 

 

■C3をベースにSUVテイストをプラスしたMPVモデルがC3エアクロスSUV

 

 

■プジョー205のなかでもっともスポーティなターボ16。エンジンはミッドシップマウント

 

 

■DSブランドらしい高級感にあふれているフラッグシップSUVのDS7クロスバック

 

 

■高いユーティリティ性が与えられたリフターは2020年に日本に導入された

 

 

 

■プジョーのミドルレンジとなる308は2022年、9年ぶりにフルモデルチェンジした

 

 

 

■DSオートモービルズはDS7クロスバックがフラッグシップであったが、2022年にDS9を投入。フラッグシップモデルとした

 

 

 

■シトロエンのフラッグシップとなるC5Xは、車名にXが付くことから分かるようにセダンとSUVのよさを併せ持つ。また、パッケージングはステーションワゴン的でもある。新設定のプラグインハイブリッドには優れた乗り心地と軽快なハンドリングを両立させルためにアクティブサスペンションを採用した

参考情報 ここもチェック!

フォーミュラEへの参戦

かつてのDSはモンテカルロラリーなどへの参戦が有名だが、21世紀のモダンDSが選んだ挑戦の場は市街地でその覇を競うフォーミュラE。
DSはシリーズ2年目となる2015-2016年シーズンから参戦。チームはイギリスのヴァージン・レーシング・フォーミュラEチームでサム・バード、 ジャン=エリック・ベルニュの2名のドライバーがステアリングを握る。
2016年2月のブエノスアイレス戦では、参戦4戦目にして初優勝を飾った。2017-2018シーズン、2018-2019シーズンでは2年連続でシリーズチャンピオンに輝いている。

■排ガスの問題がなく、騒音も少ないことから市街地レースが容易なフォーミュラE。これからの新しいモータースポーツとして注目されている。写真は以前のシーズンのもの

■排ガスの問題がなく、騒音も少ないことから市街地レースが容易なフォーミュラE。これからの新しいモータースポーツとして注目されている。写真は以前のシーズンのもの

クルマ豆知識

例題/チェコの自動車メーカーのシュコダはどこの傘下?
①ダイムラー ②フィアット ③フォルクスワーゲン ④ルノー(正解=③)

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