【内装の名称①】運転席まわりにある装備の名称
『ここをチェック』
★現在の自動車ガラスは割れても危険が少ないタイプを使用
★イグニッションスイッチはスタータースイッチも兼ねる
★小物入れ「グローブボックス」は文字通り手袋入れだった
運転席まわりにある装備の名称
基本的なことではあるが、内装各部の名称について今一度確認しておこう。
言わずもがなだが、ドライバーの前方に広がる窓が「フロントウインドウ」。クルマのガラス類(※①)。全般は「ウインドウシールド」と呼ばれており、シールドとは「盾」のこと。つまり透明な盾によって車外からの飛来物(小石・虫・ゴミなど)からドライバーや同乗者を保護し、天候(雨・雪・ヒョウ・風)に左右されることのない運転を可能にしている。フロントウインドウにはワイパーとウインドウウォッシャーが必要で、車検時にも作動がチェックされます。また、フロントウインドウとフロントサイドウインドウは、ガラスの可視光線透過率が70%以上(ガラスがない状態が100%)決められており、色の濃いガラスは使用できないルールになっている。
補足情報
①クルマのガラス類
自動車用窓ガラスは、破損した際に破片で人体に損傷を与えない「安全ガラス」を使用することが規定されている。安全ガラスの代表は「合わせガラス」と「強化ガラス」だが、樹脂ガラスの使用も可能。
舵取り装置のひとつであるステアリングホイールの横付近にあるイグニッションスイッチは、エンジン点火装置のスイッチであり、スターターモーター(※②)のスイッチも兼ねている。イグニッションスイッチはステアリングロック機構と一体になっている場合が多い。ステアリングホールの奥に見えるのが速度計とタコメーター(エンジンの回転速度計)で、タコ(tacho)というのは速度を意味するギリシア語「takhos」に由来している。
「グローブボックス」は、助手席側にあるフタ付きのボックス。昔の滑りやすいハンドルでは、汗によるステアリング操作ミスを防ぐためドライビンググローブがほぼ必須でそもそもはそれをしまっておくためのボックスだった(※③)。
補足情報
②スターターモーター
「セルモーター」とも呼ばれるモーター機構。エンジンスタート時、電磁石の力で伸縮するギアを用いてクランクシャフトに繋がるリングギアに接続し、電気モーターの力でエンジンを回して始動させる。
補足情報
③それをしまっておくためのボックスだった
その昔、クルマのエンジンは人力でクランク棒を回して始動していた。それを行なう時に必要な厚手の手袋をしまっておく場所がグローブボックス――という説も。いずれにせよ現在のグローブボックスは、手袋ではなく「車検証をしまっておく場所」に変化している。
■そもそもグローブ(手袋)を入れておくための場所だったため、この小物入れスペースは「グローブボックス」という名前に
①フロントウインドウ
②フロントサイドウインドウ
③ステアリングホイール
④イグニッションスイッチ
⑤速度計
⑥各種インフォメーション
⑦ATセレクトレバー
⑧グローブボックス
参考情報 ここもチェック!
トリップメーターとオドメーターの違い
上記の内容はやや基礎的にすぎるかもしれないが、なかにはわかっているようで実はわかっていない内装関係の名称もあるかもしれない。
例えば「トリップメーター」と「オドメーター」の違い。ベテランの人には言うまでもない違いだが、自動車ビギナーの場合はこのふたつを混同していることがあるかもしれない。
トリップメーターは、いつでもリセットして0にできる「走行距離計」のことで、燃費を測る場合などには、給油時にリセットする。
オドメーターは走行距離積算計とも呼ばれる、そのクルマが生産されてからの総走行距離を示すメーター。中古車の場合、これを巻き戻して販売すると詐欺罪が適用される。ただ、最近の中古車業界では「メーター巻き戻し」を行なっている悪質な業者は少ないはずだが。
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