
「私はフリーターで収入が少ないから、カーリースの審査に通るか心配」「審査が甘いカーリースってあるの?」このようにお悩みではありませんか?
年収が低い・正規雇用でないなどの理由から、審査に通るか不安に感じ、審査が甘いカーリースを探している方も多いでしょう。結論、まったくの審査なしで利用できるカーリースはほとんどありません。
そこでこの記事では、カーリースの審査基準、審査に通らない人の特徴、審査に落ちた際の対処法について解説します。
目次
審査なし・甘いカーリース会社はある?
カーリースとは、ユーザーが月額料金を会社に払い、車を一定期間利用するサービスのことです。
ユーザーはリース料金を定期的に会社に支払う必要があります。支払い能力のないユーザーに車を貸し出してしまうと会社側に損失が生まれるため、会社は貸し出し前に審査を実施し、ユーザーが料金を支払う能力があるのか、いくつかの観点から見極めます。
そのため、まったくの審査なしで利用できるカーリース会社はほとんどありません。しかし、地方限定の会社であれば、いくつか存在します。その1つが「西九州カーライフ」です。福岡県、熊本県、大分県、佐賀県、長崎県限定ですが、無審査で車を借りられます。
個人事業主の方、アルバイトの方でも利用できるようなので、上記の県にお住まいの方は一度見てみても良いかもしれませんね。
出典:西九州カーライフ
カーリースの審査基準4つ
ここでは、カーリースを利用する際の4つの審査基準について紹介します。
- 年収
- 債務履歴
- 勤続年数
- 財産
年収
リース料金を支払うだけの年収があるかチェックされます。200万円未満などの低い年収の場合は支払い能力がないと見なされるかもしれません。
ただ、年収は200万円未満だったとしても勤続年数が10年以上と長い場合は、安定性があると見なされ、審査に落ちにくくなる可能性があります。
また、収入の安定性も審査対象です。例えば、一時的な収入があって年収が高い場合でも、定期的な収入が不安定だと審査に通りにくくなります。
一般的に言われている、収入が安定しない雇用形態は次の通りです。
- アルバイト
- パート
- 個人事業主
債務履歴
債務履歴とは、法的手段による支払いの滞納や遅延、または減額や免除などの履歴のことです。例えば、クレジットカードの支払いの滞納や電気代の支払いの遅延など。
債務履歴、もしくは自己破産をした場合は事故情報としてブラックリストに掲載され、審査に通りにくくなる可能性があります。
勤続年数
勤続年数が一定期間あるかが審査されます。もし何度も転職を繰り返していた場合、安定した収入を得られないと判断され、審査は厳しくなります。
また、新卒などの勤続年数が少ない方の場合、連帯保証人が求められるかもしれません。
財産
財産があるかどうかが審査されます。万が一支払い能力がなくなった場合、担保として何らかの財産を持っていれば審査に有利です。主な担保は次の通り。
- 不動産
- 所有車
- 家具や家電
たとえ年収が低くても、これらの担保を保有してる場合は審査に通りやすくなる可能性があります。
カーリースの審査に落ちる・通らない人の特徴4つ
審査に落ちがちな人の特徴は次の4つです。
- 年収が低いor安定しない
- ブラックリストに載っている
- 収入に対するリース料金が高すぎる
- 勤続年数が短い
特徴①年収が低いor安定しない
200万円未満などの低い年収の場合は、審査に通りにくいです。また、フリーターや個人事業主などの収入が安定しない雇用形態の場合も、審査で落とされる可能性があります。
ただ、安定収入がある親族などを連帯保証人に立てれば、審査に通る可能性も十分考えられます。
特徴②ブラックリストに載っている
支払いの滞納や遅延、未払いなどの債務履歴や自己破産の経歴がある場合は、事故情報がブラックリストに記載されている可能性もあります。
自己破産などの事故情報がブラックリストに載る人は「支払い能力がない」「金銭的にルーズ」だと判断され、審査に通りにくくなるでしょう。
ただ、自己破産・債務履歴から年月が経っている場合は、事故情報が消えている可能性もあるので、不安な場合は信用情報機関に問い合わせてください。
また、分割払いで購入している商品・サービスが多いと、支払い能力がないと判断されてしまう可能性があるので注意してください。
特徴③収入に対するリース料金が高すぎる
収入と比較した際のリース料金が高すぎる場合は、審査に通りにくくなります。具体的には、年間のリース料金が年収の3割以上だと、審査に落ちる確率が高まります。
例えば、月々のリース料金が3万円、年間で36万円かかる場合、年収が120万円以上なければ審査通過は難しいでしょう。
特徴④勤続年数が短い
勤続年数が短い人は、安定収入が得られないと判断され審査に落ちやすいです。何度も転職を繰り返している人は、たとえ現時点での収入が高くても落ちる可能性があるので注意。
また、フリーターの場合でも1か所に長く勤めていれば、収入が途切れないと判断され、審査に通りやすくなる可能性があります。
新卒など働き始めたばかりで勤続年数が短い人の場合は、数年勤め続けることで審査に通りやすくなります。どうしてもすぐに車を利用したい場合は、連帯保証人をつけることで、審査に通過しやすくなるでしょう。
フリーターや個人事業主、主婦はカーリース審査に通らない?
フリーターや個人事業主、主婦などは、収入の安定性の低さから、審査に通りにくいと言われています。
そこで、フリーターや個人事業主などは絶対に審査に通らないのか、通るために必要な条件は何かについて解説します。
フリーター・パートは通らない?
フリーターや主婦は収入が不安定だと判断され、審査で落とされることもありますが、必ずしも落ちてしまうわけではありません。
フリーターや主婦の方の審査ポイントは、リース料金を支払えるだけの収入があるかどうかです。大体200万円以上の年収があれば、支払い能力があると判断され、審査通過の可能性も高まります。
しかし、年収200万円以上というと毎月16万円以上を稼ぐ必要があります。主婦の方やフルタイムで働いていない方にとっては、達成が難しいかもしれません。
その場合、安定した収入があるパートナー、親族などを連帯保証人にしましょう。
安定収入がある人を保証人に立てれば、万が一支払いができなくなった時でも支払いが途切れることがないため、審査に通りやすくなります。
個人事業主は通らない?
個人事業主は審査に通るのか、心配している方も多いのではないでしょうか。結論、個人事業主だからといって、必ずしも審査に落ちることはありません。
個人事業主の場合、個人向けリースを使うか、法人向けリースを使うかによって、審査基準がやや変わります。次では、法人向け・個人向けのどちらを使うべきか、それぞれの審査基準は何かについて紹介します。
法人向けリース・個人向けリースのどちらを使うべき?
個人事業主の方であれば、法人向けリースを使うか、個人向けリースを使うか迷っている方もいるのではないでしょうか。
「会社だし法人向けかな?」「個人でも使う可能性がある」など、どちらを選ぶべきか迷いますよね。
どちらにするべきかは、リース料金の引き落とし口座が「法人名義」か「個人名義」かによって変わります。
仕事専用で使う車であれば法人向けカーリース、プライベートと仕事どちらでも使う車であれば、家事按分を想定して、個人向けカーリースを選択するケースもあります。
次では、個人向けリース・法人向けリースそれぞれの審査基準を紹介します。
個人向けカーリースの審査基準
個人事業主が個人向けカーリースを利用する際の審査基準は次の通りです。
- 年収
- 事業継続年数
- 債務履歴
審査基準は、正社員やフリーター、主婦が個人でカーリースを利用する場合と大差ありません。年収200万円未満であれば審査に通りにくい可能性が高くなる傾向にあります。事業を始めて1年未満の場合も、安定収入がないと判断され、契約は難しいです。
債務履歴も重要です。クレジットカードの支払いの滞納や遅延などによる債務履歴、自己破産によるブラックリストへの掲載がある場合は、信用を得られず、審査に落ちやすくなると考えられます。
法人向けカーリースの審査基準
社用車・事業用の車を借りるために、法人向けリースを利用する際の審査基準は次の通りです。
- 経営状況
- 事業年数
- 資本金
- 負債
- 事業内容
法人向けカーリースの場合、業績や経営状況などが審査基準です。経営が赤字、もしくは黒字でも黒字幅が少ないと、審査に通らないことも考えられます。
また、事業年数もチェックされます。事業を始めて1年未満の場合は、審査に通りにくいです。
資本金もチェックポイントの1つですが、莫大な資本金が必要なわけではありません。現在では、資本金が1円以上あれば誰でも起業できるため、資本金の重要度は低くなっています。
たとえ資本金が少なくても、黒字経営で事業年数が長ければ、審査に通る可能性は十分あります。
また、調達した資金と利益などから成る自己資本と、銀行などから借りている返済義務のある他人資本、つまり負債の大きさもチェックポイントです。
利益などの自己資本と比べて、返済義務のある他人資本=負債が大きすぎると経営が安定していないと見なされ、審査に通りにくくなります。
また、事業内容も審査対象です。まず、反社会的勢力と関わりがある場合は審査に通りません。パチンコや風俗などの業種も審査が厳しい傾向にあります。
カーリースの審査に落ちた時の対処法3つ
審査に落ちてしまった場合に、どのような行動をとればよいのか解説します。
- 連帯保証人をつける
- 審査対象である車の料金を下げる
- 家族の名義を使う
連帯保証人をつける
収入が安定しない、勤続年数が短いなどの問題がある場合は、連帯保証人をつけることで審査に通りやすくなります。
連帯保証人は、親族やパートナーが望ましいです。身元がはっきり分かっている方が、カーリース会社も安心です。知人などに連帯保証人を頼むことも可能ですが、後々トラブルにならないようにしましょう。
また、どうしても保証人が見つからない場合は、保証人代行サービスで保証人を立てられます。ただし、高額な利用料を請求してくる保証人代行サービスもあるので、事前に口コミなどを確認しておきましょう。
審査対象である車の料金を下げる
リース料金と年収のバランスがとれていないと審査に落ちる可能性が高まるので、審査対象である車のリース料金を下げることも1つの方法です。
具体的には、年間でかかるリース料金が年収の3割を超えると、審査に落ちる可能性が高まります。
例えば、年収120万円未満の人が年間36万円のリース料金の車を利用する場合、リース料金が年収の3割を超えるため、審査に落ちる確率が高まります。
この場合は、リース料金が年収の3割を超えないよう、よりリース料金の低い車を借りましょう。
また、リース料金だけでなく、維持費も考慮に入れましょう。
税金や保険料は会社の方で払ってもらえますが、ガソリン代などは自分で払う必要があるため、必要な維持費も含めて、収入とリース料金のバランスを考えることが大切です。
家族の名義を使う
連帯保証人を立てる、リース料金を下げるなどの措置が難しい場合は、家族の名義を使う方法もあります。特に、新卒や学生の方の場合、家族の名義を使用するケースも多いです。
利用者はあなたで、家族の名義だけを借りて契約します。パートナーや親族の方に了承をとった上で名義を借りて契約しましょう。
しかし、「契約者と利用者の名義は一緒でなければならない」としている会社もあるため、事前に確認が必要です。
まとめ
今回は、審査が甘いカーリース会社、審査基準、審査に通らない人の特徴、審査に落ちた際の対処法について紹介しました。
審査が甘いカーリース会社は、一部地方を除いてほとんどないです。
しかし、だからといって諦める必要はありません。連帯保証人を立てる、リース料金を下げるなどの対処法を取れば、フリーター、主婦、個人事業主などの収入に自信がない方でも、審査に通るチャンスはあります。
また、カーローンと比べると、カーリースは審査で落ちにくいとも言われています。理由は次の通りです。
- 長期契約で月々の支払額が減るから
- 車の所有権はカーリース会社にあるから
カーローンの場合、5~8年の間に100回程度支払いするのが一般的。一方、カーリースの場合、最長11年間、132回払いを選べて、毎月の支払額を減らすことが可能です。
また、カーリースの場合は、利用するのは契約者ですが、所有しているのは会社です。そのため、万が一支払いができなくなっても、会社が支払いを担保すると判断でき、審査に通りやすくなると言われています。
収入が安定しない方・少ない方でも、審査に通過する可能性はあるので、本記事で紹介したことを参考に、一度審査を申し込んでみてはいかがでしょうか。