【カーシェアとサブスク】新しいクルマの楽しみ方
『ここをチェック』
★カーシェアはレンタカーの一種
★サブスクはリースの一種
★どちらも自由度は所有車よりも小さい
レンタカーの新しい形がカーシェア
カーシェアはその名のとおりクルマをシェアして使う、つまり共同所有と共同使用のシステムだが、日本におけるカーシェアは無店舗型レンタカーで、店舗型レンタカーよりも短い使用時間で使うようなものが主流となっている。一般的にカーシェアを使うには、対象のカーシェアの会員となったうえで、予約、使用、返却という手順となる。必要な費用は、入会時初期費用、月会費、使用料などとなる。レンタカーの場合は燃料代や保険料などが別となっている(込みのプランも存在する)が、カーシェアの場合はすべてが込み込みで、使用料が基本料金に距離別料金を加算したものになることなどが多い。
また、レンタカーは店舗に出向いてクルマを借り出すことになるが、カーシェアの場合は駐車場などに駐めてあるクルマを専用のカードキーで解錠して使用するといった方法が採られるため、店舗に出向く必要も、スタッフと対面する必要もない。返却時も駐車場に駐めて施錠するだけである。給油についても利用者が行うことになっていて、給油をすることで利用時間を延長することなどが可能。給油はクルマに付帯するカードなどで行い、利用者個人が支払うことない。
営業時間内に店舗に出向かないと借りられないレンタカーに対して、スマホで空き状況を確認し、近くの駐車場に借りられるカーシェアは利便性の面でも勝っているといえるだろう。
■カーシェアのクルマは店舗ではなく、一般の駐車場などにおかれている
基本的にはリースと変わりないサブスク
サブスクとはサブスクリプションの略で、予約購読などの意味を持つといわれている。一方、リースはそのものずばり賃貸借という意味だ。
クルマのリースは1台のクルマを借りることに対して対価を支払うもの。一方、サブスクはクルマを借りる権利に対して対価を支払うもの。なにか違うように感じるが、じつはほとんど一緒の行為といって問題ない。
リースとサブスクの違いは、ローンとクレジットの回数払いの違いに似た話だ。ローンはお金を借りてそのお金で商品代金を支払い、お金を数回に分けて返済する、クレジットの数回払いは商品代金を後払いにして料金を数回に分けて払うが、実際はクレジット会社が購入店に全額を支払い利用者はクレジット会社に数回に分けて返済する。消費者にとっては同じ行為だ。
以前はカーリースは任意保険料が含まれないが、サブスクは含むことができる……といった情報もあったが、リースでも任意保険料を含むものが存在している。現状では特にリースとサブスクの違いはないと言える。ただし、自動車ディーラーなどによっては、リースとサブスクで違うシステムを導入していて、商品としてリースとサブスクを違うものとしていることもある。一般的にリースは企業向け、サブスクは個人向けの商品として設定されていることが多い。
サブスクはクルマ本体だけでなく、税金や自賠責保険、希望があれば任意保険などがすべてセットになった商品と考えればいい。このため、サブスクの魅力は、頭金などが不要のため初期費用が掛からないこと、初期費用が不要なので新車に乗りやすいこと、毎月定額料金でクルマに乗れること、などとなる。また、新車を購入しようとなるとディーラーに赴くか、ディーラー営業マンに来訪してもらい契約書を製作する必要があるが、WEBから申し込むことが可能なので、ディーラーの営業日営業時間に縛られることがないという利点もある。
■リースやサブスクでは、受け取ったクルマを契約満了までそのまま使う(消耗品の交換などは除き)ことが前提だったが、トヨタは「KINTO FACTORY」という制度を導入。ソフト、ハードの両面でアップグレードやリフォーム(経年変化対応のリフレッシュ)を実施中。さらに、パーソナライズというプランも今後用意していくという
参考情報 ここもチェック!
カーシェアリングは「わ」ナンバーだがサブスクは「わ」にならない
カーシェアリングで使われるクルマはレンタカーであること示す「わ」もしくは「れ」のひらがながナンバープレートに示されるが、サブスクのクルマは一般的なクルマと同じナンバープレートとなる。またサブスクでは希望ナンバーを使うことも可能なことが多い
名レーサー人物録/「星野一義」1947年生、静岡県出身。’70年代から「日本一速い男」と呼ばれ国内外で大活躍。引退後はスーパーGTやスーパーフォーミュラなどでチーム監督を務める