MENU

5分で分かる!自動車業界『20年5月4日週』の最新ニュースまとめ

2020.05.12


こんにちは、カーデイズ事務局です。5月4日週にあった自動車業界の主なニュースをピックアップしてみました。

日本初の国際標準ISO21202「部分的自動車線変更システム」が発行へ

ドライバーの監視のもとで車両の操舵(ステアリング)制御を行い、車線変更を自動化するシステムに関する日本初の国際標準が発行されました。国際標準とは、非営利法人である「国際標準化機構(ISO)」が発行する規格のことで、製品・サービスの仕様などを定めて「標準化」するものです。

今回発行されたものは「ISO 21202」となっており、要件や検証試験の方法が定義されています。日本から2017年8月に提案され、2020年4月27日に正式に発行されました。

参考:日本発の「部分的自動車線変更システム」に関する国際標準が発行されました|経済産業省

2020年2月調査 ランドクルーザーが盗難最多|損保協会調べ


出典:【PDF】第21回 自動車盗難自己実態調査結果|日本損害保険協会

損害保険会社18社が、2020年2月1日~2月29日の1ヶ月間で保険金を支払った「本体盗難事故」および「車上ねらい」をまとめた結果を公表しました。(例年は11月に調査実施)

車両本体の盗難は232件、車上ねらいは224件のデータが集まっており、車名別で見るとランドクルーザーが42件で全体の約18%となっています。

車両本体盗難件数を都道府県別で見た場合、2015年、2016年、2017年は大阪府がトップだったものの、2020年には4位に順位を落とし、トップは茨城県となっています。盗難発生日時としては、自宅で深夜から朝にかけて被害に遭う割合が多いという結果も出ています。

オートバックスセブン、NGMと協力しeモータースポーツ事業の立ち上げへ

オートバックスは、「eモータースポーツ」事業の立ち上げを目指し、NGM株式会社とスポンサー契約に向けた基本合意契約を締結しました。

オートバックスは、長年「SUPER GT」シリーズのタイトルスポンサーとしてリアルなモータースポーツ事業に参入していましたが、「eモータースポーツ」事業にも積極的に参入する意思を表明しています。

具体的には、NGMと協同してレーシングゲームのeモータースポーツ大会「JeGT(Japan electronic sports Grand Touring)」の企画・運営を進めます。これにより、オートバックスとしては既存の顧客層に加え、新規顧客層の開拓に動きます。

本大会は2019年9月よりNGMが立ち上げており、PlayStation4の「グランツーリスモSPORTS」を使用して大会を行います。5/15(金)16:00~19:00の日程で、YouTubeにて放送される予定です。

参考:eモータースポーツの発展を目指します ~NGM株式会社との基本合意契約を締結~|AUTOBACS SEVEN

F1に続き、F2、F3もバーチャルレースが開幕

新型コロナ禍により、モータースポーツが開催できない間、多くのカテゴリーでバーチャルレースが開催されています。「F1 2019」タイトルを使用してレースが繰り広げられます。

レースの模様はF1公式YouTubeチャンネルで生配信されます。直近では5/10(日)に「カタロニア・サーキット」を舞台にしてレースが開催・配信される予定となっています。

参考:FORMULA 1|YouTube

国交省が車検証の有効期間を7/1まで再々延長【全国対象】

新型コロナ禍により、車検証の有効期間を延長する動きが出ています。2020年5月時点での最新情報では、国交省が5/7に、車検証の有効期間が6/1~6/30までの自動車に対して、全国で7/1まで有効期間を延長することを発表しました。発効は5/8となります。

対象となる車両については、7/1までに継続検査を受験することで引き続き有効期間を更新できます。また、自賠責保険についても7/1を限度として継続契約の締結手続きが猶予されます。

これにより、全国を対象とした車検証の有効期間延長は、最大で2/28の満了日から6/30までの4ヶ月間延長されたことになります。

参考:自動車検査証の有効期間を伸長します(対象期間の延長)~新型コロナウイルス感染症対策~|高度交通省

カナダのMAGNA社が、トヨタ・スープラに採用されるスペースフレームで2020年度ペースアワードを受賞

受賞したのはカナダに本社を置く大手自動車部品メーカーである「MAGNA International」社の製品で、トヨタ・スープラ2020年モデルに採用されています。このMAGNA社のスペースフレームが、「オートモーティブニュース社」の2020年度ペースアワードを受賞しました。

受賞製品であるスペースフレームとは、スープラのリフトゲートの補強材で、コンポジット(繊維強化複合材料)製のスペースフレームとして、初めて自動車用リフトゲートに採用されたものです。スチール製が一般的ですが、スチール製のものよりも10%の質量削減を実現しています。

オートモーティブニュース社のペースアワードは、変化をもたらす製品やプロセス・イノベーションが選ばれる自動車サプライヤー向けのもので、今年は新型コロナの影響でバーチャル授賞式となりました。

参考:【PDF】MAGNA WINS 2020 PACE AWARD FOR COMPOSITE SPACE FRAME LIFTGATE REINFORCEMENT|MAGNA

米自動車部品メーカーが政府に融資を求める

米自動車部品工業会(MEMA)を筆頭に、米自動車部品メーカーが政府に対して融資を求めています。民主・共和両党の議員が、米連邦下院のペロシ議長と、マッカーシー共和党下院院内総務に要請する書簡原稿に署名しました。

これにより、審議が進んでいる新型コロナウイルス対策の支援法案に盛り込まれるかどうかがポイントとなります。

米自動車部品工業会のシニアバイスプレジデントであるアン・ウィルソン氏は、新車向け部品の売上高が約6週間にわたってほぼゼロであったため、仕入れコストを賄うために融資が必要だと説明しています。

参考:Auto-Parts Makers Seek U.S. Loans to Fuel Industry Restart|Bloomberg

ボルボがルミナーと自動運転に向け共同開発

「ボルボ・カーズ」は、テクノロジー企業「Luminar(ルミナー)」社と提携し、Luminarの「LiDAR(ライダー)」と検知技術を次世代型ボルボ車に導入し、安全性と技術面における新基準を設定すると発表しました。

「ボルボ・カーズ」は、スウェーデンに本社を置く高級自動車ブランドです。そのボルボが提携する「Luminar」は米国の企業で、自動車などに搭載されるレーザーレーダー(LiDAR)のメーカーです。すでにトヨタなどとも連携して共同開発を行っています。

ボルボは次世代型プラットフォーム「SPA 2」を2022年に生産開始し、一定の条件下によって高速道路の完全な自動運転を可能にする機能を提供する予定です。Luminar社のレーザーレーダーである「LiDAR」は、この機能の中核となる技術製品となります。

参考:次世代ボルボ車にルミナー社のLiDAR技術を搭載 安全な自動運転の実現へ|VOLVO CAR JAPAN

ボッシュが水素燃料電池の開発を加速

ドイツ最大手の自動車部品メーカーであるボッシュ(BOSCH)は、4/29、水素燃料電池の開発を加速させると発表しました。

ボッシュは、水素燃料電池市場における地位の確立を目指し、2022年の市場投入予定として自動車向け燃料電池スタックの商業化に取り組んでいます。

参考:ボッシュ、新型コロナウイルス危機下においても、技術革新とクライメートアクションに注力|ボッシュ・ジャパン

今週の注目トピック|2020年度3月期自動車メーカー決算発表予定日まとめ

2020年5月となり、自動車業界各社の決算情報がちらほらと発表されています。しかし、主要大手7社については、新型コロナウイルスの影響により、例年より遅めの決算発表を予定しています。マツダに関しては決算発表予定日を明確に設定できず、5/28に再アナウンスをするとのことです。


出典:各社決算発表予定日を参考に筆者作成

「東京商工リサーチ」の調査結果(4/30発表)によると、自動車業界を問わず、上場企業の業績下方修正の総額は最終利益にして2兆円を超えるといいます。

自動車業界でいえば、三菱自動車工業は売上高で1,800億円、利益で310億円の下方修正となっています。また、日産自動車は利益1,600億円、自動車部品メーカー国内最大手のデンソーは売上高1,100億円、利益1,570億円の下方修正と、大幅な下方修正が相次いでいます。

参考:上場企業「新型コロナウイルス影響」調査 (4月29日時点)|東京商工リサーチ

米自動車部品メーカーが政府に融資を求めているニュースも紹介していますが、国内では日本政策金融公庫やメガバンクなどに対して融資を打診しているケースも見られます。(トヨタ、日産、マツダなど)

新型コロナウイルスによる世界経済への影響は大きく、たとえ日本国内で新規感染者がゼロとなり封じ込めたとしても、米国を筆頭に世界各地でこの経済的影響が収束するまでにはまだ時間がかかりそうです。

政府の支援策も続々と打ち出されていますが、多くは中小事業者向けの支援策となっています。大企業であっても倒産に至るケースも出ていることから、自動車メーカー各社にしても厳しい舵取りとなっていることは明白でしょう。

今後の継続的な支援策について、直近では各社の決算発表の内容に目が離せません。

(参考)新型コロナウイルス関係の自動車業界各社の動き

・日産が知的財産をWHOに開放
・フェラーリとアストンマーティン、ブガッティ、ランボルギーニが生産を再開
・マルチ・スズキが営業再開
・ボッシュがマスクと消毒液の生産を開始
・イギリス三菱がロンドン警察に車両納入支援
・三菱がフェイスシールド生産へ
・日本精機がフェイスシールドを生産
・バンコクモーターショー延期
・ホンダがデトロイト市に搬送車両を提供
・トヨタ自動車九州が地元医療機関にフェイスシールドを2000個提供
・中国の新車販売は回復の見通しも(日経)
・スズキとホンダが浜松市に提供へ
・IDOMが医療上自社向けに無料歌詞脱脂
・矢崎総業がメキシコで約20%にもおy飛ぶ解雇実施
・トヨタ北海道が減速機を減産
・三菱自動車工業がフェイスシールド生産へ
・ブリヂストンが自社青蔵簡易マスクを自治体へ提供開始
・トヨタグループ一丸となり月間4万個の医療用フェシスシールドを生産、月産約7万個を目指す
・ハノーバーモーターショーが延期
・ジャトコ 医療用フェイスシールドを提供開始
・豊田合成がPCR検査専用車を開発し、東京医師会へ提供

まとめ

本記事では、5/4週の自動車業界ニュースを主要トピックまとめました。

新型コロナウイルスの影響を受けて厳しい舵取りとなる各社ですが、オートバックスのように非接触・非対面のサービスを拡充している例も見られました。また、モータースポーツにおいては人気ゲームタイトルを使用しながら、eモータースポーツに注力する動きも見られます。

5月の下旬にかけては、いよいよ自動車業界各社の決算発表が控えています。新型コロナウイルスの影響を受けて実際にどのような経営状況となっているのかが表に出ます。各社の発表、そして今後の見通しに注目しておきましょう。