
愛車を売る際には色々な方法がありますが、一番手軽なのが「インターネットで車の買取・下取り査定をする」です。
- 車の買取・下取り査定をネットでする手順
- 査定業者選びのコツ
ここでは車の買取・下取り査定結果をネットで簡単に知る方法や、ネットで調べる際の注意点なども詳しく紹介していきます。
目次
自動車の買取・下取り査定をネットがおすすめの理由
車の買取・下取り査定はネット以外でも可能ですが、ネットを使って調べることのメリットをここでは項目ごとに説明していきます。
場所を選ばず愛車の価格が調べられる
まずネットで調べられるということは、買取店や専門店に行く必要がないことが挙げられます。特に自宅からお店がある場所までが遠いという場合は、移動の時間や手間もかなりのもの。
ネットで簡単に調べられるなら、移動にかかるコストを省けるのが何よりのメリットでしょう。
さらに強い営業に弱いという人は、お店で直接スタッフの人と話をしているとついつい押しに負けて、売るつもりではなかった・希望額よりも低い査定額であったとしても売却してしまうことも。
相場比較がしやすい
ネット上には様々な買取・下取り査定業者が存在しています。競争が激しいため、過去の買取価格なども公開している会社も見られます。
そのため、ネットで調べることで愛車のおおよその査定価格を会社ごとに比較がしやすいのも特徴です。
査定~契約までスピーディ
店舗にいくコストを省けるのがネット査定の良さでもありますが、それだけでなく査定の申し込みから車の売却契約までもスピーディに完了することです。
そして査定の日時や連絡日時も基本的に自分で選べるので、自分のペースで契約が完了することも可能です。
もし複数の会社を実際に足を運んで査定・比較をしようとすると、仮査定と本査定までの時間がかかるだけでなく、契約に至るまでも多くの時間を要します。
ディーラーと比較して高値がつくことも期待できる
一般的に、車の売却はディーラーよりも中古車販売店・買取店の方が高値がつく傾向にあります。車種や状態にもよりますが数万円~数十万円も開きがでることも。
対して中古車販売店・買取店といった専門店は、買い取った中古車を売却することで利益を得る事業形態をしています。
そのため、ディーラーよりも少しでも高値を提示して中古車を仕入れる必要があるので査定額にも影響してきます。
さらに中古車販売店は国内だけでなく海外への販売ルートも複数持っていることも少なくなく、ディーラーよりも高値で仕入れても利益が出るようになる仕組みを持っています。
自動車買取・下取り査定をネットでする方法
自分の車の買取・下取り査定額をネットで簡単に知る方法は3つあります。ここではそれぞれの方法や特徴・おすすめの人などを説明していきます。
中古車販売価格で推測する
多くの中古車販売サイトなどでは、自身で今までに査定・契約をした価格を公表しているところがあります。そのサイトで、自分の所持している車と同じ条件または似ている条件のものを探します。
サイトの中には、実際に取引された価格の推移(プライスボード)をグラフで示してくれているところもあるので、ぜひチェックしてください。全体的に見ていくことで、愛車が高く売れる時期や価格変動なども見れるのでおすすめ!
シミュレーションを活用する
ネット上の中古車販売サイト内・自動車メーカーには、買取・下取りシミュレーションを用意しているところもあります。そこでは車種・年式・モデル・カラー・グレードといった情報を入力するだけで査定額の概算が見られます。
名前や住所・電話番号といった個人情報の入力が必要ないので、度重なる営業電話などの心配がないのがメリットです。
しかし、走行距離・修理歴・地域などの情報を必要としないことが多いので、実際の査定額からは大きく異なることも少なくありません。
- カラーが不人気
- オプション・内装の有無や種類
- 修理歴や傷・凹み
- 残りの車検期間
- 査定時期
- 買取業者の不得意な車種
以上のようなことが理由で、実際に査定をしてもらうまでは正確な査定額は分からないです。
一括査定サイトを使う
愛車の査定額を少しでも高く見積もってほしいと思うのは普通のことです。ネットを利用すれば一度に色々な業者での査定額を手に入れられるのが「一括査定サイト」の魅力です。
しかし注意しなければならないのが、個人情報を入力した場合は業者からの度重なる電話・メールでの連絡です。すぐに売るつもりがないのに、何度も売却を促す連絡が来ることも多いので要注意です。
自動車買取・下取り査定のネット手順
実際にネットで車の買取・下取り査定額を調べる手順をここで紹介します。難しい事は何もないので、求められる項目を記入していくだけでOK!その場ですぐに査定結果がでます。
- 車の基本的な情報を入力していく
- 業者からの連絡を待つ
- 実際に車を査定する
- 査定内容に不満がなければ契約
車の基本的な情報を入力していく
ネットで車の査定額を知るためには、自分の車に関する情報を入力する必要があります。車種・メーカー・走行距離・年式といった情報です。特に車種・メーカーは重要な項目なので正確に!
業者によってはさらに詳しい情報を求めることもあります。カラー・オプションの有無や種類・修理歴・傷といった情報です。
なるべく覚えている・分かっている範囲で正確に入力することが少しでも実際の査定額に近づけるポイントです。
業者からの連絡を待つ
必要事項を記入し、データを送信すると査定依頼をした業者から電話やメールで連絡が来ます。早いところだとデータ送信から1時間以内に来ることも。
連絡の内容は多くの場合、記入事項の空欄内容や詳しい内容が欲しい時などです。この段階で実際に車を査定する予約をすることも可能です。
分からない部分や疑問に思う事もこの段階でしてしまう事をおすすめします。連絡が来る前に査定可能な日時をピックアップしておくのも良いでしょう。
実際に車を査定する
もし本当の査定額を知りたい・売却を本気で検討している場合は、本査定に進みましょう。ネット上で分かる査定額と実際の査定額の違いは、車の傷やエンジン・内装の状態など実際に見てみないと分からないことも多いことが理由の一つです。
店舗に言ってそこで査定してもらうことも可能ですが、出張査定といって自宅まで来てその場で査定をしてもらうのもおすすめです。
査定内容に不満がなければ契約
本査定でいよいよ正確な査定結果が出ます。出された査定額に納得いけばその場で契約に進んでいきます。契約が完了してからおよそ1週間もあれば指定した口座に、買取金が振り込まれるのが一般的です。
しかし業者によってはその場で現金買取を行っているところも。すぐに現金化したい方にはうれしいですが、一般的に振込よりも査定額が下がる傾向にあるのでその点は念頭に置いておきましょう。
自動車買取・下取り査定をネットでする際の注意点
自宅に居ながらにして愛車の査定がネットでできるのは大変便利ですが、いくつかの注意点もおさえておきましょう。事前に知っておくことで起きやすいトラブルも回避できるのでぜひ参考にしてください。
キャンセル料が発生する場合もある
もし契約をしてから査定額を下げられた・ほかの業者で売ることにしたという場合に、キャンセルをすることもできます。しかし業者によっては「キャンセル料」が発生することもあるので注意してください。
なお「消費者契約法第9条1号」の中では、業者は損害金以上のキャンセル料を顧客に請求することはできないので覚えておくと良いです。
もしキャンセル料の理由に疑問・不明な点を感じたら、遠慮しないで理由を聞いてみましょう。
実際の査定額と大きく違う可能性
業者の中には、査定額は高く提示しておいて契約をしてから色々な理由をつけて査定額を大きく下げるというところもあるようです。
このようなトラブルを下げるためにも、契約後も査定額が変化しないように、査定前の段階でスタッフに車の状態を伝えておくと良いです。
査定業者間の繋がりがあるケースも
業者にもよりますが、一括査定サイトと提携している業者間同士で繋がっていることもあります。業者間で横繋がりがある会社で査定をすると、口裏合わせで他社よりも低い査定額を出してくることも。
業者同士が繋がっているかを見極めることは難しいので、本査定をする日はなるべく別々の日にするといった対処法がおすすめです。
業者数が少ない地域は要注意
申込者の住んでいる地域によっては、実際に査定に来てくれる業者が少ないというケースもあります。特に地方になるほどそれが顕著です。
また出張査定をOKとしている業者でも、遠方への出張査定は「出張料」を必要としてる場合もあります。
自動車の買取・下取り査定の営業電話が多い時の対処法
車の査定をネットで依頼することにあたって数多く寄せられる声が「業者からの営業電話が多い」という点です。ここでは、しつこい業者からの営業電話への対処法を紹介します。
申込内容変更手続きでキャンセルをする
もし利用した一括査定サイトに「キャンセル」の手続きが可能であれば、そこでキャンセルをしてしまいましょう。一般的には「お問い合わせフォーム」からキャンセル理由を選ぶ・明記して登録情報の入力で完了します。
一括査定サイトに問い合わせる
上記の方法でも業者からの電話連絡がなくならないという場合は、一度一括査定サイトに電話またはメールで問い合わせましょう。
査定サイトの中には、キャンセルの場合は直接業者に連絡をするシステムになっているところもあります。
「すでに売ってしまった」と伝える
もし一括査定サイトを使って1か月以上経っていれば、再度の連絡の際に「すでに車は別の業者に売った」と伝えるのも有効です。すでに売る車がないので、これ以上営業をしても成果が得られないと判断してくれます。
しかし、査定申し込み直後に伝える内容ではありません。あまりにも期間が短すぎると業者も不信感を抱くからです。
「このまま乗り続けることにした」と伝える
もしすぐに売るつもりがないと思っているのに、業者から度重なる連絡が来る場合は「まだ数年はこのまま乗ろうと思っている」と伝えるのも良いです。大体の業者はこれで連絡をあきらめることが多いと言われています。
この時に断る理由を聞かれた場合、「ほかに良い業者がいた」というのは得策ではありません。売る気持ちがない相手に熱心に営業をしても見込みはないと感じて営業の連絡はやむことが多いです。
自動車買取・下取り一括査定サイトの選び方
ネット上には様々な一括査定サイトがありますが、信頼できるサイトかを見極める必要があります。ネットを活用して車の買取・下取り査定をする際の安心なサイト選びに関するポイントを紹介します。
査定する業者が選べるサイトを使う
一括査定サイトでは個人情報を入力することが一般的です。査定に入力した情報がどのように共有されるのか・個人情報保護について言及されているかも確認しましょう。
疑問を感じる業者を査定先に選択できない・査定してほしい業者を選べる機能をもったサイトを探すことをおすすめします。
- 査定内容・金額が分かりやすいか
- 疑問・質問に分かりやすく答えてくれるか
- サイトのページに業者の住所や電話番号・メールアドレスがあるか
- 取引実績が公表されているか
- 契約内容・スケジュールが分かりやすいか
これらの項目を参考にしてから査定依頼を出すかを判断するのが良いでしょう。判断に自信が持てない場合は、時間をかけて決めるのもネットならではの強みといえます。
電話よりはメール連絡できる会社を探す
電話での営業連絡が不安という方は、査定をする間に連絡方法で「メールのみでのやり取りも可能」としているサイトを選ぶのがおすすめです。
メールであれば、言った・言わないといったトラブルを回避できる他、自分の都合の良いタイミングで返事ができる点が挙げられます。
まとめ
車の買取・下取り査定をネットで行う際の方法や注意点などを解説しました。
- ネットで査定をする場合は車種・年式・モデルといった必要事項を入力するだけ
- 契約内容が分かりやすいか・誠実な対応をしてくれるとかといった事で良いサイトかを判断する
愛車をネットで査定をする場合に気を付けるのが、あくまでも目安としての価格しか分からない点です。最終的な査定額は実際に車を見てみないと分からないからです。
「まだ売るつもりはない」「本査定で相場とどれくらい違うのかを把握したい」という場合に、ネットでの査定は非常に有効です。
ぜひネットでの買取・下取り査定も有効活用をして少しでも快適・高額査定につなげてください!