【さまざまなメーカー】今、もっとも注目される電気自動車専門メーカー/テスラモーターズ・バックヤードビルダーから始まったスポーツカーメーカー/ロータス・F1コンストラクターから/マクラーレン・プレミアムモデルの雄/アストンマーティン・13億の国民をかかえるインドのメーカー/タタ・電動車のみで再上陸/ヒョンデ

『ここをチェック』
★21世紀になってから創業されたEVメーカーのテスラ
★株主が二転三転している英国メーカー
★インドのタタは今後世界でどこまで力を発揮するのか?

今、もっとも注目される電気自動車専門メーカー/テスラモーターズ

2003年に創立者であるイーロン・マスクをはじめとした数名のシリコンバレーのエンジニアによって設立されたテスラ。
最初のモデルはロータスのシャシーにモーターとバッテリーを搭載した「ロードスター」。
2012年にはフルオリジナルのセダンモデルとなる「モデルS」を追加で設定。現在のラインアップは2ドアクーペでデュアルモーターバージョンも用意するモデルS、独特なガルウイングドア(テスラではファルコンウイングと呼ぶ)SUVのモデルX、セダンで価格が3500ドル~とリーズナブルな設定となっているモデル3の3タイプが用意されている。

2022年にはモデル3をベースに開発したミドルクラスの5人乗りコンパクトSUV、モデルYを日本市場に投入。リア駆動モデルとデュアルモーターを搭載した4WDのパフォーマンスを設定している。2023年春には航続距離605kmを誇るデュアルモーター搭載のロングレンジを追加した。

 

 

■ファルコンウイングという独特なリヤドアを持つモデルX

バックヤードビルダーから始まったスポーツカーメーカー/ロータス

コーリン・チャップマンによって始まったバックヤードビルダー。1952年に会社としてのロータスはスタート。モータースポーツ向けのモデルを作っていたロータスは、1958年にはF1GPに参戦を開始。1960年にはロータスのマシンがF1初優勝を果たした。一方、ロードモデルは、1957年にセブンとエリートを発表。大ヒットモデルとなるエランは1962年に登場している。1982年にチャップマンが急逝。カリスマ経営者を失った影響は大きく、経営状況は悪化。1996年にはマレーシアの国営自動車メーカー、プロトンの傘下、そのプロトンは中国の吉利グループの傘下となった。

 

 

■スーパーチャージャー付き3.5ℓを積むエキシージスポーツ410

F1コンストラクターから/マクラーレン

元F1ドライバーでコンストラクターでもあったブルース・マクラーレンが創業したロードカーメーカー。1993年にBMWエンジンのF1を発表。近年はアルティメット、スーパー、スポーツの4つのシリーズをグランドツアラーの4シリーズを展開していたが、2019年に新たなシリーズとしてグランドツアラー(GT)を追加した。 

 

プレミアムモデルの雄/アストンマーティン

1913年にライオネル・マーティンとロバート・バムフォードにより設立。何度もの倒産の憂き目にあいながら、DBグループを経てフォード傘下に入るが、現在、フォードは株の多くを手放し、影響力は減少している。現在のラインアップはDBシリーズの最新型であるDB11、DBS、ヴァンテージ、ラピード、ヴァキッシュなど。 

 

13億の国民をかかえるインドのメーカー/タタ

インド最大の財閥であるタタグループの自動車部門がタタモーターズ。インドにおける商用車のシェアは60%とも言われる。
13億人と世界第2位の人口を誇るインドのモータリゼーションを支えるだけに、その存在は世界的にも注目を浴びている。本格的に乗用車に進出したのは20世紀後半からで、オリジナル車の登場は1998年と歴史は浅い。
しかしながら、その精力的な開発と販売力で急激に力を付けてきていて、21世紀に入ってからは韓国やスペインの企業を買収するなどし、グローバル企業としての力を増してきている。
現在はジャガー&ランドローバーの親会社となっているが、経営には口を出すが開発には口出ししない姿勢をとっていると言われる。

 

 

 

■ジャガー&ランドローバーと共同で開発したTSHBと呼ばれるプラットフォームを使っているタタのハリアー。もちろんトヨタ・ハリアーとの関係は一切ない

電動車のみで再上陸/ヒョンデ

2001年、ヒュンダイのブランドネームで日本進出を果たした現代自動車だったが、2009年11月に日本市場から撤退する方針を発表。2010年をもって乗用車の販売を終了している。撤退後もユニバースをはじめとするバス事業は継続していた。だが、多くの人は、乗用車部門が再び日本でのビジネス展開を決断することはないだろう、と思っていた。だが、モータリゼーションの電動化が推進されると、カムバックは現実味を帯びてくる。そして2022年、ヒュンダイは電動化車両を携えて日本市場に戻ってくることを発表した。このとき会社名とブランド名は、より韓国語の発音に近いということで、グローバルな呼び名を「ヒョンデ」に統一。日本でもカタカナ表記を「ヒョンデ」に変えている。日本で発売する第1弾は、バッテリーEVのアイオニック5と水素燃料電池車のネッソだ。どちらもオンライン販売だけだが、サービス拠点は全国に設けている。2023年にアイオニック5のパッテリーマネージメントを進化させるとともに新グレードを追加した。また、秋にはアイオニック5よりコンパクトなクロスオーバーSUVのコナ・エレクトリックが日本に上陸している。

 

■斬新なスタイリングで圧倒的存在感を誇るヒョンデのアイオニック5。写真は2023イヤーモデル

クルマ豆知識

例題/GMのブランドで廃止されていないものは?
①オールズモビル ②ポンティアック ③サターン ④ビュイック(正解=④)

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