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【コラム】工藤貴宏のジドウシャ・ジャーナリスト日記 ~2018年1月~

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こんにちは、モータージャーナリストの工藤貴宏です。

年が明けてから新車のデビューは少なめですが、自動車ジャーナリストにとって1月から2月にかけては冬にしかできない試乗が多い季節。そう、雪の上での試乗会が増えるのです。1月も青森、長野県の女神湖、群馬県北軽井沢、そして北海道旭川と雪を求めて地方行脚が続きました。そんな2018年1月の「ジドウシャ・ジャーナリスト日記」をお届けしましょう。

雪を求めて青森から長野、そして北海道へ!

【1月12日】 東京オートサロンで本格始動

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1月17日発売の雑誌の記事を作るために、年末年始はほぼ休まずに原稿書き。そして一息ついた5~7日に家族旅行へ出かけた年明け。その後、ちょっとアイドリング状態になったあと、取材活動の本格始動となったのは12日に開幕した「東京オートサロン2018」です。TOYOTA GAZOO Racingが「市販化を目指している」と明言したレーシングカーベースのスーパースポーツカーに驚きましたが、痛恨の写真撮り忘れ(それだけ興奮しながら見たということ)。

興味深いクルマはいろいろあったけど、ここだけの話、実はいちばんうれしかったのはケン・ブロックの愛車である古いフォード・マスタングをじっくり観察できたこと。4WDだったとは知らなかった!

【1月15日】 カーナビを取材するためにセレナでドライブ

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VICSのウェブサイトに掲載する記事を作るため、セレナをドライブしながら日産のカーナビを取材。スマホ連動の音声認識機能が使いやすくて驚いた。目的地は三浦半島の先端にある城ケ島だったんだけど、この島に上陸したのは生れてはじめてかも。

【1月17日】 スズキの新作、クロスビーとスペーシアを試す

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幕張でおこなわれたクロスビーと新型スペーシアの試乗会へ。1.0Lターボエンジンに6速ATを組み合わせたクロスビーは、見た目だけでなく走りも楽しくてちょっと欲しくなった。スペーシアは自然吸気エンジン搭載車の加速がよくなっていたのが印象的だ。それにしても、試乗会中に一時停止無視で捕まってしまうとは……。一時停止だとは全然気がつきませんでした。反省しています。

【1月19日-20日】 八甲田周辺でスバルAWDを体感

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岩手をスタートして秋田、そして青森まで約160㎞を駆け抜けるスバルの雪道試乗会。テストコースではなく、刻々とコンディションが変わる一般道を走ってその実力を試してきた。雪道をロングドライブして分かったのは、神経を使わずにリラックスして走れることと、雪道の長時間運転でも疲れないこと。こういう道で乗ると、日常生活に密着したスバルAWDの良さがよーく理解できる。

【1月23日】 大雪翌日の東京~千葉をRVRでドライブ

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4年ぶりに東京を襲った大雪の影響で交通機関がマヒした翌日、三菱RVRで東京を抜けて房総半島へドライブしてナビの取材。道に雪が積もっていても、スタッドレスタイヤを履いた4WDなのでまったく問題なし。こういう状況になると4WDのありがたみがよくわかる。それにしても、東京に雪が降ると現れるノーマルタイヤで果敢に走って結局スタックしている人はなんとかならないだろうか……。

【1月26日】 日産車を氷の上でドライブ

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凍った湖の上やその周辺でたくさん用意された日産車に乗る冬ならではの試乗会。リーフやノートe-POWERの乗りやすさに驚き、GT-Rの氷上での楽しさに興奮。GT-Rがアクセル操作で車体の向きをこんなに自由にコントロールできるなんて大発見! 楽しすぎる。

【1月24~26日】 ディーゼルのCX-5でウインタードライブ

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日産の雪上試乗会の足として選んだのはマツダCX-5のディーゼル。こうして極寒の地で乗ると、体を暖める機能の重要さがよくわかる。CX-5だとシートヒーターはもちろんのこと、ステアリングヒーターまでついていてウインタードライブもとっても快適。雪道用にお借りしたら、タイヤはもちろんワイパーまで冬用に交換して貸してくれたマツダの配慮に感謝です。

【12月27日~28日】 北軽井沢でデリカD:5のオーナーイベントを取材

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雪深い北軽井沢で催されたデリカD:5のオーナーイベント。オフロードコースを走ったり、増岡浩選手のマル秘トークで楽しんだり、同乗走行での激しい走りに驚いたり。参加者がとても楽しんでいたのが印象的だった。スポーツカーのオーナー向けにイベントをおこなう自動車メーカーはあるけれどミニバンユーザー向けは珍しいし、それでしっかり成立するのがデリカの個性だね。さすがは「ミニバンの形をしたSUV」。詳細はレスポンスにて。

【12月29日】 これは楽しすぎる!トゥインゴGT

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軽自動車ほどの小さくて軽い車体、後輪駆動、そしてターボ付きの高出力エンジン。おまけにMTも選べる。そんなルノー・トゥインゴGTが楽しくないわけがない。速すぎないパワーだから気軽にアクセル全開を楽しめるし、ハンドリングは交差点をひとつ曲がるだけでニヤっとできる爽快感。こういうクルマでふらりと旅に出かけたら楽しいだろうなぁ。2018年こそ東北へドライブに行きたい。できれば暑くなる前の陽気がいい時期に。相棒はホンダS660にしようかこのトゥインゴGTにしようか悩ましい。

【12月30日~31日】 スリックタイヤで雪上を走ってみた

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横浜ゴムのスタッドレスタイヤ勉強会で旭川へ。そこで用意されていたのはなんと、雪道も走れるスリックタイヤでした。その秘密はスタッドレスタイヤのゴムでできていること。しっかりと路面を捉えるから意外と走るんですよ、溝が無くても。

……というわけで、1月もあっという間に過ぎ去りました。今年は、例年以上に雪道を走る機会が多かったですね。そして実はまだまだ北海道での取材が続きますが、それはまた来月!

【工藤貴宏】
モータージャーナリスト、自動車ライター
自動車雑誌編集を経て、フリーランスのジャーナリストへ。新車紹介や試乗記事を中心に雑誌やWebに寄稿する。年間試乗台数は250台。「車は誰を幸せにするのか?」をテーマに独自の切り口でクルマを評価する。

text & photo by 工藤貴宏+Bucket

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