
インターネット上には車の一括査定ができるサイトがいくつもあります。一度に複数の会社の査定額が算出できるので大変便利です。
- 車の買取・下取り一括査定をネットでするメリット・デメリット
- 車の買取・下取り一括査定をネットでする流れ
- おすすめ査定業者選びのコツ
この記事では、一括査定のメリット・デメリットのほかに、手順や流れ、そして自分にとってより良い査定会社選びについてのポイントも詳しく紹介していきます。
目次
自動車の買取・下取り一括査定の流れ
業者やサイトによって多少異なりますが、大まかにか以下のような手順・流れで進んでいきます。
- 一括査定サイトにアクセス
- 車の情報や個人情報入力
- 業者からの連絡
- 査定・見積もり額提示
- 売却契約
一括査定サイトにアクセス
一括査定サイトは「車 一括査定」といったワードで検索するといくつものサイトが検索ページ上に表示されます。どのサイトが自分にとってあっているのかは後述していきます。
サイトにアクセスをしたら「一括査定申し込みページ」などにうつります。
車の情報や個人情報入力
査定申し込みページでは、自分の車の情報・連絡先・住所といった情報を入力していきます。サイトにもよりますが、一般的に入力する項目は以下の通りです。
- メーカー・車種
- 年式
- 走行距離
- グレード・カラー
- 修理歴・事故歴 等
一括査定サイトに登録されている業者を選択できるようになっているので、希望する業者にチェックをいれて申込完了です。
なお、車のグレードは車検証の「車体番号(車台番号)」でからメーカーの公式サイトで調べられるので事前に確認しましょう。
業者からの連絡
査定申し込みが完了すると希望を出した業者から査定の日程や車の追加情報確認・段取りについての連絡がきます。業者にもよりますが、申し込み後すぐに連絡がくることもあるので対応可能な時間帯に申し込むことをおすすめします。
査定・見積もり額提示
業者からの連絡が終わり、査定日に業者が自宅または職場に来てその場で査定が始まります。査定が終わった段階で、見積額が提示されます。
提示された金額に納得がいけばその場で売却手続きに入りますが、納得できなければ一旦保留にして、別の業者の査定結果が出てから判断することもできます。
売却契約
自分に納得のいく業者や条件が見つかれば、売却手続きに移ります。車の売却にはいくつかの書類が必要になるので事前に用意しておくとスムーズに契約が進みます。
- 車検証
- 自賠責保険証
- 実印
- 印鑑証明書(発行から3か月以内のもの)
- 自動車税納税証明書(本年度分のもの)
中でも「印鑑証明書」と「自動車税納税証明書」は入手に時間がかかることがあるので、査定申し込み前に準備しておくことをおすすめします。
指定した日に車の引き渡しを行い、だいたい10日前後で買取金が指定された口座に振り込まれます。
自動車の買取・下取り一括査定のメリット
まずは車の買取・下取り査定を一括で査定するメリット・魅力について解説します。自分にとってメリットと感じる部分があれば、ぜひ一括査定を検討してみてください。
1一度に複数の会社に査定依頼を出せるので手間がかからない
一括査定の一番のメリットともいえるのが、1回の情報入力で一度に複数の会社に査定してもらえるため、少ない手間で複数社の査定結果が分かるという点です。
通常、店舗に足を運んで車を見てもらうと移動にかかる時間といったコストがかかります。しかしネットで一括査定を依頼すると、そういったコストが必要ありません。
2店舗に直接行かなくていい
一括査定サイトは自宅や外出先・職場など、インターネットの環境があればどこでも申し込めるのが特徴です。店舗を持っている買取店であっても、直接お店に行かなくてよいので効率が良いです。
またインターネット上であれば基本的に24時間・365日査定依頼を出すことが可能なので、思いついた時に手続きできるのも魅力です。
さらに業者の中には「無料の出張査定サービス」を用意しているところもあります。申込者の都合の良い日時に予定を合わせて自宅または職場まで査定に来てもらうというサービスです。
3少しでも高く査定してくれる会社を比較しやすい
一度に複数の会社から査定をしてもらうということは、会社ことの査定結果を同時に手に入れられることに繋がります。そのため、査定結果を比較しながら少しでも条件の良い会社を比較することが可能なのがメリットでもあります。
中古車販売業界は競争が激しい分野でもあるため、少しでも他社に負けないように少しでも高値で査定をしようと努力してくれるところもあります。
なぜ一括査定をすると高値がつくことがあるの?
一括査定を利用すると高値がつく可能性が期待できるのは以下の理由が考えられます。
- 中古車販売業者の競争が激しい傾向にある
- 日本だけでなく海外など幅広い販路を持っているため
中古車を販売する方法として「ディーラー」もありますが、実は中古車販売店の方がディーラーよりも高く売れることがあります。
中古車販売業界は中古車を仕入れて販売することで利益を得ていますが、ディーラーは主に新車販売をメイン事業としているため、中古車販売を得意としているわけではありません。
また中古車販売業者同士の競争も激しいため、良い中古車を仕入れるために少しでも高値を付ける傾向にあります。
自動車買取・下取り一括査定のデメリット・注意点
車の買取・下取りを一括査定で見てもらう際に考えられる・よくあるデメリットや注意点を紹介します。全ての人やケースで当てはまるわけではないので、利用する前に知っておくと焦らず対処できます。
何度も営業電話が来る可能性
車の買取・下取り一括査定で一番多いデメリットが、業者からのしつこい営業電話連絡です。すぐに売りたい場合・売りたいと思っている業者からの連絡であればよいのですが、それ以外であれば非常に困ってしまいます。
一括査定サイトを利用すると、早いところでは申し込みから1時間以内に連絡が来ることも。なぜ営業電話が多いのかは、申込者の多くが「最初に営業電話が来たところに売却してしまう」というところにあります。
対処法①:一度に多くの会社に依頼をしない
一括査定サイトは手軽に申し込めるので、うっかりすると何社も同時に査定依頼を出してしまうことも。査定を申し込むと、ほぼ必ず業者から本査定の連絡がくるため、対応可能な数を厳選することをおすすめします。
対処法②:キャンセルできるかを確認する
業者の中には日中だけでなく夜間でもしつこく電話をしてくるところもあります。そういった業者は事前に見分けることが難しいため、「キャンセル」が可能な査定サイトかどうかを事前に確認しましょう。
サイトのどこにもキャンセルについての説明がない・見つからない場合は、そのサイトを使う事自体を避けるか、運営者に確認をとるのも良いでしょう。
複数の業者と同時に連絡・交渉を行う可能性
複数の中古車販売業者を一括で査定申し込みをするということは、申し込んだ数の会社の分だけ連絡や本査定・交渉をする事になります。
多くの業者は査定申し込みから翌営業くらいには電話がくるので、電話対応の時間や手間もかかります。
さらに査定の立ち合いは自分の休日などを充てる必要があるため、連絡を取り合う手間だけでなく立ち合いの時間などでしばらくは休日がなくなってしまうことも。
あまりの忙しさに負担を感じて、査定スタッフの勢いに負けてその場で売却に応じてしまうことも少なくありません。
対処法:断る時ははっきりと!
多くの業者に一度に依頼をしないことは先ほども説明しましたが、自分の中では厳選したつもりでも査定のやり取りで負担に感じた場合には、その場ではっきりと断ることも大切です。
業者は一刻も早く車を仕入れたいために、強めに出てくることもありますが、そこで押されてはいけません。
業者同士が横で繋がっている可能性
一括査定の強みとして、複数の業者の査定日を同日・同時刻に調整することも可能です。同時にその場で交渉が可能なので手間が省ける他、業者同士の競争も期待できます。
しかし、一見すると申込者にとってメリットのある方法と思えますが、業者同士が横に繋がっている可能性があります。その場合、業者同士が口裏合わせをして相場よりも低い価格を提示するケースも存在します。
複数の業者が一緒に査定をするということは、上記のようなリスクもあるため一概に高額査定に繋がるとは限りません。
対処法:査定日・時間は別々にする
少し手間に感じるかもしれませんが、複数の業者で査定を申し込む際には、査定日や時間帯をわけるのが効果的です。出来れば1日で査定しおわるくらいの数にとどめておくと良いでしょう。
査定をした後すぐに判断をしてほしいといわれることが多いですが、「他の会社にも見積もりを頼んでいるので、結果を見てから返事をしたい」と伝えればOKです。
地域によっては業者を選べないことも
中古車販売業者は担当エリアというものを決めているのが一般的です。そのため申込者の住んでいる地域によっては、業者の店舗が遠くて希望する業者に査定してもらえないことも。
また、来てくれたとしても遠方のため「出張料」が発生してしまう事もあります。さらに車の引き渡しの段階で「陸送費」がかかることも。
対処法:査定前に発生する費用について確認する
予想していなかった出費で、思ったよりも損をしてしまったということがないように、査定を申し込む前に業者に対して必要となる費用について確認をとりましょう。出来ればメールといった文面でのやり取りがおすすめです。
自動車買取・下取り一括査定サイトの選び方
一括査定サイトはいくつもありますが、トラブルに合わないためにはどういったポイントに注目してサイト選びをすればいいかを紹介していきます。
個人情報がどこまで扱われるのかを確認
一括査定サイトによっては個人情報の取り扱いが異なっています。そのため査定申し込みをする前には、個人情報がどこまで業者に渡ってしまうのかを確認しましょう。
査定申し込みの段階であまりに多くの個人情報を要求するサイトの場合は利用を避けます。その他には「JADRIに加盟しているかどうか」や「セキュリティ対策への取り組み」もチェックすることをおすすめします。
JADRIとは「日本自動車流通研究所」といって、この組織に加盟している業者は比較的個人情報の取り扱いに厳しいと推測できるからです。
信用できる業者を見極める
一括査定サイト自体の信頼度を調べる目安としては業者のホームページや連絡先・住所などが記載されているか・過去の取引実績を公開しているかでも判断可能です。
疑問に思ったことを直接業者に問い合わせてみて、明確な回答が得られるか・不審な点がないかといったことからも見極めます。
連絡方法は電話以外にメールも可能か
一括査定サイトによっては、連絡方法が電話以外にメールなどをも選べるところもあります。一括査定を申し込むと、一度に様々な業者から連絡が来ます。
もし電話に出ることを避けたい場合は、メール連絡可能なところを選ぶことをおすすめします。特にメールであれば、やり取りを文章に残しておけるので、伝え漏れや連絡内容を忘れてしまうといったトラブルを避けられます。
さらに「言った・言わない」ということで業者と揉めることもないのがメールでのやりとりの強みでもあります。
自動車買取・下取り一括査定で少しでも高値になるコツ
車の査定額を少しでも高くしたいと思うのはみんなが思うことです。ここでは、査定において少しでも評価がが高くためのコツについて紹介します。
- オプションの内容・個数は把握しておく
- 内装・外装の掃除や整理をして清潔にしておく
- マニュアル・整備記録簿を用意する
- シートやエアコンの状態
1オプションの内容・個数は把握しておく
中古車の価格に「定価」というものは存在しません。そのため、車それぞれの状態やオプションの内容によって価格は様々。
特に人気の高いオプション「カーナビ」「エアバック」といったものは高額査定に繋がります。その他「スペアキー」「リモコン」といった付属品もあれば準備しておきましょう。
目に見えないオプションの場合には、契約書類などを再度確認しておくと良いです。
2内装・外装の掃除や整理をして清潔にしておく
車の外装や内装の良し悪しで直接査定額に影響することはありませんが、査定に来た人への心象は良いでしょう。その他、車が綺麗であるということは、それだけ大切に扱われてきたという証明にもつながります。
特に外装の傷や凹みなどが見えやすくなるので、査定時間の短縮にもつながるため意外と重要なポイントです。
3マニュアル・整備記録簿を用意する
車体だけでなく、マニュアルや整備記録簿も査定において重要なポイントです。もし修理歴があっても記録簿が用意されていてば「修理歴などが明らかな車である」という証明にもなります。
4シートやエアコンの状態
内装を掃除する場合は、シートの汚れやエアコンのニオイなどにも気を付けましょう。特にタバコや芳香剤・食べ物のニオイが残っていると査定額にマイナスの影響が出ます。
脱臭剤の使用のほかに、普段からエンジンを切る前に「送風」で湿気をとることでニオイ対策もできます。
まとめ
車の買取・下取り一括査定に関する情報をお伝えしました。一括査定を使うと、より条件の良い会社かどうかを比較できること・申し込みの手間が省けるといったことがメリットです。
しかし、使い方によっては対応しきれないほどの会社に申し込んでしまう・しつこい営業電話に悩まされるという事態にも。
自分にとって安心・安全につかえるサイト・業者を見極めて、愛車を少しでも高く見てくれるところを探しましょう!