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自動車保険の基礎知識

自動車保険には自賠責保険と任意保険があり、更に加入方法や加入内容も様々です。

自賠責保険と任意保険の違い

自賠責保険と任意保険の一番の違いは加入義務の有無です。

自賠責保険は法律で加入義務があり、相手の死傷のみを「死亡3,000万円・後遺障害4,000万円・傷害を上限に補償します。物損や自車・搭乗者の被害は対象外のため、実際の高額賠償には足りません。

任意保険は対人・対物・人身傷害・車両保険などを自由に組み合わせ、補償を拡張できる仕組みで、特に対人・対物を無制限設定するのが一般的です。

代理店型とダイレクト型（ネット型）の違い

代理店型とダイレクト型の違いは、手続きに加え保険料でも差があります。

代理店型は販売店や専属代理店が間に入り、対面で商品の提案や事故時の相談ができる反面、手数料など中間コストが上乗せされ保険料は高めです。

ダイレクト型（ネット型）は契約から手続きまでをオンラインや電話で完結し中間コストを圧縮できるため、同条件ならおおむね1〜3割安い保険料で加入できます。

ロードサービスや事故対応は近年両者で大差なく、選択基準は「価格」か「対面サポート」かになります。

自動車保険の選び方

保険の加入内容を決める

保険内容の決め方は大きく分けて2ステップです。

対人・対物賠償は億単位の判例も珍しくないため無制限が基本です。人身傷害は示談前でも実費を受け取れる利点があり、最低でも3,000万円、家族が多い場合は5,000万円以上を推奨します。車両保険は新車や高額車両なら一般タイプ、年数が経てばエコノミー＋免責10万円などに落として保険料を抑えるとバランスが取れます 。

保険料は 等級・年齢条件・運転者限定・年間走行距離・免責額の掛け合わせで決まります。年齢条件を「本人配偶者限定」「26歳以上補償」にすると全年齢補償より2〜3割下げられます。車両保険の免責を5-10万円に設定すれば、保険料を1割前後削減しつつ大事故には備えられます。またゴールド免許・インターネット契約・証券ペーパーレスなどの割引も活用し総額を調整します。

保険会社を比較する

保険内容が決まったら、次は保険会社選びです。保険会社によって料金だけではなく補償内容でも差があるため、複数社から見積もりを取る相見積もりがおすすめです。

自動車保険の相見積もりには、一括見積もりサービスで複数社の比較がおすすめです。最安と最高で年間保険料が1.5倍以上開くこともあります。ネット入力は５分ほどで完了し、ダイレクト型の割安感を定量把握できるため、代理店型加入中の見直しにも有効です。

保険料だけでなく「対人・対物無制限か」「人身傷害の金額」「車両保険のタイプ」を同列で比較しましょう。また事故対応拠点の所在地と24時間受付体制の有無を確認し、地方在住でも即応できるかも確認が必要です。ロードサービスはレッカー距離無制限か上限金額方式かで差が出るため走行範囲に合わせて選びましょう。更に割引制度（ゴールド・走行距離・セカンドカー等）を活用すると、よりお得な自動車保険を探せます。